1989年8月『ビジネス・ウィークが発表した有名な世論調査がある。ソビエトの軍事力に脅威を感じるアメリカ人22%に対し、日本の経済力を脅威と感じるアメリカ人は68%もいたのだ。(中略)入江昭、ロバート・A・ワンプラー共編『日米戦後関係史パートナーシップ1951‐2001』という論文集に、トマス・W・ザイラーというコロラド大学の『ビジネスは戦争』という論文が収録されている。非常にエキサイティングな論文なので、少し引用してみたい。
『1970年以降、日本はアメリカの経済的支配に対して攻撃…を仕掛けた』 『日本は産業スパイを活躍させたこともあった。また、市場を守るためならなんでもありの非関税障壁という小ずるい装置を押しつけた場合もある』
『アメリカの主要市場の日本支配や対米貿易黒字、コロンビア映画やロックフェラー・プラザなどの日本資本による購入は、真珠湾攻撃の大東亜共栄圏を目指した日本軍の南進にそっくりである』
『褒美は莫大だった。青木建設は87年にウェステン・ホテルを買い取った。三菱地所は89年にロックフェラー・センターを買い、ソニーはコロンビア・ピクチャーをと後に続いた。…アメリカ人の目から見ればこれはワールドシリーズを売るか、母親を売るのに等しい』


続きは後日(^_^)/~~