夢をね、十年くらい前にみて。
その夢が本当に幸せで。ずっと忘れられない。
幸せな、夢だったなあ...
今も時々思い出して支えになってる位には。
セックスもキスもなかったけどねぇ、恋人でねぇ、たったそれだけなんだけど。
ただ穏やかに、春の生ぬるい風か湯に一緒に足を浸すような、そんな風に会話をぽつりぽつりとして。
ただそれだけ。
そんだけの夢。
こんなのが心の支えの一部。笑えるね。持ってなさがさ。
ああでも。それでも、幸せだったなあ。
夢だからもう記憶も朧だけど。