(4からの続き)
スープカリー
そう、それは甘美なる…じゃなく辛美なる響き
俺がスープカリーというものを知ったのは、『水曜どうでしょう』での一幕からだったと思う。
その後、別なテレビ番組でも大泉洋が絶品のスープカリー専門店(しかも店の名前は非公開!)を紹介していて、
『スプーンにライスを掬ってからスープカリーに浸して食べる』
というそのスタイルに、何故か惹かれるものがあった。
我々義勇軍?一行は、黄巾族…ならぬ空腹と死闘を繰り広げながら、帝がおわす洛陽ではなく『奥芝商店』に向かっていた。
数十分…かなり長い間歩いただろうか。碁盤の目のようにめぐらされた札幌の夜道は、我々の方向感覚を徐々に狂わせてしまうようだ。
節約のためにタクシーを使わなかったのが仇となったのか。
とにかく、何とか奥芝商店に辿り着いた。
飲食店というよりも一般の民家のようでもある佇まい。
看板が無かったら、奥芝さんちに回覧板を届けに来た感覚に陥ってしまった事だろう。
席の予約は宿を出る際に一応していったのだが、玄関で若干待たされた。
我々が待っている間に後ろに続々と人が並んでいき、あっという間に長蛇の列。
『スープカリー、どう見ても現役だろこれ。どこが時代遅れなの?河島英五がなりたい男なの?』
もう少し遅れてたらどれくらい待たされるハメになったのか…
中に案内されると和室が何部屋か繋がっていてパーテーションで仕切られている。
早速クーポンを店員である若いお姉さんに渡し、しばらく例の航空会社限定メニューを待った。
すると…
(続く)
話題:東日本大震災
12.3.13 22:15 Tue
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