プリアサ全キャラクリアしました!もうハマりまくって大変なことになりましたけど(笑)
クリアしたということで、レビューを書いてみようと思います。なるべくネタバレないようにしたつもりですが、各キャラに触れようと思うので、読まれる際はお気を付け下さい。
【ランスロット】
原作や他の作品では「裏切り」のイメージが強いのでちょっと疑ってかかったのですが、全然そんなことありませんでした…ごめんよランスロット…
最初から優しく、ひたすらにアルに尽くしてくれる。だけど騎士の鑑みたいな人だから自分の本心を滅多に見せることはない。だからこそアルは叶わぬ恋だと思って苦しみます。私もランスロットの気持ちが見えなくて、プレイしていてもどかしく思いましたね…アルと一緒に「ランスロットずるい!」と言ってしまったり(笑)
終盤で漸くランスロットの気持ちが見えてほっとしましたね。好きになったきっかけはあまり良く分からなかったのですが、きっと彼はありのままの自分を見てくれるからアルを好きになったのでしょうね。EDやSSで意外とむっつりな部分が見えたり可愛い人だなと思いました。
【ガウェイン】
いや〜プレイ当初は全く眼中になかったのですが、プレイしたら最萌えになりましたね!素晴らしいツンデレを有難うございます!!!!(Part1)
アルとの初対面で一目惚れしたのが分かったので、そこからは非常に微笑ましく二人の様子を眺めさせてもらいました(笑)ぶっきらぼうだけど根は凄く優しくて思いやりがあるし、裏表がないからアルを信じてくれているのがはっきりと分かる。その点ではかなり安心して見ることが出来ました。
告白シーンは最高でした!!某勅使河原透矢さんの告白シーン(個人的No.1告白シーン)に匹敵する素晴らしさで、湧き上がる萌えをどう発散したら良いのか分からずに枕に頭を打ち付けたのも良い思い出です。
彼のルートのテーマは「強さ」で、過去の経験から強さを追い求め過ぎてしまったせいで窮地に立たされてしまうのですが、最後は本当の強さとは何か気付けたので良かったですね。まあルキウスさんの小物臭半端なかったけどな!
ガウェインとアルは同じ目線で、二人一緒に歩いていく関係性なので凄く好きです。ED可愛かったなあ。
【トリスタン】
他のキャラルートであまりにも冷たいので、「こいつとどうやって恋愛するんだよ…」と思っていましたが、いざルート入ってみると「成程な」と納得のいく内容になっていました。
前王ウーゼルに絶対的な忠誠を誓っていたトリスタンは、アルを新しい王として認めてはいなかったのですが、彼女の頑張りに徐々に心動かされていきます。ルート中でトリスタンの回想が語られていたので、この辺りはちゃんと理解出来ましたね。一方アルは、トリスタンに問われた問いの答えを示すために頑張る中でトリスタンを意識していきます。このルートのアルは特に王らしかったなと思います。
ウーゼルを大切に思うあまりにトリスタンが辿り着いたのはあまりにも悲しい結末で。頭の中ではその真相に気付いていたのにそれを最後まで認めたくなかった姿に彼の優しさを見た気がしました。
告白はかなりストレートでした。あれ言われたらときめくわ…SS読む限りだと結構手出すの早そうな感じですが(笑)
【ガラハッド】
素晴らしいツンデレを有難うございます!!!!(Part2)ガラハッドは「べ、別にあんたのことなんかry」っていうテンプレツンデレで大変おいしゅうございました。
ガラハッドルートは誰にも何にも、自分にすら興味を抱けなかった少年が、恋をして感情を手に入れていくストーリーでした。最初はとにかくもう冷たいのですが、交流を通して徐々に心を開いていく様子は見てて本当に微笑ましかったです。失敗を重ねながら成長していきたいともがくガラハッドを応援したくもなりましたしね。
彼には大きな秘密があって、彼が無感情な理由もそこにありました。この辺りは全キャラクリア後に読めるSSで少し語られていたりするのですが。
EDのガラハッドがすっごく可愛くて…EDにもなるともう全身でアルを好きだってことが伝わってくるんですよ。この子、アルがいないと生きていけない子だからなあ…そこもまた好きなんですけど。
【モードレッド】
アルがいないと生きていけない子Part2。そして「モードレッドお前殴らせろおおおお」と思いながらも、どうしようもないなこいつ…好きだ…と思ってしまった異色のキャラです。今作品のNo.2です。
最初から好意的で、アルを好きだという素振りを見せる。だけど本心が見えない…そんなキャラクターでした。アルに猛烈にアプローチを掛け、そうされているうちにアルもモードレッドを好きになって両思い…というところで「オセロオオオオオオ」となりました(笑)
それからはもう「これBAD?BADルートなの??」というハラハラした気持ちのまま終盤まで進み…「ああもうこいつどうしようもないけど好きだわ」って思いましたね。
彼にはやらねばならない使命があって、その為にアルに近付いたのですが…いつの間にか自分でも気付かないうちに彼はアルを選んでいました。
EDはがっつり嫉妬してくれて可愛いいいいってなりました(笑)どうしようもないけどかなり可哀想な境遇にあった子なので、アルに幸せにしてもらってください…
【マーリン】
飄々としてるし女たらしっぽいけど、アルを絶対に裏切らない存在として困っている時に手を差し伸べてくれるという…何という美味しいポジション(笑)しかし恋愛の相手としてはかなり厄介で、辛い思いをしてるアルを見るのが苦しかったですね。マーリンを諦めずに追い続けるアルを応援したくなるルートでした。肝心なところで逃げるのはずるいよね!
マーリンが恋愛対象としてアルを遠ざけるのにはちょっと可哀想な理由があったんですけどね…だからこそ、アルに出会えて良かったのかななんて思ったり。マーリンの面倒見れるのなんて彼女しかいないですしね!想いが通じたシーンのマーリンのある台詞の言い方にグッときました。
マーリンのEDも凄く微笑ましい感じでしたね。ああいうことしちゃうのはいかにもマーリンらしいなって思いましたけどね(笑)
【サブキャラクター】
一人ひとり書いていくと文字数が大変なことになるのでざっくりと書きます。
まず…ボールスとパーシヴァルは何故攻略出来ないんでしょうね?(笑)騎士としてアルを支えてくれる彼らの存在はとても嬉しかったです。ボールスが好み過ぎてつらい
ケイはルートによってはちゃんと和解出来たのでそこは良かったです。本当は優しい兄ですもんね。メドラウトはガウェインルートでちょっと救済っぽいことはありましたが、物語の世界の性質上仕方がないとはいえ、もっと救ってあげて欲しかったな…
女性キャラはエレインに泣かされました。彼女は幸せになるべき…マリーも色々辛い思いをした分、ED後は心置きなくアルに仕えられると良いなあ。ギネヴィア様はもっと掘り下げて欲しかったかも…女の狡さを感じた人かな。モルゴース様はあんまり良い印象はなかったのですが、マーリンルートを見て彼女もまた可哀想な人だったのだと思いましたね。
あと個人的にイビスが好きです!!彼イケメン過ぎて…マーリンルートではちょっと彼に心動きそうになりました(笑)
【主人公】
真っ直ぐひたむきに頑張る子でとても好感が持てました。王として認められようと必死になって焦り過ぎてしまうところや、時々周りが見えなくなってしまうところなどもあったりしたのですが、その普通の女の子加減が私は好きですね。王である姿は凛々しく、恋をする姿は可愛く。そのバランスが良かったように思います。
【総評】
全体的に見て非常に出来の良い作品だったと思います。キャラクターを攻略していくことで謎が解き明かされていくのがやっていて面白かったですし、王としての戦いの日々がストーリーの主軸でありながら、主人公アルの恋愛模様が丁寧に描かれていたのが良かったです。プラトニックな恋愛なのも個人的に高評価な点です。攻略キャラは全員魅力的で、みんな好きになりました。サブキャラも素敵で何で攻略出来ないのと思ったり(笑)
システムもなかなかに快適で、全イベントを回想出来るのは本当に嬉しい!おまけも充実していてクリアのしがいがあります。全キャラクターをクリアして見られるおまけシナリオでは、プリアサのからくりが分かるようになっているので、是非とも全員クリアしてもらいたいところ。スチルも結構多めで、絵も作品の雰囲気に合っていたと思いますね。
残念なところを挙げるならば、一部投げっ放しで終わってしまったシナリオがあったところかなあと。これはFDで明かされるフラグか?と勝手に思ってはいますが(笑)
個人的にはとても好きな作品になりました。是非ともプレイして欲しいと思う位です。キャラ、ストーリー共にオーソドックスな乙女ゲーだという印象ですね。最近結構突飛な設定のものが多いので、ある意味新鮮ではありました。
FDや更なる展開を切に願う作品なので、草の根運動頑張って行きたいと思います!