話題:本の感想
☆獣の奏者/探究編・完結編/上橋菜穂子
読み終りました〜〜。
以前、アニメ化された頃に、図書館で借りて1.2巻を読んだコトがあって、
(メジャーの次に放送されてたので、ついつい見ちゃって。
OP曲の『雫』どっちのVer.も好き♪)
今回もまた図書館で借りた3.4巻です。
読んでる間中、どっぷり浸ってました。
なんか、本を閉じて現実に戻ってきた感じで(笑)。
それか、1つのRPGのエンディングを見終わった感じ?
以下、感想です。
サラッとネタバレになってしまう可能性もあるので、
ダメな方はお引き返しください。
……この終わり方なのか。
うん……。
取り合えず、納得の終わり方でした。
綺麗に纏まった都合の良い終わり方でもなく、
逆に全く救いのない終わり方でもなく。
この物語はこうやって終わって続いて行くんだなぁ、と。
ただ、アニメで時間をかけて小さなエリンが成長していく姿を見ていたので、
ちょっと寂しいです。
始めのうちは、エリンが次々に謎を解いていくのが気持ち良くて、
後半は大きな争いに圧倒されて。
大きな力を得てしまいながらも、
エリンが物語を動かす駒じゃなくて、
ちゃんと1人の"人間"として書かれてたのが、私は好きでした。
あと、セイミヤの成長も凄いなぁ、と。
なにも出来なかったのが、人間としての強かさを身につけていく辺り、結構好きです。
災いも表現はキツい感じでしたが、
え?こんなものが災いだったの?
と、あっけないものではなくてよかったです。
(これでたいした事なかったら、なんでこんなものの為に?って疑問が残ってしまいますが、
ここ迄書かれてしまえば、
コレを避ける為に、永い時間掟で縛ってきたのか、と頷けて。)
今なんとなく、
心に残ってるのが、
「そなたは、毅いわね」
「……追いつめられたネズミに、毅いも弱いもございません」
「そうね。おかれた状況の中で最善の道を探すのに、毅いも弱いもないわね」
というエリンとセイミヤのやりとりと、
「わからない言葉を、わかろうとする、その気持ちが、きっと、道をひらくから……」
の、エリンの言葉かな?
どっちもエリンのイメージにしっくりくる感じで。
うん、
満足の物語でした♪
……児童書って実は結構好きです。
読み易いし、私の好きなファンタジー(RPGっぽい)話が多くて♪