若き日の 純恋

私が二十代の初めの頃、ある夜の店で、同じ年代の2人組と知り合った

意気投合して、おしゃべりをして、飲み、食べた

その店は、私の行きつけの店だったので私はリラックスしていた

ふたりとも、とびきりハンサムで頭もよく、育ちもよさそうだった

私はそのうちの一人と

その日の内に、恋に落ちた

そのまま、彼の家に三泊して、これ以上は仕事を休めないところで自宅に帰ることになった

駅まで見送りに来た彼は、突然、私の腕をつかんでくいいるように、私の瞳の中を見つめた

自分から私を離すのが辛そうだった

心から辛そうだった

私は一種の高揚感にとらわれて、かれと一時の別れをした

一週間ほどして彼を尋ねた

ところが、何処にも彼の家は見つからなかった

夏の暑い日盛り、うっすらと汗をかきながら大切な彼を捜した

携帯も家電もおかない時代だった

彼は医学生だった

今なら、住所を聞いておくとか、地図を書いてもらうとか

知恵は働くが、私たちは抱き合うばかりで永遠に
私たちはカップルだと信じていた

今でも彼を想い出す

彼は、私のその後の長い生涯を通して

最高の人だった

理想の愛 だった




学資保険 と きいちゃん貯金

娘はシングルマザーだ

息子を大学までやるにはそれ相応の資金が要る

今、5歳だから遅いくらいなのだが、まだ間に合う

学資保険に月々17000円と、きいちゃん貯金に

月々15000円

これでお金が必要な17歳まで12年間、頑張りましょう

私も手伝います



初詣 をすませて

高幡不動に初詣に参った

娘ときいちゃんは喘息持ちなので、護摩供養には上がらない

護摩を焚く煙が、呼吸器に無理なのだ

だから、私ひとりで参詣した時、思い残すことなく、参加している

間近に見る、ご尊顔の御不動様は、神々しくおごそかでまた、見つめていると恐ろしい

今日は、屋台もたくさん出ていた

昨日来ていたら、豆まきにも出会えたのだろうか

有難いことだ

私 娘 きいちゃんで食事をして家路についた


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