今日は午後から仕事仲間の告別式に出席。
仲間達一同で献花を行った。
知らせは突然だった。仕事仲間からの新着メール。
亡くなった氏は、しばらく何年も交流が無かった。全く近況がわからない。
いまだに亡くなったという実感が持てない。
『何故?もしや事故?』
いろいろ情報を得ていくうちに、持病である『特殊な肺炎』が悪化していった結果だったという事が判明した。
東日本大震災の一ヶ月前に入院したが、その後の大震災の影響で胸に繋げたパイプを抜く事態になり、自宅療養に切り替えざるを得なかったとの話を聞いた。
聞いてやりきれない気持ちになる。
その『特殊な肺炎』は生存率の低い難病とされている。かかる確率は数万人に1人。
病に打ち勝った人も世にはもちろんいるのだが、残念ながら氏は勝てなかった。
まだ小さい子供を二人も残して若くして逝ってしまったバカヤロー。
さぞかし、無念だっただろう…
会場入口のモニターに映し出される生前の家族との団欒。
ああ、お前は俺と違って嫁さんと子供と幸せを手に入れる事ができたのにな
当時あまり親しくは無かったが、亡くなった氏は俺の小学校の同級生だった。
読経を終え、友人代表が涙ながらに弔辞を行う。うっすら記憶のあるやはり小学校の同級生。嗚咽で全く何を話してるか解らなかった。
続いて奥様が親族を代表しての弔辞。
泣くのを必死に堪えながら、立派に言葉を重ねた。言葉が痛い。まるで傷だらけの心が血を流しているようだった。
参列者の焼香が次々行われる。焼香の後、俺は奥様の顔をまともに見る事ができず、慰めの言葉すらも封印された。あまりにも何もかもが重かった。
いっそ、
『旦那がたっぷり保険金を遺してくれたので、これからは遺族年金もあるから悠々自適で暮らすね、てへぺろ♪』
このくらいのローラ的な感じでいてくれたら良かった…
そんな事あるわけないけど。
親族らに運ばれる棺。
合掌。
側に寄り添い、涙を止められず嗚咽混じりにすすり泣く奥様。
愛する者を失った悲痛な心の叫び。
その泣き声がこびりついて、しばらくは忘れられそうもない。
御冥福を切に祈る。
命に関わる話ばかりがしばらく続いている。
※この特殊な病名を明らかにした場合、故人を特定する事に繋がる可能性を僅かながら含んでいるので、記事を一部修正。
2012.3.14 21:48
話題:身近な死
12.3.14 21:31 Wed
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