響け!ユーフォニアム2 10話
エモい回だった
あすかのセリフ。「怖いからなあなあにして、安全な場所からじっと見守る。そんな人間に相手が本気を見せてくれてると思う?」これ、辛辣だけど一理あると思った。
久美子はお姉ちゃんのことが相当沁みてて、後悔させたくなかったんだね。「私が一緒に吹きたいんだ」って、感情まるごとドカンとぶつけた。自分のために泣いて訴えられて、あすか嬉しかったよね。
模試の全国30位は設定出来過ぎじゃない? 余裕で東大行けちゃうレベルよ。
久美子がユーフォっぽいって何だ? ユーフォニアムの形は知ってたけど名前はアニメ見て知った。柔らかくて丸みのある音で広い音域が出せる楽器らしいけど。久美子はいつもやる気のない声出してるよね。ワタシにはそんなに人間的な魅力は感じられないキャラなんだけど、みんなからは一目置かれてる感じだよね。久美子視点だからよく分からないけど、外からは包容力があると思われてるのかな。本人に自覚なくても、いると和む人っているね。久美子は思ってても直截に毒は吐かないもんね。「柔らかくて丸みのある」そういうことかな。
お姉ちゃんとのシーン。「演じるのはもう辞める」って言ったお姉ちゃんに、自分が家を出ていくことが寂しいかって聞かれて、「別に」って答えてた。お姉ちゃんの方は素直になってたのにね。翌朝の感じだと話はしたんだろうけど、お父さんに応援してもらえる感じじゃないんだろうね。久美子に何も言わずに出て行ったし。
電車の中でお姉ちゃんとの昔のことを回想してた。「おねえちゃんと一緒に吹きたい」そこから始まったんだもんね。知らずに涙が溢れて、自分で気づいたら嗚咽が止まらなくなってたね。
このときの涙、「私も寂しいよ」なんだけど、それだけかな。お姉ちゃんに対する憐憫や切なさもあるんじゃないかな。お互いに相手の方が親から大事にされてると感じて険悪になってたけど、本当はお姉ちゃん大好きなんだよ。姉妹愛だよね。
リアルで考えると、自分は子どもの頃の方が兄弟愛が強かった気がする。お仕置きで家に入れてもらえない弟に、母に内緒で葡萄を一房、窓から差し入れたことがあったっけ。弟ってだけで守ってあげたい気持ちはいつも持ってた。
学校ではこんな大変なことがあるんだぞとか、友達とは上手くやっていけてるのかとか、先生から目をつけられていないかとか、宿題の答えが間違ってると、こんなアホで大丈夫かとか、弟は普通の人だけど何だか心配で、二歳しか違わないくせに人生は厳しいものだぞって説いてた気がするww
大人になって家庭を持ってちゃんとやってるし、年をとるにつれ情ってものが薄れて、自分で何とかするだろって冷淡に構えてる自分がいる。どこに置いてきちゃったのかなぁあの気持ち。
それから、久美子のお姉ちゃんの状況、親の敷いたレールの上を走ってるのが後輩とよく似てる。子供のころから勉強しろ勉強しろ。今から頑張ってれば将来なりたいものがハードルの高いものでも手が届きやすいからって。それはその通りだと思う。だけど、小学校高学年のころには職業の選択肢はふたつしかなかったって。いずれも資格をとるのはとても難しいもの。彼女自身はまだよくわからなくて、自分では子供が好きだったのと中学校の職業体験の授業で行った幼稚園での経験が強く印象に残ったらしく、漠然と保育士を考えてたみたい。
お父さんは彼女の人生だと言いつつ、うまく誘導してひとつを目指させた。シビアな人で、高校は義務じゃない、目指さないなら働けと。道は険しく途中で諦めかけたけどお父さんが許してくれない。今までどれだけのお金がかかってると思ってるって。人に言われて目指すものなんてモチベは上がらない。普通ならグレっちゃってもおかしくないと思うけど、愚直って言うのかな、挫けないために彼女自身でその職業につく意義、使命を深く深く考え直して胸に刻んで挑戦を続けて、ついには勝ち取った。本当にまさかの大逆転って感じ。
頑張り抜いた彼女も立派だけど、絶対なれるって信じて諦めさせなかったお父さんも凄いと思うわ。執念の勝利ってとこかね。この先もお父さんなりのビジョンがあるみたいだけど、もういいでしょ、好きにさせてあげてくださいな。
彼女を見てて思うのは、若いうちは何度でもやり直しがきくっていうけど、将来なりたいものを早く決めて一直線に努力をした人の方がやっぱり強いってこと。経験を積んでも、年とってからじゃ間に合わないものもたくさんあるのは事実よね。
ところで麗奈はどうしちゃったんだろ。最後のあの顔は何? 次の曲は麗奈かな。
書いてたらお腹空いてきた;;
ホットヨーグルトだけ食べて寝よ。
長文すまぬ。おやすみんこ。