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何に気持ちを沿わせるでもいいんだ。ただ思い切り泣ければいい。本でも映画でも音楽でも。何でも。自分が何で悲しんでいるのかわからなくなるように、偽物の感情を植えつけて、錯覚させて泣けばいい。この肉体は、脳は、愚かだから自分がどうして悲しんでいるのかなんてすぐにすり替えられる。明確でわかりやすい事柄につられてくれる。
冷えきったキッチンの床に座り込んで、手順通りにいかない料理に腹を立てていたら、人生すべてがそんな風に思えてきた。ここはマンションの四階。気を抜くとそんなことすら忘れてしまいそうになる。現実を認識できないのだ。いつも我に返ると誰かが私の代わりに生活を営んでくれている。誰が?誰が私の代わりに?息を吸って、吐いて、笑っているの?一人になると鏡がこわい。自分を見ることがこわい。だってそこにまったく知らない人間が映っているんだもの。誰のことも分からない。私じゃない誰かと仲良くしている誰かさんのことを私は知らない。彼も、妹も、母も、友人も、分からない。誰だろうと思っている。鏡に映る顔ですら誰だか分からない。自分なんて言われても分からない。生きてるってどういうこと?考えたくない。目覚めたくない。ここから出たくない。靄に覆われてぼんやりと曖昧なままで良い。分かりたくなんてない。私は、私、だなんて、認めたくない。来ないで。自分を認識することがとても恐ろしい。
ひとりにしないで
私は妹を殺して、穴を掘って埋める。体中に漂う絶望感、虚無感。どうしてこんなことになってしまったんだろう。私が悪いんじゃないのに。でも、私が全部奪ってしまった。取り返しがつかない。もう戻れない。何も知らなかった、しなかった頃には戻れない。どうして私はこんなことをしてしまったんだろう。ごめん、なんて何度言ってももう意味がないのに。隠蔽しようと決める。ごめん。ごめん。許して。気を抜くと放心しそうになる。全部夢だったことにしたくなる。こんなこと、ホントに起こったことじゃないんでしょう?そう言って眠ってしまいたくなる。でも、目の前には物言わぬ証拠が横たわっているし、早くどうにかしないとばれてしまうので、ひたすらに穴を掘る。夢だったらよかった。
会社の人々と四人でカフェに行ってきた。いわゆる女子会です。なぜか辞めるはずの私が計画立てさせられ、あまつさえ飲み会まで企画しろと言われる始末。さすがにそこまでしてやる義理もないので、やんわりとカフェに行きたいと主張して、難を逃れる。しかし、今日は他部署の女性も来ていて、話ができて少し嬉しかった。「我慢を選ぶんじゃなく、辞めるって決断したのはベストだ」と言ってもらえた。もっと良いとこで働けるとも、また言われた。悲しいかな、次の仕事は決まってると伝えていたので、嘘に嘘をかさねた
性 別 | 女性 |
系 統 | アキバ系 |
血液型 | O型 |