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ワクチンの予約取れた


話題:ひとりごと
接種券が先週金曜あたりに来たからと、3回目の予約の電話を入れたら→6月7月予約が既に埋まってて、8月初っぱなになった…。

マジか…。


昨日の拍手5個ありがとうございます。
今日は雨降りで寒いよー。

おかげで午後はずっと寝てた…。おのれ低気圧。

アーカイブ施設

話題:今日見た夢
ちょっとうなされてました。なんだったんだろう…。


鼎は寝ている間ずっとうなされてたらしく、「熱い、苦しい…」とうわごとを言っている。
翌朝、それが夢だとわかったのはいいのだがひどい夢。12年前の事件の夢だった。鼎は嫌な汗をかいている。

晴斗もなぜか同様の夢を見た。都筑家で起きた事件を3人称で見ている。晴斗は介入出来ないのでその一部始終を見ることしか出来ない。
「なんだったんだよ、あの夢は…」朝から気分が悪い。


晴斗は母親の朱美に鼎のことを頼むと本部へと向かった。
「鼎さん…まだ調子悪いみたいだから、母さんお願いね」
「わかっているわよ」
晴斗は本部へ、父親の陽一は会社へと出発した。


本部では御堂が何やら調べている。
「御堂さん、どうしたんですか?何か調べているみたいだけど」
「晴斗…お前、気にならないのかよ。12年前の都筑家の事件、どうも引っ掛かってんだ。よくよく考えてみろ。おかしくないか?」
「おかしいって、何が…」
「他の怪人絡みの事件は無差別テロ的な感じで起きているのに、この事件だけ不自然なんだよ。都筑家の誰かが狙われていたとしか思えない」

御堂はいくら調べても出てこないことにやきもきしていた。この組織、何かアーカイブ施設みたいなもんとかありそうだが…。


御堂は思い切って宇崎に聞いてみた。
「12年前の都筑家の事件についてもっと詳しく知りたい?御堂…お前一体どうしたのよ?」
御堂は昨日あった鼎の告白について話した。宇崎は「鼎がついに自ら正体を明かしたのか」…となっている。そりゃあ御堂は複雑になる。晴斗も引っ掛かっていたらしく、会話に加わっていた。
「それ、俺も詳しく知りたいです」
「御堂・晴斗、これからお前らを組織のアーカイブ施設に連れて行くが…事件絡みだから、ショッキングな写真とか見るかもしれないんだぞ。大丈夫か?覚悟はあるんだな?」
ふたりはうなずいた。


鼎は食欲が少しだけ回復していた。朱美は鼎に話しかける。
「まだ身体が本調子じゃないって聞いたから…鼎ちゃん、ゆっくりしていていいんだよ」
鼎は悪夢を見たことを話し、事件当日の夢を見た。
「だから鼎ちゃん、夜中にうなされていたんだね…」
「思い出したくないのに、たまにフラッシュバックするんです。あの夢は悪夢でした。生きたまま焼かれる夢を見たのだから」

鼎はポツリと何かを思い出した。
「ずっと記憶を封印していたかもしれないですが、少しだけ思い出しました。私…事件前、何者かにずっと狙われていた」
「ストーカーなの?」
「わからない。たぶんあれは人間じゃない。下校中よく後をつけられていました。気持ち悪かった」

事件前、鼎(=悠真)は高校生だ。
朱美は晴斗に連絡した。鼎が事件について少しだけ思い出したと。何者かにずっと狙われていたと。
「それは人間じゃない」ことも。


本部ではざわついていた。

「じゃあ鼎さん、事件前から狙われていたってことなのか?」
「みたいだな」
宇崎はふたりに促す。アーカイブ施設に行けばさらに詳細はわかると。鼎の証言が出るのは予想外だったが。

宇崎は岐阜県某所のアーカイブ施設に晴斗と御堂を連れて行った。
「ここはゼルフェノアが設立したアーカイブ施設『ルノク』だ。ゼルフェノアの人間しか入れない。
ここには怪人絡みの事件に関するデータが全て保管されている。警察の捜査資料もあるぞ。昔は警察が捜査、組織設立直後数年は警察と連携していたからね」
御堂と晴斗は建物を見上げた。デカイ。とにかくデカイ。
「ちなみに群馬にも大規模施設はあるぞ。名前だけ教えてやろう。『ゼノク』だ。ここは基本的に司令クラスしか入れないが」
ルノクとゼノク…?ふたりは宇崎に促されてルノクへと入館した。入館するには隊員証が必要。隊員証をスキャンしないと入れない。

ちなみに警察の捜査資料は警察であるとか聞いた。


館内はとにかく広かった。

「アーカイブは地下だぞ〜。こっちだ、こっち」宇崎が誘導する。
そこには図書館のような膨大な資料が並ぶ部屋がいくつもあった。
宇崎はシステムを解説する。アナログでも探せるが、検索すれば資料が早く見つかりやすくなると。


ふたりは検索ブースに移動、事件名(もしくは西暦)を入力。秒で資料がある場所が表示された。デジタルデータもある。まるで巨大な図書館。

ふたりはダッシュで資料がある場所へと向かう。部屋が広くて探すのも大変。
「あったぞ!」
ふたりは閲覧ベースで資料を次々と見て行く。晴斗はたまたまショッキングな写真を見てしまい、気分が悪くなった。
「晴斗…大丈夫か?」
「ちょっと気分悪いです…。事件後の写真、見てしまったんで…。ちょっと席を外します」
晴斗は少しだけ席を離れた。御堂は晴斗が見た資料を見る。これは…。


鼎はなんとか動けるようにはなったものの、歩く度に所々壁にぶつかっていた。
まだふらついている。
「鼎ちゃん、大丈夫!?」
「なんとか…」
鼎の顔は仮面で隠れているため、表情は見えないが大丈夫そうには見えない。
「鼎ちゃん…無理しちゃダメよ。お願いだから休んでいてね」
鼎の後頭部をよく見たら、仮面の紐がうまく結べていない。
「仮面の紐、緩んでるわ…」
「…え」
「調子が悪くてうまく結べなかったのね。今直してあげるわね」
「あ、ありがとうございます」
朱美は鼎の仮面の紐を結び直してくれた。朱美はさらっと聞く。
「鼎ちゃん仮面生活、長いんでしょ?本当はものすごく辛いよね…。言いたいことがあったら話、聞くわよ」
「辛いですよ…。これなしでは外出も出来ないんですから」

朱美は優しく鼎の背中をさすってあげた。
「女の子だからしたいことも出来ないものね〜。化粧やお洒落とか。何かさせてあげたいけど…。ダメかなぁ。仮面を着けた状態でも何かしら出来ると思うのよね」
「なんでそこまで親身になってくれるんですか…」
「だって私達、家族ぐるみの付き合いだからね。鼎ちゃんが心配なのよ。晴斗のこと、可愛がってくれてたし」

鼎はすすり泣きをした。朱美になら打ち明けられる。
出来なかったことが出来るかもしれない。
「なんか…すいません」鼎の声は震えていた。


ルノクでは御堂達が徹底的に調べ上げている。
「晴斗、大丈夫かよ…」
「な、なんとかね…。何かわかりましたか?」
「この写真、別の怪人が写りこんでないか?ほらここ」御堂はある写真を指差した。それは事件直後の焼け跡の写真のひとつにあった。犯人の怪人とは違う、別の怪人がぼんやりと写りこんでいる。
こいつは一体誰…?鼎が狙われていたと言うならば、こいつは何をしに来たんだ…?


晴斗は5年前の大規模襲撃事件の資料も見ていた。
「御堂さん!これ!同じ怪人じゃあないですか!?」
「どういうことだ…?12年前の事件と5年前の事件に繋がりがあるっていうのかよ…!」
「そういえば九条さん、5年前の事件の犯人を探してるって聞いたような…」
「九条はあの事件の被害者だからな。犯人はまだ見つかってないのか…」
「九条さんも独自に調べてはいるみたいです。犯人は怪人なのは確かみたい」

なんだかこんがらがってきた。


朱美は少し回復した鼎を連れて、とある服屋に出かけていた。
「い、いいんですか!?好きなの選んでも」
「鼎ちゃん、あれから1度もお洒落出来てないのよね。このお店なら大丈夫よ。鼎ちゃんみたいな人もぼちぼち来ているみたいだし。店員さんも鼎ちゃんの仮面や好みに合うような服、選んでアドバイスしてくれるよ。だってその仮面、身体の一部でしょ?」
「…はい」

よく見るとこの店、店員のひとりが仮面を着けている。だから訳ありな客がぼちぼち来てるのか。
仮面を着けた女性店員は鼎に親切なアドバイスをしてくれた。
「私は事故で顔を怪我してしまいまして…。それからずっとこのままなんです。仮面着けたままでもお洒落は出来ますよ。個性だと思えば」
確かにこの店員さん、白い仮面(ベネチアンマスク)の目元にキラキラなデコレーションをしている。化粧が出来ないぶん、自分の顔を際立たせているのか。
朱美は事前に店に鼎の話をしていた。鼎ちゃん、少しは調子が良くなればいいんだけど…。

鼎は店を気に入ったらしく、服や小物をいくつか選んでいた。表情はわからないが少し楽しんでいる?
鼎はお買い上げをし、店を出る時にさらっと言った。
「また、ここに来ますね」
仮面の店員はどこか嬉しそうに見えた。


帰宅後、鼎は朱美に聞いた。なんであの店を知っていたのか?
「…あぁ、あれね。晴斗が調べてくれたのよ。『鼎さんの役に立ちたいって』言ってね。かなり心配してたみたい」
「あの仮面の店員さん、名前聞けば良かった…」
「あの人は稲葉さんよ。SNSでそこそこ有名みたいね。鼎ちゃんみたいな訳ありなお客さんに、的確なお洒落のアドバイスをしてるから信頼されてるとかで」

鼎の調子はゆっくりだけども良くはなっていた。朱美のご厚意により、鼎はもう1泊することになる。
帰宅後、晴斗は鼎の僅かな変化を見逃さなかった。

鼎さんなんか少し垢抜けた…?いや、まさかなー。仮面を着けてるのに垢抜けるなんてあるのか?



組織のアーカイブ施設っつーか、鼎さんの描写がメインに…。
まさかの朱美の行動も予想外だが。

鼎が見た悪夢と晴斗が見た悪夢、生々しかった…。


怪人が当たり前のようにいるような世界なんで、こんな施設(アーカイブ施設)もフツーに存在する。
謎テクノロジーも存在するような世界だからなぁ。


対怪人組織ゼルフェノアに対する一般人の認識がちと気になるところだが…。
支持派が多そうだけども、少数派の一部では「ヒーロー気取りすんな」とか言われてそう。

密かに隊員を応援している人もいるのも事実。これ、一般人視点で話が出来そうだな…。
とある服屋の仮面の店員・稲葉は鼎を密かに応援してるんで、まさか本人が店に来るとは思ってもいなかった。本人内心キャーキャーしてる。


九条が立ち上げた組織・翳珠(えいじゅ)は完全に民間の対怪人組織ってか、戦闘集団なので知名度は低い。活動拠点も千葉県某市中心なのもあるが。


一般人視点だとどうなんだろな〜。

鼎(=悠真)と晴斗の母親・朱美は元々仲が良かったんで、今回のでさらに女子トークが炸裂してそうなのがな…。

完全なる決別

話題:今日見た夢
ニチアサ見た次の日って、ものすごく夢に反映されやすいみたい…。


本部にいる翳珠の戦闘メンバー達は何やら動きを見せている様子。リーダーの九条は片岡達に話をしていた。
「く…九条さん、本当に長坂の潜伏先に行くんですか!?」片岡は慌てている。
「…え?行くよ。あいつを止めないと。『あの御方』とやらを召喚させるわけにはいかない」

九条の手には槍と大斧が合体したような長物があった。まだ武器は使わないため、刃の部分には布が巻き付けられている。九条はその大斧を使うらしい。
「片岡と道真、君たちも同行願うよ」
「あ、あの私は…?」世話役の高槻が聞いてきたが、九条の反応はそっけない。
「高槻は留守番をしていてくれ。必ず帰ってくる」


研究室では宇崎が対長坂用の武器をしこたま作っていた。小田原司令もこれには引いていた。

「おい、宇崎。武器どんだけ作ってんだよ…」
「来るべき決戦のためだろ〜?これくらいはやらないとね」
宇崎どや顔。
「九条のやつが長坂の潜伏先に向かったぞ。片岡と道真も連れてるな」
「早速モニター回してみるか。翳珠は今はゼルフェノアにいるから彼らの実力が見れるチャンスだな。それも九条だろ?」宇崎はニヤリとした。


鼎はいきなり晴斗と御堂に切り出した。
「決戦前に行かなければならないところがある。晴斗と御堂、ちょっと付き合え!」
鼎は少し強引気味にふたりも連れて行く。鼎はどこへ行くんだ?


やがて3人は西東京の閑静な住宅地へと着いた。晴斗は見覚えがあった。ここ、俺んちの近くじゃね…?あとあの事件現場の周辺だ。

「鼎さん、ここに用があるの?」
「あるから来たんだ。晴斗なら場所で察してると思うが」
御堂はこの会話にもやもやしている。鼎の意図がわからない。鼎はなぜか花束を持ってきていた。

鼎はやがてとある墓地へと花を手向けた。御堂は墓石に刻まれた文字を見て戦慄した。
「TSUZUKI YUMA」都筑悠真!?他には都筑一家の名前が刻まれていた。
なぜ鼎が都筑家の墓参りに来たのか?まさか鼎は、鼎の正体は…御堂は変な汗が出た。
「御堂に話すのは初めてになるな。私の本当の名前のことだよ」
鼎は一体何を言っている!?
「私は12年前の放火殺人事件で唯一生き残った。本名は『都筑悠真』だ。悠真はあの時死んだ。今ここにいるのは『紀柳院鼎』だよ」
鼎はずっと後ろ姿のまま、墓石を見ながら話をしている。御堂は信じられないような表情で黙りこんでしまった。

御堂は恐る恐る鼎に聞いた。
「じゃあお前のその仮面は…」
鼎が僅かに振り返る。白い仮面を着けた顔が見えた。
見慣れた白いベネチアンマスク姿。
「その時に負った大火傷のものだ。怪人による傷痕なのでなかなか消えないでいる。今でも後遺症に苦しめられているよ」
御堂は黙っている。晴斗は鼎の正体を知っていたのか…。


その後鼎は晴斗の家を訪れた。呼び鈴を押す。出てきたのは晴斗の母親・朱美だった。鼎は朱美に深く礼をした。
「9年ぶりに来ました。紀柳院鼎です。暁朱美さん。陽一さんはいますか?」
朱美は白い仮面姿の女性を見るなり、反応した。よく見るとゼルフェノアの制服とロングコートを着ている。

朱美は仮面の女が鼎だとわかると家に上げた。朱美は御堂が気になっていた。
「あ、あの…この人は?もうひとりは晴斗だね。おかえり」
「この人は私の先輩の御堂です」
御堂は慣れない場所に借りた猫のようになっている。御堂は緊張していた。
「鼎さん、どうしてここへ来たの?久しぶりね。その制服…ゼルフェノアに入っていたんだね」
「はい」


鼎は話を切り出した。
「あの…で私のことを今後一切『悠真』と呼ぶのをやめて貰えないでしょうか…。もう『悠真』は死んだんです」
朱美と陽一は察した。鼎は「完全に」都筑家と決別しに来た。だからわざわざ馴染みのある暁家を訪ねた。

リビングに気まずい空気が流れていた。鼎は決戦前にケリをつけに来た。
御堂は晴斗と鼎の繋がりを改めて知る。家族ぐるみで暁家と都筑家は付き合っていた。そこで晴斗は悠真に弟のように可愛がられていた。あの事件までは。


御堂は鼎の異変に気づいた。鼎は発作を起こしたらしい。明らかに息切れを起こしている。
「鼎!?大丈夫か!?」
「軽い発作だ…まだ長坂に傀儡化された影響が残っていたとはな…」
朱美は慌てた。「救急車呼ばなくちゃ!」
鼎は朱美に途切れ途切れに言う。
「呼ばなくてもだい…じょうぶ…です……。休めば良くなるから…」
「とにかく鼎を寝かせろ!」
御堂はソファーに鼎を寝かせた。御堂はどこからか携帯用酸素吸入器を取り出すと、鼎の仮面の口元に当てる。
「鼎…しっかりしろよ…」
陽一はなぜ鼎の仮面を外さないのか聞いていた。
「なんで彼女の仮面を外さないんだ?」
「鼎は…素顔を見られるのが嫌なんです。ものすごく嫌がります。心を許した数人しか彼女の素顔は知らない…」
それを聞いた朱美と陽一はショックを受けていた。だから頑なに彼女は仮面姿なのか。火傷の跡を見られたくないから。心の傷も深い。


晴斗は朱美と陽一にある提案をした。鼎に1泊させた方がいいと。彼女の回復は時間がかかる。
とにかく休ませなければならない。

晴斗は宇崎に連絡していた。
「すいません、室長。鼎さん、今日うちに1泊させてもいいですか」
「晴斗何があった!?」
「鼎さん…軽い発作を起こしました。本人は後遺症だって言ってますけど…」
「病院沙汰にならなくて良かったよ。彼女を搬送するには組織直属の病院じゃないとならないからね」
「本当にすいません…」
「とにかく鼎を休ませてあげろ。あいつは長坂による傀儡騒動で身体を酷使されていた。その影響かもな…。鼎はまだ本調子ではない。無理はさせるなよ」
「…わかりました」


しばらくしてから鼎はソファーからゆっくりと起き上がった。まだ調子が悪い。頭がぼーっとする。
「鼎さん、無理しないで。晴斗からの提案で、今日はうちに泊まった方がいいって言ってたわ」
「晴斗が…?」
朱美は優しく介抱する。
「鼎さん、立てる?ちょうど空き部屋があったからそこを使えばいいわよ。とにかく休んでて」
鼎は朱美に付き添われながらその部屋へと向かった。

部屋には既に布団が敷いてあった。陽一が用意してくれたらしい。陽一は話しかけた。
「食事は部屋に持ってくるから休んでて」
「ありがとうございます」
「鼎さん…素顔見られたくないんでしょ?」
鼎は黙りこんでしまった。

「言っちゃいけないことを言ってしまったな…。本当にすいません」
陽一は深々と謝った。鼎の表情は仮面に隠れてわからないが、どこか複雑そうにも見える。


御堂は鼎の姿を見てから暁家を後にした。御堂は鼎の正体を知り、複雑になる。


あの事件の唯一の生存者だったなんて…嘘だろ!?
全員死んだはずではなかったのか!?

だからあいつは名前を変えていたのか。生きてることを知られてはいけないから。もし表沙汰になったら鼎が危ない。
だからあいつは大火傷の跡で顔の判別がわからないことを利用して名前を変えた。仮面を着けていればわからない。人前に出る時は鼎は仮面姿だ。
そういうことだったのかよ…!


御堂は本部に戻ってからも元気がなかった。彩音が声をかける。
「珍しく元気ないじゃん。どうしたの?」
「彩音お前、鼎の本名…知っているのか…?」
「私はなんとなく察していたよ、鼎のこと。私と鼎が親友になったのは鼎が名前を変えてからだね」
彩音は察した。御堂は鼎の正体を知ってしまい、動揺してる。


暁家ではいつもと違う様子を見せていた。鼎は一応、食事用マスクを持参していたので食事は難なく食べれたが…まだ食欲がない。
「鼎さん、大丈夫かしら…」
「さっき部屋を覗いてみたけど、鼎さんなんとか食べれてはいたよ」晴斗は言いづらそう。

「怪人による後遺症って初めて聞いたけど、そんなにもひどいもんなのか!?晴斗教えてくれ」陽一の熱意に晴斗は渋々答える。
「鼎さんの後遺症は軽度だって室長…いや、司令が言ってた。彼女の場合は火傷によるダメージが大半なんだって…。だから人前では仮面は手放せないんだよ。あれなしでは外出もままならないと聞いてるから」


やがて夜になり、晴斗はそっと鼎がいる部屋を見た。

鼎は眠れないらしく、晴斗に本音を感情を淡々とぶちまけた。
「仮面生活は長いが正直…辛い。普段通りの生活が出来ないのだからな…。私だってお洒落とかしてみたかったよ。ありふれた日常はもう、戻ってこない」
鼎の声は震えている。
「鼎さん…とにかく休みましょうよ…」
「晴斗、お前に聞きたいことがある。私の素顔を見た時、正直見るのも嫌だったんだろ…わかるんだよ。お前は目を背けた」
鼎さんは何を言ってるんだ!?
「あの時はまだ信じられなくて…。鼎さんは傷ついていたんだね。わからなくて本当にごめんなさい」
「謝ればそれでいい」
鼎の表情はわからないが、どこか穏やかに見えた。声が少しだけ優しくなっている。


本部では御堂が稽古場でボクシングの練習をしていた。空操が御堂に聞く。
「先輩、どうしたんすか…?いきなりパンチ練習し出して。こんな時間帯に」
「うるせぇな!!こっちはこっちで色々あるんだよ!」
鼎があんなことを告白しなければこうはならなかった。御堂はまだ受け入れられないでいる。

鼎が言う、「悠真は死んだ」発言は自分が生き残ってしまったことを認めたくない現れなのか?
鼎の本名がずっと禁句扱いになっていたのはそれもある。


御堂はあることが引っ掛かっていた。12年前、なぜ怪人は都筑家を狙ったのか?
それも残虐な放火殺人というやり方で。
しかもその怪人は幹部クラスだったと聞く。犯人の怪人は晴斗と鼎によって倒されたが、どうも引っ掛かっかる。
もしかして悠真は狙われてた…?都筑家はなぜ狙われたのかが気になる。



鼎の告白と完全なる決別。


なんだか一気に複雑な展開になってもうたよ…。
御堂は鼎の正体をついに知るのだが、受け入れられないでいるよなぁ。色々な意味で描写がキツいよこれ…。なんでそこがリアルなの!?…状態。

滅多に感情を出さない鼎が本音をぶちまけるのも珍しい。
鼎は仮面姿なので表情が一切わからないぶん、声や抑揚でなんとか訴えようとしてるのも辛い…。
何気ない会話の時は仕草や手振りで伝えることが多いが、さすがに感情的になるとそんな余裕なんてないもんなぁ…。


九条達の動向は次あたりで出そう。時系列は鼎が暁家に向かったあたりに九条vs長坂(人間態)が戦っているか?

厭に生々しい夢だった…。


12年前の怪人による、都筑家放火殺人事件の真相編に突入してもなんらおかしくない感じが出て参りました。
御堂と晴斗は調べてそうだな…。

これ、九条が被害に遭った5年前の大規模襲撃事件と微妙にリンクしてるっぽい。

怪人による大規模襲撃事件は死傷者が多数出ているだけに、この怪人が出没する世界においてショッキングなニュースとして知られている。無差別テロみたいなもん。
犯人は未だに見つかっていないが、九条は怪人態の長坂ではないかと睨んでいる。


群馬にある、大規模研究施設兼病院の「ゼノク」が出来たのは都筑家放火殺人事件後。だから鼎は知らない。

「ゼノク」の入所者の誰かしらが知っているかもしれんけども、そもそもゼノク自体司令クラスしか行かない施設なんで、隊員の晴斗達がそこに気づくのかどうか…。


鼎は後遺症が重度になる恐れもあったので「ゼノク」に入らないかと1度勧められたが、鼎はそれを断固断っている。人との繋がりが希薄になるのが嫌だった模様。
研究室の一角にゼノクのパンフレットがあるのだが…晴斗達は気づくのか?

無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手6個ありがとうございます。今朝のTHE TIME,列島中継で黒石市が出ていたね。新名アナだった。わっち!!でお馴染みのアナウンサーだ。

昨夜はなかなか寝つけなかったよ…。なぜだ。
案の定、夢に反映され申した。なんでそこ!?…ってところが。


親父は出かけたのでさっさと掃除機がけしたよ。


昨夜なんとなく書いた誰得記事にアクセスがあったので「…!?」ってなってる。
真澄の声の藤真秀さんの出演作品が気になってきた…。声優さんだよね。声がめちゃめちゃいいから気になってまうじゃないか!ベテラン声優っぽいけども。

ぶっちゃけダディ、声良すぎだろ。

時間差で来るやつだった


話題:ひとりごと
どうでもいい話寄りになりますが、前の記事の終盤で仮面キャラは素顔の一部が出るのは大丈夫だと書いたのだが…時間差でなんかこれ違うなーとなった。

え〜、今日のリバイスのことです。なんか色々と惜しかったかも。
演出なのはわかってはいる、わかってはいるんだが(大事なことなので)ダディの素顔の一部を出さんといてくれ…!って今悶えてる。
イメージが少し壊れた…。


声だけでずっと想像していたんで、イメージ壊さないでくれーってなってる。


ライダーの仮面割れが好きなやつが何を言ってんだとなってますが、それとこれとは違う気がするのだよ…。
…てか、ライダーに出てくる研究者ってだいたいあれな人が多いよね…。もはや慣れてしまったので動じてないが。カーリーとダディはまだマシな方なのか?癖が強いけども。

なんだかわからなくなってきた…。



最近、悪夢率が高いせいか脳内設定と夢がドッキングしたやつの描写がえげつないことになってきてる…。

変なところがリアルなのがキツい…。


なんとなく佳境に入ってきてる感があるが、ありそうなバトルが九条vs長坂(人間態)・鼎vs雑魚約20体・晴斗vs長坂(人間態)とかか。長坂怪人態はひとりじゃ無理。人間態もくっそ強いが。
小田原司令によって鍛えられた(しごかれた?)晴斗が戦闘するのもありか。そんな小田原司令が戦う展開もあり得る。宇崎司令(室長)は対長坂用の新たな武器をしこたま作っていそうだが。

九条の武器が「それで戦うんかい!」的なので。槍や斧とか長物があり得るかなー…。
九条の見た目が全身黒ずくめなんで、そのマスクで「前見えてんの?」すぎるけどね。覚醒使える3人が同時に戦う展開はなさそうかな…。九条次第だが。


戦闘以外だと、鼎が完全なる決別の意味的に都筑家の墓参りに行くシーンがあったりとかか。
もう、本名で今後一切呼ばないでくれ的な意味で。かなり複雑だけど。

最終決戦前に9年ぶりに鼎が暁家を訪れるのはありそう。晴斗と御堂を巻き添えにして行くだろな〜。

鼎の性格的に「ちょっと付き合え!」とか言いそうだが、晴斗は勘違いしそうよな。
御堂はそこで鼎の本名を知ってしまうとか、あり得る。普段は口の悪い先輩が一気に黙りそう…。


対怪人組織ゼルフェノアと対怪人戦闘集団・翳珠(えいじゅ)のイメージモデルはリバイスのフェニックスとウィークエンドから来てる。イメージカラーが白と黒な時点でお察し。
変身しない仮面ライダー的な。どちらかというと牙狼寄りかも。戦闘パートは素面アクションバリバリの特撮寄り。


脳内設定当初には第3勢力の翳珠はなかったのだが、いきなり夢に出てくるとか…。組織名はインスピレーションで付けた感じ。
第3勢力が夢に出始めたあたりでリバイスではウィークエンドが本格始動していたな…。ビミョーにリンクしとる。


そして、どんだけ影響を受けやすい・夢に反映されやすいんだっていうね。
想像力がたくましいのか?

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