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chapter.9 時空生き残りゲーム:鍵

鞭使いの怪人よりも強力な怪人2体は未だ倒されず――


いちかと朝倉は桐谷と合流、鞭使いより上位の怪人と交戦中。ノーダメージで撃破はかなり難しく、さらにどこからか爆破も加わるために苦戦。


これじゃあ爆破祭りみたいじゃんかよ〜。


「弱点は胸じゃないようですね」
「えっ!?」

桐谷の見解に驚くいちかと朝倉。
「胸以外を狙いましょうか」
「ラジャー」

いちかはやる気満々。朝倉はマシンガンを構える。

「時任さん、至近距離は避けなって!銃使って銃!」

朝倉はいちかに注意してる。あんな上位の怪人に至近距離で攻めたらソッコー無限牢行きだ。

朝倉達も御堂と霧人が無限牢にいることを知る。


よりによってあの2人が牢屋にいるなんて…!

最終第3ウェーブは牢屋にいるプレイヤーも救出しないと、完全にはゲームクリアにはならない。
制限時間内にプレイヤーを救出出来なければ、無限牢にいるプレイヤーは元の世界に戻れない。



朝倉達3人は上位怪人の弱点を発見する。

「腰よ!腰を撃って!!」
いちかは専用銃で腰を狙うもうまくいかない。朝倉はマシンガンで狙い撃ちにした。上位怪人1体撃破。


「この怪人、マシンガン使わないと腰を狙えないわ」
「あと1体残っているっすよ…。それより、無限牢にいるたいちょーとしぶやん助けなくていいの?」

「助けないとクリア出来ないけど…私は紀柳院さんと暁くんが気になってる。
ルール変更にあった、『無の存在』がプレイヤーに関係しているってやつ、私達にも関係してるってことよね!?無の存在の正体がプレイヤーに関係してる誰かってことなんでしょ!?」


桐谷はスマホを見た。

「鼎さんは無の存在2体を味方にして3体目を探しているみたいですが…、フィールドが広大なぶん苦戦しているようですね」
「桐谷さん、時任さん。紀柳院さんは無の存在を解放させたいのよ。記憶を消された人間だとわかった以上、彼らを元に戻したいじゃない!
なんで時空を漂う存在になったかはわからないけど、ゲームマスターが怪しいんじゃないの?」
「朝倉さんもそう思いますか」

桐谷の見解も朝倉と同じだった。



そんな中、鼎から意味深な通信が来た。それはプレイヤー全員に向けてのものだった。


「無の存在3体目を発見した。2体目と3体目の正体がわからないから画像を添付した。画像を今すぐ開いてくれ。
私が先に味方にした1体は『私の知り合い』だ。名前もわかるが反応してくれない…」

「知り合い!?」
御堂は大袈裟に反応。


「無の存在は何者かによって記憶を消され、この異界に来たらしい。そして時空を漂う存在となってしまった…。
無の存在は喋ることは出来ないが、素直に言うことは聞くし健気だ。…痛っ」
「鼎どうした!?」

御堂は必死に叫ぶ。晴斗は代わりに伝えた。


「鼎さん、爆破に巻き込まれて怪我したんだよ。無の存在さんが手当てしてくれたんだ。でも足痛そうで…応急措置だから仕方ないんだけど」
「爆破で負傷は牢屋行きにならないのか…」


晴斗はとにかく無の存在2体について説明してる。

「ルール変更で『無の存在はプレイヤーに関係してる』ってあったでしょ?だから鼎さんは無の存在さん2体の画像を送ったの。
最初の画像の人は仮面慣れしてなくてゲーム前はふらふらしてた。でもゲームが始まるとスイッチが入った。なんか頼りないけど、俺達を必死に守ってる。
次の画像の人は背が高い。スラッとしてるの。無の存在さんは仮面で顔は見えないけど、この人はスタイルいいように見えるんだ。やけに戦闘慣れしてる」


戦闘慣れ?

御堂は気になった。高身長でスタイル良くて戦闘慣れしてる。なんか引っ掛かる。


この鼎からの通信と画像を見て反応したプレイヤーはもうひとり、いた。朝倉だ。

朝倉は無の存在Bが引っ掛かった模様。
ゲーム前は仮面慣れしてなくてふらふらしてたのに、いざゲームが始まるとスイッチが入ったって…。しかも必死にプレイヤーを守るあたり、あいつに似てる気がする。


「まさか…あいつなわけ…ないわよね…」
「朝倉さん、どうかしたんすか!?」

「無の存在の1人、もしかしたら私に関係してるかもしれない…。推測だけどね」


無の存在BとCは御堂と朝倉に関係しているらしかった。


「紀柳院さん!無の存在を全員味方にしたの!?」
「…したよ。爆破祭りで散々だけどな…」

「そのうちの1人はもしかしたら…私が知ってるかもしれない…」


「鼎、俺も心当たりがある。俺のことはいいから、そいつら3体をそのまま味方にするんだ」
「和希はずっと牢屋にいるのか!?」


「霧人と一緒に攻撃受けて無限牢行きだよ。鼎、心配すんな。ぜってぇクリアしてやるから」
「クリアしてやるって…無限牢にいる時点で難しいだろうが!!」


御堂は少し強がりを見せる。

「お前だけでもいいから元の世界に戻れよ」
「嫌だ。何自己犠牲しようとしてるんだよ。和希らしくもない…。今の和希は…強がってる」


鼎に見抜かれた。声だけでわかるのか!?



朝倉達はもう1体の上位怪人をなんとか撃破する。

「ふー。上位怪人2体ともやっつけたわよ。時任さん、桐谷さん。牢屋に助けに行くわよ。
なにがなんでもクリアしてやんだからね!!」


いつの間にか朝倉が仕切っていた。

「朝倉さん、頼もしいですね。では助けに行きましょうか」



最終・第3ウェーブ開始から約30分経過。残り時間は約15分。


朝倉達は無限牢から御堂と霧人を救出。

「待ちくたびれたぞ!!」
「たいちょー大人げないっすよ…」

「鼎と晴斗はどこにいるんだ?」
霧人はペースを崩さない。


「フィールドの端を目指しているようです。何かあるんでしょうか?」
「きりやん、今きりゅさんと暁くんがいる場所…大爆破地帯っすよ!!怪人は出ないけどかなり危ないところだよーっ!!」


大爆破地帯!?



フィールドの端。鼎と晴斗、それと無の存在3体はある場所を目指していた。

それはゲームマスターの館だ。


御堂達も鼎の意図を察した。ゲームマスターか!
でも鼎の居場所まで距離あるぞ。どうすんの?


いちかは江戸時代と大正昭和の異界のちぐはぐな街並みを見て、あることに気づいた。


…大八車があるじゃん!


いちかはすぐに行動を起こす。
「いいもん見つけたっす」
「大八車!?」



「なんで俺が大八車ひく係なんだよっ!!」

御堂、嫌々大八車をひいている。
朝倉といちかは大八車の中に乗っていた。桐谷と霧人は銃を構えながらダッシュ。怪人を撃破しながら鼎達と合流を図る。


朝倉は鼎と通信した。

「紀柳院さん、無の存在のひとり…私知ってるかもしれないの。
御堂さんも…そんな感じだって」


無の存在BとCは朝倉と和希の知り合いだと!?


「まだ推測なんだけどさ。なんで無の存在の記憶が消されたのか気になってて…。紀柳院さんの知り合い…反応しないの?」
「私の素顔を見せたら少しだけ…反応していた。私はそいつに1度だけ、素顔を見せたことがあるからな…」

「それでゲームマスターが怪しいと思ったわけか。
私達も今そっちに向かってる。そっち大爆破地帯なんでしょ!?死なないでよ!!」

「絶対に生き残るから」


通信が切れた。御堂達はマップを見ながら合流地点を探す。


鼎は瀬戸口らしき無の存在Aに必死に呼び掛ける。

「本当に覚えていないのか…?紀柳院鼎だよ。お前は…『瀬戸口葉』なんだろ?」


無の存在Aは無反応。記憶を消されたのは本当らしい。でも鼎の素顔を見た瞬間、一瞬目を背けたように見えた。


無の存在Aは少しずつ何かを思い出しかけていた。
「あ…ああ…」

「鼎さん、無の存在Aさんが何か言いかけてるのかな?思い出しかけてんのかも」
「…お前は何者だ?思い出せ!私を知ってるはずだろう?お前達3人にはちゃんと『名前』がある。思い出せないだけで…。
記憶を消されたんだろ!?」


無の存在Aはいきなり頭を抱えた。何かを思い出しかけている…。

そんな中、残り時間は約10分に。



chapter.10へ。


chapter.8 時空生き残りゲーム:消された記憶

約10年前・ゼルフェノア直属施設 陽明館――


鼎は例の事件後、「都筑悠真」から名前を「紀柳院鼎」を変え→特務機関ゼルフェノアに匿われるような形で、組織直属施設の陽明館に来た。

この当時の鼎は、施設内でも話せるような相手がいない状態。
さらに顔の大火傷の跡を隠すための仮面にまだ慣れておらず、苦戦していた。
後の親友になる、彩音に会う以前の鼎は引きこもりがちだった。同じ施設の入居者ともほとんど顔を合わせず、部屋に引きこもっていることが多かったのだから。

話し相手は施設スタッフ=ゼルフェノア職員のみという状況が続いた。
陽明館は怪人による被害者・身寄りのない人達用の施設のひとつ。


そんな孤独な彼女に話し掛けてきた男性がいる。同じ陽明館入居者の瀬戸口葉(せとぐちよう)だ。
瀬戸口も怪人被害で親を亡くしていた。年齢も鼎と同じくらい。


「あ、あの…大丈夫ですか?さっきから壁や棚にぶつかってますけど…」
瀬戸口はおろおろしてる。

「…手助けなど…いらない……」


この当時の鼎は仮面姿ゆえに人と接触することを極度に嫌っていたのだが、瀬戸口だけに少しずつ心を開いていく。



ある日の共用スペース。鼎は瀬戸口と話をした。


「お前は私の姿を見てもなんとも思わないのか?」

瀬戸口は優しい人だった。


「事情は聞いてます。その仮面の下…大火傷の跡を隠すためのものだって」

「まだ慣れていないんだよ…。この仮面…。
かといって、素顔でいるわけにもいかない。目のダメージを考えたら人前では必然的に仮面姿だ。不便だよ」



数年後。鼎はある怪人襲撃をきっかけに、ゼルフェノア入りを決意する。
その怪人襲撃で隊員の彩音は負傷していた。


「紀柳院さん、ここ出るの!?なんで?ここにいた方が安全なのに…」
「ゼルフェノアに入ることにしたんだ。試験も受かったよ。私の場合は火傷のダメージを考慮して、実技試験は免除されたが」


驚く瀬戸口。いつの間に試験受けてたんだよ…。


「まだここ、出ないよね!?」

「あぁ、春になったらここを出るよ。ゼルフェノア本部寮に入ることになったから」


ゼルフェノア入りって本当なんだ…。瀬戸口は複雑そう。



そして。鼎が陽明館を出る日。
施設スタッフや仲間達が見送ってくれた。瀬戸口はスタッフから陽明館からは初めてのゼルフェノア隊員になると聞いたからだ。

「紀柳院さんっ!!俺達応援してるから!」
瀬戸口はずっと手を振っていた。名残惜しそうに。



それから数年後。まさかその、「仮面の隊員」が「仮面の司令補佐」になったと聞いた時は瀬戸口もかなり驚いた。
この時既に瀬戸口は陽明館を出ている。

紀柳院さんが司令補佐?嘘でしょ!?


瀬戸口は密かに鼎を応援していた。テレビで映るゼルフェノア隊員の中に、鼎はいないかとなんとなく追いかけていた。
司令補佐になった鼎はメディアで見る機会は減ったが、存在感は増していた。

あの公表には驚かされたが。そう、仮面の理由についての公表だ。彼女は補佐になったからとカミングアウトしたのだ。
瀬戸口は他人事とは思えなかった。あの紀柳院さんが…公表した!?

瀬戸口は陰ながらに彼女を応援していた。



時系列は現在。異界で元の世界に戻るため、生き残りゲーム中の鼎達。

鼎は無の存在Aが瀬戸口なのではないかと思っていた。陰ながらに応援していたらしい、あの男性だ。


「お前は瀬戸口なのか!?」

鼎は思い切って無の存在Aに聞いてみた。怪人から逃げながらだけど。


無の存在Aは無反応。
「お前は記憶を消されたんだな!?そうなのか!?」


やっぱり無の存在2体は無反応。

「鼎さん、今それどころじゃないよ!鞭使いの怪人よりも強力なやつがいるよーっ!!とにかく逃げないと!」
晴斗は急かす。

「わかっているが…。わかってはいるんだ…」
鼎に迷いが生じ始める。


そこに不意討ちの爆破。鼎と晴斗、無の存在2体は爆風に巻き込まれてしまう。


「うわっ!!」
「鼎さんっ!!」

鼎は爆破に巻き込まれた。

怪人による攻撃ではないため、爆破の負傷は牢屋行きにはならないが鼎は明らかに負傷している。


「鼎さん…怪我してる…。立てる?」
「痛っ…」

鼎の顔は仮面で隠れているため、見えないがかなり辛そう。
そこに無の存在Aが鼎に手際よく手当てをする。


「お前…ずいぶん手慣れてるな…」
無の存在Aはうなずく。無の存在は健気だ。

鼎は確信した、無の存在Aは「瀬戸口葉」だと。


「鼎さん、大丈夫?」
晴斗も心配そう。鼎はなんとか立った。無の存在Aは守るように寄り添っている。
無の存在Bは必死に盾で守ってくれてる。



この間にプレイヤー2人は怪人の攻撃を受け、牢屋行きになってしまった。
牢屋行きになったのは御堂と霧人。


「牢屋の扉どうなっとんじゃー!!びくともしないぞ!!」


御堂も扉を無理やり開けようと格闘中。蹴りを入れたり、殴ったり。

「強化されてるから開かないんじゃないかな〜。外側からじゃないと無理だって」
霧人は諦めモード。
「めんどくせーシステムよな…」


桐谷は淡々と怪人を撃破。

「あれは厄介ですねぇ〜」



鼎と晴斗は無の存在Cを探すがなかなか見つからない。
フィールドにいるはずなのに、どこにいるんだ!?


そうこうしているうちに、ゲーム開始から約20分経過。
厄介な怪人2体はまだ誰も撃破出来ず。


鼎はなぜ瀬戸口が記憶を消されて異界にいるのか、気になっていた。
ゲームマスターが関係してるのか?



chapter.9へ。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手12個ありがとうございます。昨夜はアメトーークSP観てた上に、アメトーークカラオケおじさんも途中まで観て→LIFE!総集編観てから寝たわ。

絵心ない芸人、アートに加工されるやつ好き。アートにしか見えなくなる…ってか、グミ4月に発売すんの?
動物なんかゆるキャラみたいで可愛いんだが。ゴリラがレアって。


LIFE!は滅多に観ないのですが、ガンダムパロが気になったんで見たらツボった。シャア専用ドライヤー…。
相棒パロはタイトルだけでずるいわ「相棒未満」…。トップガンパロは斜め上だなおい。

閻魔大王とその娘もじわじわ来た。LIFEってじわじわ系のコント多め?



女神の教室、3話前半までとりあえず観てみたんだがつまらんので切った。
前田拳太郎くんがステルス化していてパッと見わからねぇ。ロースクールの生徒役なんだけどさ。

このドラマ、フジ系の月9だったらしいけどおもんないなー。
リーガル系のドラマが個人的に合わないだけかもしれない。リーガル系でも演出がエンタメに振り切れば見やすいが、このドラマは青春群像劇要素も入ってるせいか学園ものの要素もあるのか?

学園っつってもロースクールだが。



昨夜は風呂だったんで今朝は洗濯→風呂掃除のコンボで疲れた。
しかも今日は昨日よかちょっと肌寒いかも。晴れてはいるんですが。

今日はタモリ倶楽部観ないとね。確かドクターイエローだっけ、今回は。



今日のゴールデンタイムはオオカミ少年SPかな…観るの。ざわ金がサッカーでないからざまぁと思ってる。
親父、残念だったな。ざわつくの何が面白いのよ、あれ。おっさんおばさんがギャーギャー騒いでいるだけの番組、どこに需要あるんだよ。MCのサバンナ高橋が不憫に見えてくるから…。


テレ朝は一茂をよく使うんで、嫌いな番組が多いんだよなー…。
フシギの会も出川とホランはまだいいんだけど、一茂ぶっちゃけいらなくね?

出川はまだいいんですが、一茂はバカ息子すぎてようわからん…。コメントバカ丸出しだし。
出川はなんだかんだ人気あるからなぁー。字幕ないとわからない時かなりあるけど。


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