話題:今日見た夢
所々断片的だったけど、リアルすぎるわ最近…。
夢は昨日の続きかと思われる。


京都の某廃ビルにあるSランク祭具・勾玉に僅かな動きがあったと報告された。時間帯は夕方。
本部・支部の司令ふたりはさらに監視せよと支部の隊員達に伝える。もし、攻撃の兆候があるならば至急伝えろと。

祭具がある廃ビルは6階建てのもので、既に取り壊しが決まってるビルだった。

祭具があるとされるのは4階。そこで見張りをしている隊員達が青く光る小さなものを見たという。
見張りをしている隊員達は双眼鏡でじーっと見てる。

隊員ふたりはベテランと新人らしかった。


「光っているだけで動きが見受けられないな」
「攻撃の兆候すらもない…でもやけに動きが活発ですよね、あの勾玉」
「本部の方ではまだ紀柳院さんが病院にいるって聞きましたし…。対の刀の持ち主が揃わないと俺達の力では到底及ばないでしょ、Sランクの破壊は」

「紀柳院さん、今入院してるんだっけ?」
「本部から聞いたよ。数日前に倒れて、昨日原因不明の発作を起こして退院は数日延期されたとさ」
「それは痛手だわ…。鼎さん頼りにしてんのに」
「紀柳院さんすごいよなぁー。仮面を着けてるせいか、常にあんな狭い視界で戦えてるのが。しかも強いし」
「彼女からしたら、あの仮面なしでは生活出来ないって聞いた気がする…。あれは身体の一部だからって。だから人前では素顔を一切見せない。それにあの人、ああ見えてけっこう一般人を助けてるからな」
「意外だ…。でもなんで紀柳院さん、仮面が必要なの?」
「10年以上前にとある怪人絡みの事件で全身に火傷を負ってどうとか聞いた気がする。顔は大火傷だったらしいしな。ダメージは深刻で目にも及んでいるらしい」
「それ…ヤバい」
ふたりは見張りを続けた。


翌日。病院にいる鼎は病室から外を眺めている。鼎のベッドは窓際。
病室に来た看護師の藤枝が声をかけた。
「紀柳院さん、今日は調子良さそうですね」
「…あぁ。…藤枝さん、本部に連絡って出来ないのでしょうか」
「どうかしたんですか?」
「嫌な予感がする…」

藤枝経由で鼎は本部に連絡することが出来た。鼎は病院の中庭にいた。
「あ…もしもし。紀柳院ですが…宇崎室長取れますか?」
「その声は鼎か!?どうした?…看護師の藤枝経由で連絡したのか」
「はい」
「お前、体調は大丈夫か?」
「えぇ。第6の祭具・勾玉について気になることがあるのですが」
「気になること?」
「京都では動き…ありましたでしょうか…」
「ほとんどないねぇ。勾玉自体の動きは活発だが、攻撃の兆候すらもない」
「予想通りだ…」
「鼎?お前何かわかったの!?」
「推測ですが、祭具はそろそろ攻撃体勢に入ると思います。見張りが邪魔ですからね。能力はわかりませんが、攻撃力はかなり高いでしょう」
宇崎は鼎の洞察力におののいた。少ない資料だけでわかるのか…?
「鼎、とにかく退院まであと2日くらいかかるんだろ?あなたはゆっくり休んでいなさい。いいな?」電話が切れた。

鼎はしばらく茫然としていた。祭具はそろそろ動き始める。嫌な予感しかしない。


一方、本部。晴斗は鼎からの伝言を受け取っていた。
『晴斗へ。私の刀をお前に託す。まだ私は退院までかかるからもし、祭具に動きがあったら使って欲しい。 鼎』
宇崎は研究室に鼎の刀を置いていた。
「晴斗、鼎が戻るまでの間にこの刀を使えとのことだ。鼎は祭具が怪しいと言ってるからな。だからお前に刀を託したんだろう」
晴斗は刀を受け取った。


京都では勾玉が強烈な光を出し、結界を破壊しようとしていた。隊員達は司令とやり取りをしている。
「小田原司令、大変です!祭具が動き始めました!」
「なんだと!?」
「強烈な光です!来ます!!」
勾玉から放たれた青い強烈な光は結界に当たり、跳ね返った。辺りは騒然としている。
小田原司令は本部へと連絡した。
「京都でSランク祭具に動きがあった。今すぐ来れるか?暁だけでもいいから早くよこしてくれ」
「わかった。今すぐに組織直属の飛行機を用意する。暁は乗せるよ。御堂と彩音は必要ですよね?小田原司令。」
「鼎がいないとなると、ここは御堂だろう。鼎はあと何日で復帰出来るんだ?」
「退院まであと2日です。本人にはゆっくり休んでろと言いましたよ。それにしても彼女の洞察力はすごい…。少ない資料を見ただけで祭具が動くと感じたみたいで」


飛行機は京都へと向かう。

乗ったメンツは晴斗・御堂・彩音の3人。晴斗は鼎から託されたあの刀とも一緒だ。だから晴斗は二刀流が使える。


病院では鼎がなんとなく外を眺めている。夜なのに。

胸騒ぎがするのだ。

そろそろ消灯時間か…。
鼎は飛行機の音に気づき、カーテンからわずかに空いた隙間から覗いた。
見えたのはゼルフェノア専用の飛行機だった。晴斗達は京都に向かったのか…。鼎はカーテンをそっと閉じた。

動けない自分がもどかしい…。だが、室長は言っていた。ゆっくり休んでなさいと。



鼎と室長のやり取りが鮮明すぎた。
支部の隊員から見た鼎はこんなイメージ。鼎は戦闘力が高いだけに支部にも名前は知られている存在。
晴斗はそうでもなかったりする。

出撃時、鼎不在の時は鼎の先輩で手練れの御堂になるシステム。そんだけ鼎を頼りにしてるってことらしい。御堂も戦闘力がかなり高いんだけども。サバイバルナイフで怪人とやりあうやつなんで。