season2 第2話(上)

山梨県・某村の雑木林―
ある日、地元住民が雑木林の中に不可解なものを見つける。それは空間が縦に裂けたものだった。縦に裂けた亀裂のようなものは約2mくらいある。

空間の向こう側はもやもやしていて見えない。住民のおじいさんはその亀裂の中から鬼のような怪人が出てくるのを目撃した。おじいさんは木陰に隠れて身を潜めながら、それを見た。


鬼だ…!鬼が出てきおった!!



本部。数日前に山梨県の雑木林で目撃された不可解な空間の亀裂と、そこから現れた鬼のような怪人の話題で持ちきりになっていた。

宇崎はその雑木林の中にある、不可解な空間の亀裂画像をメインモニターに映す。


「…なんだこれ」
御堂、棒読み。

「ここから怪人が出てくるのを村の住民が見たんすよね?」
「この雑木林の管理をしている地主さんが見たんだそうな。どう見ても鬼だったと」

「怪人?鬼?」
「解析班とゼノクが急ピッチで分析してるからもうちょい待てって、彩音」


鼎はこの画像をずっと見ていた。この怪人は異空間から来たのか?


「鼎、どうした。ずっと黙ってて」
御堂が声を掛ける。鼎はようやく御堂を見た。
仮面で顔が隠れていて表情がないはずなのに、深刻そうに見える。角度のせいだろうか…。


「この亀裂、どこに繋がってるか気になってなー。以前戦ったメギドとは明らかに違う異空間だろうが、分析報告が待たれるな」
「解析班にプレッシャーかけんなってば」



その解析班。


「朝倉、例の空間の亀裂…分析完了したぞ」
「神さん早いなっ!」

チーフの朝倉は驚きを見せた。神は元ハッカー。経緯は謎だが、数年前から隊員になっている。
神は朝倉達に分析データを見せた。


「この縦に裂けた亀裂、時空の切れ目の可能性が高い」


時空の切れ目!?


「地元住民の目撃情報から察するに、ここから出てきた鬼のような怪人はほぼ『鬼』と見ていいだろうね」
「鬼!?」
解析班一同ざわつく。

「矢神が調べた鬼にまつわる伝説や伝承などを見たんだが、興味深いものがあった。
鬼というものは季節の変わり目に、時空の切れ目から現れる。まぁこれは一部の伝承なんだけどね。節分はその名残だよ。厄…みたいなものか?」

「人を拉致る意味が説明つかないわよ」


確かに。仮に鬼だったとしても人を拉致する行動は説明がつかない。


「もう少し、出現してくれれば分析しやすいのに」
「おいおい神さん、それはちょっと…ないわー」

矢神がぼへーっとしながら呟いた。
「でも空間がそのままで、住民が鬼が出るところ見たってことはさ…どこかにいるんだよね」

…確かに。



空間の亀裂から放たれた鬼は人々を襲撃。襲われた人達はその場から忽然と消えた。
消えた人数は前回と同じく10人前後。だが、今回の怪人はさらに場所を変え襲撃し、さらに10人ほどが消えていた。



本部・司令室。


「室長、例の怪人がまた人を襲撃したと報告が入った。今度は20人ほど消えたと」
鼎はモニターに地図を表示しながら報告している。現場は人の多い市街地。

「鼎、ありがとね。…って、消えた人数増えてないか!?」
宇崎、タイムラグで慌てる。


「室長、既に御堂達を現場に派遣したから」
「鼎…いつの間に」



埼玉県・某所。御堂達はふたてに分かれて鬼怪人を探してる。


「ここらへんで人が消えたってわけか」
御堂は最初に人が消えた現場を見ている。彩音から通信が入った。

「もう1ヶ所の人が消えた現場に到着したよ。御堂さんがいる場所から1q離れてるか微妙な場所。こっちも街中」


そこに割り込むように鼎から通信が。
「解析班から分析報告が来た。あの不可解な空間の亀裂は『時空の切れ目』、出てきた鬼のような怪人はほぼ『鬼』確定だそうだ」
「鬼!?怪人じゃなくて!?」
いちか、オーバーリアクション。

御堂は冷めた反応。
「怪人も鬼も似たようなものじゃねぇか。ただ…効果的に倒す方法が今のところブレードだけってのが…」
「和希、他の手も調べてる。私も調べてるから…」
「鼎、戦えないからって何も思い詰めなくてもいいんだよ。お前は十分やってるだろうが」

御堂は言い方こそはぶっきらぼうだが、鼎に対しては優しい。


「和希…」
鼎の声は心なしか安心したように聞こえた。御堂は任務モードに戻る。

「鼎、敵の情報は随時送信してくれよ。端末でも通信でも構わないから!
お前は出来ることをやればいい。情報は司令室の方がはえーからな」

「わかった」



ゼノク地下・憐鶴(れんかく)の部屋。


憐鶴もゼノクが調査した怪人の情報をPCで見る。
「鬼…?」

彼女は消え入りそうな声で呟いた。世話役の姫島は憐鶴(=御子柴)の過去が引っ掛かった様子。


御子柴を襲撃した怪人はまだ倒されていない。当時の彼氏の新島はほとんど無傷だったが、御子柴は重傷を負った。
この襲撃事件、ほとんど語られていないが被害者は意外と多い。


「…姫島さん」
「あ、どうかしましたか?」
姫島は明るく返事した。

「この『鬼』…私を襲撃した怪人かもしれない。特徴はもっと違った気がしましたが…」
「憐鶴さんが『請負人』になった全ての発端って…」


「襲撃した怪人への復讐ですよ。もし、これが繋がっているのであれば私は修羅にでもなりましょう」


それはつまり…表へ出るかもしれないということか!?


「ま、待って!早まらないで!まだ確定したわけじゃないですよ。冷静になって下さい…。
いつもの憐鶴さんじゃなくなってます…。少し、落ち着きましょうか」

「すいません、取り乱しました」


姫島は憐鶴の心の闇を垣間見た気がした。
なんで特殊請負人という、汚れ仕事で過酷な闇の執行人を彼女は引き受けたのか…。



本部・司令室。鼎は淡々と調べている。

「『追儺(ついな)の式』…弓矢…?これは…一体………」


鼎、何かに気づいたか?


season2 第1話(下)

御堂vs鬼のような怪人の戦いは長引いている。怪人は呻き声を出すばかりで言葉を発しないようだ。


カスタム銃じゃダメか…!

御堂は愛用のカスタム銃から、対怪人用銃・マグナムブラストへと持ち替えた。
彼はいきなり強烈なローキックをお見舞いする。怪人は一瞬怯んだ。


「和希!私のブレードを使え!!何のために預けたと思っている!」

鼎の声が聞こえた。怒号に近い言い方だ。そうか、ブレードがある。鼎が俺に預けた対怪人用ブレード・鷹稜(たかかど)が。


御堂は再び迫り来る怪人相手に銃撃した後、即座に鷹稜を抜いた。
びっくりするくらいに使い勝手がいい。鷹稜は喜んでいるのかもな。


「たいちょー、後ろ!」

いちかの叫び声。御堂は冷静にブレードであしらい、直感で胸を狙った。
怪人も御堂と援護の彩音により、ダメージを受けている。


御堂は一気に怪人を斬った。怪人は血を噴き出して爆破。
その直後、怪人が出た現場では消えた人達がいつの間にか戻っていた。



この様子をサブモニターで見ていた宇崎と鼎。メインモニターでは怪人を撃破した、御堂達の姿が映し出されている。


「和希、鬼怪人をお前が撃破したら消えた人達が戻ってきた。全員無事に戻ってる。
やっぱり異空間に転送されてるくさいな…」
「室長、その怪人の分析は進んでいるのかよ」

「解析班がやってるよ。ゼノクもそろそろ動いてんじゃない?これで上層部動かないとおかしいっしょ」


毎回思うが、室長は司令らしからぬ軽い言い方がどうもな〜。まぁ、室長はそういうやつだから仕方ない。


「和希、鷹稜の使い勝手は良かったか?」
鼎がしれっと聞いてきた。

「あぁ、びっくりするくらいに使い勝手良かった。これからも使わせてもらうぞ」
「戦闘以外は私の部屋にいるけどな、そいつ」


鷹稜は戦闘限定なのかよ!


「仕方ないだろ、鷹稜を預けたとは言ったが勤務時間限定ということで」
鼎は相変わらず冷淡な言い方。

「お前の鷹稜、主夫に目覚めてるからしゃーないのか…」
御堂もしゃーないな〜と言った感じ。



解析班。朝倉と神は鬼怪人(仮)が対怪人用ブレードで倒されたと聞いて、色々推測していた。

「ブレードで倒されたのって何かあるのかしら」
「…浄化とか?この怪人、仮に鬼怪人と呼んでおくが…ブレード以外にも効果的なものがあるはず」

「ブレード持ってる隊員は限られてるからね」


矢神が朝倉達に声を掛けてきた。

「チーフ〜。一応『鬼』に関する情報、調べておきましたよ〜。
怪人が鬼なのか、怪人なのかまだわからないからね。殲滅の参考になるかはわからないですけど」

「おー、矢神ありがと」



ゼノク。西澤はどこかへ向かう蔦沼をバレないように尾行。蔦沼はずんずん地下へと進んでいく。


やがてあの隠し通路に繋がる壁に到着。蔦沼は壁をスライドさせ、中へ。壁は閉じた。
西澤はその壁を動かそうとするも、びくともしない。


「壁が全然動かない…」

押しても叩いても反応なし。西澤はゼノク地下の地図を見た。複雑に通路が入り組んでいるこの地下のことだ、隠し通路はまだあるのかもしれない…。


西澤は地下を探索することに。



ゼノク地下・憐鶴(れんかく)の部屋。蔦沼は彼女に用があって来たらしい。
憐鶴は黒い組織の制服を着ていた。


「憐鶴、請負人はしばらくお休みだ。闇の執行人どころじゃないかも」
「…何かあったんですか?」

「鬼のような怪人が出現した。攻撃力が異様に高く、今のところ対怪人用ブレードくらいしか効果的な方法がない。憐鶴の攻撃スタイルなら、確実に殲滅出来るとは思うのだが…」
「私に一時的に『表の人間』になれというのですか!?」


憐鶴、かなり嫌そうなリアクション。彼女の顔から首にかけて包帯に覆われているため、声でしか感情はわからない。


「憐鶴…気に障ってしまったかな…。無理しなくていいよ」
「その怪人について詳しく分析報告が出てからまた来て下さい。そうしたら考えますから」


相変わらず気の強い女だな…。ずっと組織の裏にいたせいか、表に出ることに対してかなり拒絶している。

蔦沼は憐鶴を落ち着かせると、部屋を出た。憐鶴は難しい…。



西澤は複雑に入り組んでいる地下通路をうろうろしていた。

「ゼノクの地下ってこんなにも複雑だったの!?普段入らないから、迷いそうになるなー…。探索はちょいちょい進めないと長官に怪しまれる…」



本部・司令室。


「今のところ効果的なのは、この対怪人用ブレードだけってことかよ!?」
御堂が大袈裟に反応してる。

「ブレード持ってる隊員、以外と少なかった気がするんだよね〜。銃、いまいちだったんだろ?」
宇崎は御堂に確認している。

「マグナムブラストはそこそこ効果あったけどな。相手の攻撃力がたけーんだよ」
「まだ調査はそこまで進んでないから、他にも効果的な装備はあるかもね。
いちかはワイヤー使うの、控えろ。お前は他にも装備使えるだろうが」

「ウイッス!ワイヤーじゃダメなら投げ縄や鎖鎌はどうだろ」


なぜ、縄や鎖系にこだわる…。てか、「投げ縄」ってなんだよ!?


「室長、あのぶっといワイヤー使ってもいいっすか?研究室の片隅にあったやつ。あれと同じの武器庫にあったよね!?」


ぶっといワイヤー?


「使ってもいいが、ちょっと重いぞ。あれ、ケーブルばりに太いからお前に使いこなせるのか?」
「紐や縄的なもんなら慣れてるっす!投げ縄はカウボーイごっこで習得しやした」

カウボーイごっこってなんだよ!?突っ込みが追いつかない…。



鷲尾はSNSに闇の執行人の更新が止まったことに気づく。
動画が上がってない…?

恭平はあの怪人について調べるも、目撃情報がほとんどないために空振り。
人が消えたのと、怪人の目撃情報がほとんどないのは関係してんのか…?



数日後。憐鶴も個人的に怪人の情報収集している。
また出てもおかしくないからだ。


「憐鶴さんが情報収集してるなんて珍しいですね」
世話役の姫島が優しく声を掛けてきた。
「気になったんですよ…なんとなく」


もし、私が表に出ることになったら…。面倒なことになるかもしれない…。
それだけは避けたいのに…。





第2話へ続く。


無題

話題:おはようございます。
昨日の拍手5個ありがとうございます。昨夜は間取り図ミステリー観てから寝ました。だからなんだっていうね。


今日はかりそめSPってマジか。
金ローのパイレーツオブカリビアン3今更ながらに観たことないから観たいのですが、かりそめは前半1時間観れればいいかなー…。


チコちゃんは土曜の再放送観れればよし。



気になっている番組、NHK総合の京コトはじめの節分の起源や歴史やるんで観てみるか。
たまに気になるテーマがあると京コトはじめを観てしまいます。


自己満小説season2の敵が鬼みたいな見た目の怪人なんで、参考にしたいというか…。
怪人は豆ぶつけて倒さないけどね。鬼を追い払う「追儺(ついな)」の弓矢はかなり参考になりそうだ。


season2は全体的に話短めな予定だけど、1話あたりが長くなるつもり。
戦闘パートが文章力なさすぎて残念感半端ないですが…。戦闘パートの演出イメージは仮面ライダー意識しとるが。素人文章なんであれですが、戦闘パートはスタイリッシュな感じ。

season2は心理描写多めにしたくて、1話あたりが長くしてんのもある。1話の時点で上中下ですし…。
戦闘パートの花形キャラは御堂。いちかはリアクション担当みたいになってる。

いちかは動かしてて楽しいので出してしまいがち。
入間くんでいう、クララみたいなイメージか?デパプリのらんも若干入ってますねぇ…。食いしん坊キャラでもあるんで。


season1でほぼ脇役だった霧人、出番増やしたげたい…。バイク隊隊長になったんで、設定カテゴリーに追加しないと。
桐谷・いちか・霧人の3人は後で詳細設定追加更新しときます。主要人物4あたりだっけ…。

桐谷さんは番外編で裏設定出たからな〜。


season2 第1話(中)

2日後・都内某所――

霧人はバイクでその新たな怪人により、人が消えた場所を訪れた。
渋谷霧人はあれからゼルフェノア本部・バイク隊の隊長になっている。


「一気に10人くらい拉致られたってヤバくないか?」

思わずぼそっと声が出てしまった。


…怪人はどこにいる?



本部・司令室。

鼎は新たな怪人が出現、一般人が拉致られた現場の映像と地図をモニターで見ている。メインモニターには現場にいる霧人の姿が映し出されていた。


「霧人、何か手がかりはあったか?」
鼎は霧人に話しかけた。


「今現場、見てんだけど…何にもない。例の怪人の目撃情報が集中してるのはこの辺なんだけどな〜」
「私は思うのだが、その怪人を倒せば拉致られた人達は戻ってくると仮定している」


宇崎はこのやり取りを見て思った。鼎はかなり冷静になっている。


「俺だけじゃ心もとないんで、誰かこっちに寄越せますかー?」
「今まで暇だったから行ける人間はたくさんいるぞ。霧人は誰に来て貰いたい?複数でも構わない」


ナチュラルに質問に答えないで質問返しする鼎。霧人は少し迷ってから答えた。


「彩音といちかを頼む」
「わかった」

霧人からしたら新たな怪人の様子見を兼ねてまずは、平均的な能力と装備の彩音とトリッキーな戦闘スタイルのいちかを選んだらしい。
霧人にも対怪人用装備はあるため、問題はない。


鼎は彩音といちかを霧人がいる、現場周辺に送り込むことに。


「きりゅさん行ってきまっす!」
いちかは元気よく本部を出た。彩音はいちかの保護者みたいになっている。

「鼎、現場は私達に任せてね」
「気をつけろよ」



恭平はとぼとぼと、知らず知らずにその現場周辺を歩いていた。遠くにいるのはゼルフェノア隊員。

あれ?ゼルフェノアの人達だ。なんでここにいるんだ?



合流した彩音といちかは霧人と鼎の推測を聞いた。

「鬼みたいな謎怪人を倒すと、拉致られた人達は戻る…のかなぁ?」
「それは怪人見ないことにはわからんだろうよ、時任よ」
「そーだね」

「霧人さん、怪人がこの辺に出たってことは近くをうろついてるかも」



その頃の御堂。


御堂は桐谷と共に休憩所にいた。
「新たな怪人ってなんなんだよ…」

御堂、若干イラついている。指示を出した鼎に対してではなく、新たな怪人に対してだ。
鬼みたいな角がある怪人としか、情報がないのが不気味。


「桐谷さん、霧人達音沙汰ないけど大丈夫か?」
「調査が順調なのか、襲撃に巻き込まれたか…ですかねぇ」

桐谷は温かい紅茶を飲んだ。
御堂は気難しそうな顔をする。


あいつらが巻き込まれるなんて考えられないが…。



恭平は現場周辺から離れた。ゼルフェノアの人達とはなんとなく距離をおきたい。
数ヶ月前に鼎と接触したせいもあるのだが。それも2回。鼎の正体を突き止めたくて深入りした結果、彼女から「これ以上私に関わるな」と彼は突っぱねられていた。

そんな恭平に新たな怪人がいきなり襲撃してきた。恭平は吹っ飛ばされた。


「うわあああああ!!」
恭平は地面に叩きつけられた。見上げるとそこには角が生えた鬼のような怪人が立っている。怪人はむんずと恭平を掴むとじわじわ圧をかけてくる。


恭平は恐怖に怯えていた。

殺される…!嫌だ、死にたくない…!


その時、銃声が聞こえた。

弾は当たらなかったが、怪人は恭平ではなく音の方向を見た。


「早く逃げて!」
銃撃したのは彩音。恭平は怪人の手が緩んだ隙にダッシュで逃げる。いちかはワイヤーを展開させ、怪人の動きを止めようとするも怪人はワイヤーをぶちぶちと切ってしまう。


「うぎゃー!ワイヤー切られたー!」
いちかはオーバーリアクション。霧人は冷静にトンファーを出すと、その怪人に果敢に立ち向かっていく。


「時任、お前は立て直せ。彩音は援護を頼む」
彩音は銃で援護。霧人はトンファーで近接戦を仕掛ける。いちかはワイヤーが効かないとわかるや、違う装備を出した。


なんなのあの怪人!?



恭平は命からがら逃げてきた。かなり疲れたのか、ベンチに座る。ヘトヘトだ。

なんなんだよ、あの鬼みたいなやつは…!
ものすごい力で掴まれた。怖い。怖すぎる。



司令室ではメインモニターに、その怪人の姿をはっきりと捉えた。


宇崎と鼎が反応する。

「怪人というよりは鬼にしか見えないぞ…」
「戦闘員がいないな…。戦闘員を出さないスタイルなのか、こいつらはメギドとは明らかに違うタイプだな…」

「室長、いちかのワイヤーが効いてない。メギドよりも強力に見えるが」
「よし、和希を投入するか!」



解析班。朝倉達はこの鬼のような怪人を分析中。


「ようやくはっきりした映像が来たけど、なんなのこれ!?怪人というよりは鬼そのものよ!?」

朝倉はギャーギャー騒いでる。神はいつも通り淡々と分析中。矢神は眠そう。


「チーフ、今渋谷さん達3人が例の交戦中って出てますよ。ほら」
矢神は映像を出した。神はかなり細かい分析をしている。

「メギドとは全く異なる怪人だな。こいつが拉致ったと見て間違いないだろ。
ここ約1週間の現場周辺の映像を見たが、この怪人しかいない。出現した怪人は」
「こいつがクロで間違いないわけね!?」



その頃、現場に御堂が到着。いちかは思わず明るい声を出す。


「たいちょー!来てくれたんだ!」
「未知なもん相手だからとよ。俺のやり方で倒せるか!?」

御堂は愛用のカスタム銃を構えた。対怪人用の銃もあるが、彼は基本的にこのスタイル。
御堂も見たことがない怪人相手に挑むことに。霧人は御堂を見るなり、怪人から離れた。


「霧人、選手交代だ。ここからは俺がやる」
「厄介だから気をつけろよー。時任のワイヤー切る威力がある時点でヤバいだろうが」


あの特殊なワイヤー切るとか、マジか!?


「へっ、おもしれぇ」
御堂は少しだけ笑った。



ゼノク・司令室。蔦沼と西澤、南もこの戦闘の様子をモニタリングしていた。


「御堂を投入したか」
西澤、呟く。
「勝てるだろう〜。この戦い。御堂『隊長』と渋谷がいる時点でな。紀柳院も補佐ナイスじゃないか」


御堂を投入したのは宇崎の判断なんだが…。


長官、相変わらず呑気というか緊張感が全くない。相手は未知なる怪人なのに、もう勝利宣言してる…。


「解析班のデータもやはり、あの怪人を倒せば消えた人達が戻るという結論になってるね」
「長官、そんな都合よく行くんですか…?消えた人達、異空間にいる可能性が高いのに?」

「それはこれからだよ。まずはあの鬼怪人を撃破してからだ。まー御堂ならやってくれるんじゃない?
あいつの腕はピカイチだろ?」


御堂を過信している…。



恭平はなぜかあの隊員達が気になった。なんでだろう…。脳裏に鼎の姿がちらつく。

あのままだったら、俺は怪人に拉致られたかもしれないんだよな…。



遠くから明らかに激しい音がする。隊員がさっきの怪人と交戦してるんだ。



御堂は怪人相手に肉弾戦・銃撃を次々浴びせる。不気味なのは怪人は一言も喋らないことだ。気味が悪い。

呻き声を上げながら怪人は迫っている。
ほぼ無言の攻撃の応酬が続く。聞こえるのは怪人の呻き声。攻撃力が高いな!



弱点はどこだ…?どこにある?


あれ?


話題:ひとりごと
不具合復旧した?ちょっと前までなんとかログイン出来ても、ページ開くのに重くて時間かかってたのに。

とりあえずは良かったか?


前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2023年02月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28
アーカイブ