mblg.tv
(前略)『日米構造協議』という名称自体が日本側による苦心の意訳なのである。(中略)正確には『構造障壁イニシアティブ』と訳すべきものである。アメリカが日本の市場に参入しようとする上で邪魔になる構造的な障害をアメリカ主導で取り除こう、という意味である。
イニシアティブは普通『主導権と訳される単語で『協議』という語義はない。(中略)日本側があえて『協議』と誤訳しているのは明らかに政治的意図がある。
(中略)『イニシアティブ』というこの言葉こそ、クリントン民主党政権時代の『強化させたイニシアティブ』ブッシュジュニア共和党政権の『改革イニシアティブ』として現在まで連綿と引き継がれているキーワードなのである。民主党と共和党を問わず、アメリカの歴代政権が一貫して『イニシアティブ』という言葉に執拗なまでに固執していること、またそれとはうらはらに日本政府がその言葉を使いたがらないことに、わたしたち国民はもっと注意を向けるべきだ。
アメリカ政府はこの『イニシアティブ』という誠に便利で奇怪なメカニズムを駆使して『年次改革要望書』を歴代の日本政府に突きつけることによって、機械仕掛けのように望むものを手に入れてきた。日本の政策課題は、日本人が思いつく以前に、アメリカから宿題として常に与えられてきたのである。日米構造協議は、アメリカの『イニシアティブ』による日本の構造改革という、現在に至るまで日本に深刻な影響を与え続けているメカニズムの原型という点で、歴史的に極めて重大な意味をもっている。


続きは近日中に(^o^)/~~

因みに、年次改革要望書は鳩山政権時に一度廃止されたのだが、それが現在のTPPに繋がったので何とも…ま、どっちにしてもアメリカ主導は変わらないのか。