家の近くにあった、小さな公園に遊びに行った。
隣には小さな森。
以前、その森の中の小道を、蛇が横断するのを目撃して以来、森の中へは入れない。
森側にあるブランコで遊んでいると、中学生らしきお兄さんたちが、わらわらとやって来た。
ちょっと怖い雰囲気だ。
チキンセンサーが危険を察知し、公園中央の遊具まで非難する。
お兄さんたちは、公園の中には入ってこなかったが、暫くすると森の中の、一本の木の上枝めがけて小石を投げ始めた。
「くそっ、おしい!」「あっ、外れた」などと言いながら夢中になっている。
何をしているのか知りたくなって近づいた。
もしかして、蛇でも巻きついているのか?
でも、的にしている辺りを見ても何も無い。
そこへ見知らぬおじさんが通りかかった。
「何をしてるんだ。鳥を苛めちゃいかん!」
おじさんの叱声が飛んだ。
お兄さんたちは、脱兎のごとく逃げ出した。
おじさんは少しの間、その木の上を見ていたが、そのまま去っていった。
何だったんだろう?
不思議に思って、ぼんやり森のほうを眺めていると、カサカサと音をさせて、男の子が降りてきた。
日焼けした顔は紅潮していたが、泣いてはいない。
尋常じゃない汗をかいている。
彼は擦りむいた手足を確認しながら、お兄さんたちとは反対のほうに走っていった。
仲間内の悪ふざけだったのか、苛められていたのか分からない。
――世の中怖い事があると思った、小五の夏の記憶。
私は時間貧乏でいつも忙しい。
だから色々とせっかちだ。
スーパーのレジ待ちのとき、自分の順番がくるまでに財布を開け、小銭を用意する。
あれば9円、なくても1円と5円あるだけ握る。
その他の小銭も財布の中で、金種別に指先で揃えておく。
支払いのときモタモタしたくないからだ。
待たせるのはレジ係りにも、並んでいる後ろの人にも申し訳ない。
逆に、他人が札やら小銭やらを、やたらのんびりと出しているのを見るとイラッとくる。
今日、レジ待ちの私の前に並んでいたのは、かなりな洋ナシ体型の黒人のお婆ちゃんだった。
このお婆ちゃん、全ての動作が緩慢だ。
レジ係りが品物をセンサーにかけ、値段を読み込むのをただ黙って見ている。
あー時間かかりそう。(-"-)
案の定、合計金額を確認してから、バッグに手を入れ財布を取り出す。
おーい早くしてくれい。イラッ!
札を出してから、またバッグに手を入れ、ゴソゴソしてる。イラッイラッ!
やっと出てきた小さな小銭入れ。
端数は73円。
お婆ちゃんは、50円玉を一つ取り出すとレジ脇のトレーの上に置き、レジ係りのアルバイト君に向かって握った右手の親指を立て、無言でゆっくりとYeah! のしぐさ。
ハイィ?
また10円玉を一つ乗せ、無言でゆっくりYeah!
( ゚,_・・゚):.;'.゙:ププッ
私はイライラを忘れ、肩を震わせて込み上がる笑いを堪えた。
アルバイト君も苦笑い。
乗せてはYeah!
乗せてはYeah!
結局、73円分6回繰り返された。
そうか、この無口なお婆ちゃんは教えてくれた。
忙しくても、心に余裕を持てと。
そうゆう事だよね。
(っ′∀`)っ⌒アリガトネ♪☆
今日がそうらしい。
普段はあまり食べないけれども、今朝はたまごの黄身だけ余っていたので、そこに昆布つゆを混ぜていただいた。
醤油よりめんつゆ派だ。中でも昆布つゆが甘めで一番好きだ。
黄身と昆布つゆの濃厚な味わい。
美味でございます〜〜〜。(←お毒味する奥女中“浦尾”風)
Twitterで繋がっている人の中に看護師さんがいる。
ひとり見送ってきたとのこと。
その患者のために、何かもっとしてあげられることがあったんじゃないか。と辛そうに呟やかれていた。
人はいつか死ぬもの。
今は病院で命終する人がほとんどだと思う。
看護師は人の人生の最後を見届けることが仕事のひとつといえる。
そう、仕事。
三十路にはまだ届かないらしい彼女だけれど、新人ナースを教育し、新たに責任職に就くための研修をうけるのだと言っていたから、ある程度のキャリアがあるんだろう。
看護師としてこれまで何人も見送ってきてるはずだし、仕事として割りきっていくほうが絶対楽なはずだ。
それでも慣れていない。患者をちゃんと人として見ている。きっと最善は尽くされただろうに、もっとできなかったかと自分をせめている。
こういう姿勢、本当に素晴らしいと思う。
看護師としての使命感をその胸にたぎらせている彼女に、どうか変わることなくエンジェルの鏡でいてほしいと願わずにいられない。
そして、リアルで誰か支えてくれる人が現れてほしい。
問いただせば皆、自己保身で嘘をつく。
自己肥大化している。
話が違うじゃないか。
被害を受ける、損を被らせる相手に何の根回しもしないで協力を仰げると思っているのか。
国の犯した失策にいくらでも前例はあるだろうが。
宣戦布告されたんだ。相手が刀を抜ききる前に、後ろから鉄砲が狙っているぞと火縄の臭いを嗅がせてやった。
資格はなくても知識は持ってる。侮るなかれ。