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そう来るか(特撮話あり)

話題:ひとりごと
大病院占拠、終盤に来てその展開かよと。相変わらず櫻井翔の演技はひどいが。
最終回予告テロップが『武蔵と隊員A、B、C、D、E』って。

究極の2択を配信視聴者に迫ってるのが…。どう終わるんだ。
大病院占拠はダメドラマだとわかっていても、考察系なんで観てしまう…。


シュールな次回予告がもう見れなくなるのか。次回で最終回だもんな。



…それよか明日のGet Ready!最終回、予告の時点でヤバそうな空気がかなり漂っていますが…。ゲトレが終わってしまうー。
エースのあの台詞からするとチーム解散→警察に捕まるエンドになりそうな予感。ジョーカーな取り引きが非常に気になります。


ゲトレにハマっていただけに、ロスしそうでヤバいよ…。

連ドラ滅多に観ないやつが、久々にどハマりしたドラマなせいもあります。
日曜劇場ってガイドブックとか公式ムック本って出るっけ?ドラマノベルでもいいぞ。
ゲトレ関連書籍がもし出るなら、ガチで買いそうでヤバい。


仮面ライダーライブ→闇医者チームのハッカー役になってた日向くんが次回で見れなくなるのか…。マジかー。
ハッカーのスペード役、ハマってたな〜。ライダーで鍛えられてただけあって、演技上手くなってる。


親戚のおばちゃんのような目線で若手俳優(特撮出身俳優)をつい見てしまうの、ありがちか?
ニチアサ見てるとあるあるな気が。



明日はキングオージャー2話か。1話の感想で思いっきりレッドのモチーフを間違えてたバカです。序盤はだいたい間違えるから気にすんな。
クワガタでした。カブトムシと勘違いするやつ…。

だいたい虫モチーフの特撮って、カブトムシが主人公のイメージありません?
クワガタが主人公って珍しいような。


ライダーでもクワガタはメインキャラだが主人公にはなってないような。
なぜかガタックが浮かんだ。クワガタライダー=ガタックのイメージ強い。あ、リバイスのオーバーデモンズもクワガタモチーフでしたわ。

カブトムシはたくさんいるよね。仮面ライダーカブトや仮面ライダーベイルとか。


キングオージャーの追加戦士のモチーフ予想。(気が早すぎ)
カブトムシじゃないかなぁ?主人公がクワガタな時点で、かなり狙ってる気がする。


スーパー戦隊の虫モチーフで、クワガタってだいたい追加戦士に多いような。
ハリケンでクワガライジャーいたよね。
ハリケン見てないけど、追加戦士のカブトムシとクワガタのデザインは好きでした。カブトライジャーとクワガライジャーだっけ?

カブトムシモチーフはよく見るだけに珍しいよな、クワガタモチーフが主人公っての。



ギーツ予告見ましたが、中間フォームのデザインがなんか個人的にいまいち。
全体的にシャープになった?

ギーツは基本フォームが完成されすぎてんだってば…。
最終フォームがまるっきり予想つかない…。デザインごてごてになるのか、逆にシンプルに戻るのか。


中間フォームは「真紅のキツネ」ってコンセプトみたいですが、デザイン尖ってません?なんか。
中間フォーム誕生よりも英寿の秘密暴かれる方がめっちゃ気になります。

明日の回、盛り上がるんだろうか。演出はカッコいいんだけど。
ギーツは個人的に神回少ないから、そろそろ神回来ても良くないかい?



特撮もドラマに入るのでカテゴリーはドラマにしときます。明日はゲトレロスしそうでヤバいよ。


特別編 特殊請負人・憐鶴と御堂隊長(3)

本部ではいちかが鼎と御堂がいないことに気づく。

「室長、きりゅさんとたいちょーは?」
宇崎、どう説明したらいいのか迷い正直に話した。

「――きりゅさんの治療のためにゼノクの病院に行ったの?え…?きりゅさん…そんなにも身体の調子良くなかったんだ…」
「いちか、ゼノクには最高峰の医療チームがいるから心配すんなって。鼎は彼の手術を何度も受けているから…」


いちかはここで初めて、鼎が何度も手術を受けていたと知る。
「火傷の治療もそうだったの…?きりゅさん…本当に大丈夫なんだよね!?」

いちかは思わず宇崎の胸ぐらを掴んで揺さぶっていた。彼女はリアクションがオーバーなのでだいたいこうなる。本人は真面目だが。

「いちか…わかったから手…離せって…。ちょっとぎもぢわるい…」
「室長ごめんなさいーっ!」

そんな司令室に副隊長の仁科が入ってきた。


「あ。ふくたいちょーだ」
いちかはぱああっと明るくなる。

「仁科、ちょっと任せて貰ってもいいかな?和希は今ゼノクにいるからね。鼎と一緒だ。
ゼノク周辺の動向を見たいから、すぐに出撃出来るようにしといて。鼎が言ってた本部に来た匿名メールはゼノクに関する内容だった…」

「了解しました」

宇崎はフランクにいちかに聞く。
「いちか、お前班長候補なんだろ?油なんか売ってないで出撃準備しなさい。もしかしたらゼノクに行くことになるかもしれないからね」

「ラジャー!」
いちかは元気よく司令室を出た。



ゼノクでは鼎と御堂を乗せたヘリが無事、ゼノク隣接の組織直属病院のヘリポートへ到着。
御堂は鼎を気遣った。

「鼎…大丈夫か?」
「ヘリは滅多に乗らないから…」

ヘリポートではゼノク医療チームの嵯峨野が出迎える。
「本部の紀柳院司令補佐と御堂隊長ですね。こちらへ」


嵯峨野は2人を院内に案内した。

「見たところ…彼女に緊急オペをする必要はなさそうですが、加賀屋敷次第なので。…あ、カルテは既に見ています」
「お前ら『ゼノク医療チーム』って…一体何者なんだよ」
御堂、かなり疑ってる。

「4人の凄腕ドクターとナースで構成されてる謎の集団…とよく言われてますが」

4人!?


「1人は女性です。姫島とは会ったことあるはずでは?」
「姫島!?あいつは憐鶴(れんかく)の世話役じゃなかったのか!?」


鼎、思わず反応する。

「姫島の本職は看護師です」
「…憐鶴はなぜ黙っていたんだ…」


憐鶴は私達に言う必要性がなかったからかもしれない。そう、判断したのだろう。



一方のハヤウエ。都内某所で他のメンバーを召集し、ゼノク襲撃を企てていた。


「いいかー、目的は本館や病院じゃない。研究施設だけ。研究施設の『Z-b2』に辿り着くことが我々の悲願である。
ゼノク隊員が出てくるとは思うが、気にせず突破しろ。構造上、本館のある通路を通過しないと研究施設には行けないようになっている。わかったー?」

「リーダー、了解です」
「ハヤウエ様、ついていきます!」


リーダーのハヤウエと元看護師のレオナ以外は寄せ集めという構成。
いくら寄せ集めとはいえ、前回の本部襲撃よりはメンバーの戦闘力はいくらか高い。

今回はゼノク襲撃という、厄介な計画なのでそうなった。セキュリティが本部よりも堅牢なのも関係している。
本部のセキュリティは襲撃以降に改良されたが。


「リーダー、研究施設には何があるんでしょうか。その『Z-b2』というのは部屋の名前?」
「行けばわかるよ。何がなんでも辿り着いてみせる」


ゼノク襲撃は数日後、決行される。



ゼノク・地下本拠地。

憐鶴は何かしら準備している。
「れ、憐鶴さんそこ…そうなってたの?」

苗代と赤羽は3つ目の隠し通路を知らなかったらしい。この通路は執行人用の武器庫になっている。


「さらに三ノ宮に分析して貰いました。これは…ゼノクへの宣戦布告です」

「宣戦布告ぅ!?」
苗代と赤羽は大袈裟。


「おそらくゼノク襲撃をしてくるのは時間の問題。西澤室長経由でゼノク隊員にも伝えました。
入居者の避難は既に始まっていますから」

「東館自体、シェルターになってるんでしたっけ?」
苗代が気になることを聞いた。

「東館は入居者がよくいるから、それも兼ねてるらしいんですよ」
「病院も要塞みたいになっていますよね」

「ゼノク全体が要塞みたいなものですからね」


そのゼルフェノアの本丸・ゼノクに宣戦布告とは。



やがてそのXデーがやってくる。
ハヤウエはメンバーに指示。


「まずは本館を襲撃だ。レオナは病院へ向かえ。加賀屋敷を探すんだ」
「了解」

「加賀屋敷は見つけてもすぐには始末するなよ」
「わかってますって」


メンバー達はゼノクへ襲撃を開始。


ゼノク館内ではアラートが鳴る。ゼノク隊員出撃。二階堂は率先して避難誘導している。


「シェルターへ逃げて下さい!早く!」
二階堂は烏丸と七美を連れて東館へ。烏丸は戸惑った。

「なんで東館なんですか!?」
「東館自体、シェルターなんですよ。職員でも知らない人はいたはずです。東館には既に眞(まこと)さんがいますから」
「二階堂さん…戦うんですか!?」


七美は気になっている様子。


「私は救助専門に転向しましたが、時として戦いますよ。この義手や義足は戦闘兼用ですが…相手が何者かによるところはありますね」


敵は怪人なのか、人間なのか。それとも両方なのか。


「システム起動しているか?」
蔦沼は西澤に聞いた。

「シールドシステムや防弾シャッターは無事に起動しています。入居者・職員の避難も順調です」
「敵の情報は?」

「…人間かと」
「人間!?」
蔦沼、少し慌てる。


「この映像を見て下さい。こいつらは数ヶ月前に本部を襲撃した、武装集団ではないでしょうか」

「武装集団は捕まったはずでしょ!?」
「…リーダーがいますよ。彼の目的は一体なんなのか……」



「シールドに阻まれた!破壊しないと入れない!」
メンバーの声が次々聞こえる。

「レオナ、病院にはまだ行くな。シールドシステムが起動している。病院も防弾シャッターで閉じられている可能性が高い」
「あの病院…要塞だもんな〜」



ゼノク隣接の病院。鼎は激しい発作が出たようだ。


「鼎!しっかりしろ!!返事しろ!!」
「…和希……早くあいつを呼んでくれ…。加賀屋敷を…。重い発作が出たようだ…」


鼎はやがて気を失った。御堂はゼノク医療チームに彼女を託すことに。
鼎はストレッチャーに乗せられ、運ばれた。

命に関わる重い発作が出た以上、加賀屋敷はどうするのか。


医療チームは慌ただしく動いている。姫島は御堂に説明。


「御堂さん、紀柳院さんは緊急オペをすることになりました。加賀屋敷の判断で」
「緊急…!?」
「落ち着いて下さい。私達も最善を尽くしますから。あとは紀柳院さんにかかっています」

「鼎…」
御堂は祈るようにして待合室の椅子に座った。緊急手術って…マジか…。


御堂は外で何やら物音がしていることに気づいた。窓から覗くとそこにはどこかで見たことあるような集団が。


ヴェルダの夜明け…?なんであいつらが。…ハヤウエか!?

御堂に戦慄が走る。ハヤウエの目的はなんなんだ!?
病院じゃないみたいだが、鼎は今現在、手術を受けている。万が一、病院に奴らが来たらと思うと…。


「シールド破れません!!」
メンバーが叫ぶ。
「第1関門突破出来なきゃ目的果たせないのにな。…仕方ない…」


ハヤウエは怪人態へと変貌。シールドにヒビをミシミシ入れる。
「ゼノク隊員はどうするのかな?シールドそろそろ破れるよ?」


ゼノク隊員達はハヤウエの力に圧倒されていた。
「なんなんだよあいつは!?」

上総(かずさ)、太刀打ち出来ない。二階堂はまだ来ないのかよ!!



本部ではゼノクへ応援を出していた。

「御堂は病院にいるから戦える状況じゃない。鼎は手術中だという情報だ。
行けるのはお前らだけなんだよ!ハヤウエは怪人だと判明した。ハヤウエを一刻も早く止めろ!!」

宇崎は移動中の本部隊員に命令。


「ゼノク隊員で持つの…?シールドシステムや防弾シャッター起動してるけど、ハヤウエが怪人となると話が変わってくるよね?」
いちかは意外と冷静。

「御堂さんと鼎さんのいる病院は死守しなくてはなりません。現在進行中で鼎さんは手術中って…かなり不味くないですかね…」
あの桐谷も緊張してる。

「ゼノク病院は要塞みたいだって聞いたけど、限界があるはず。防弾シャッター破られたらパーなんだよ!?まだ着かないのーっ!?」


いちかは早く加勢したくてうずうずしてる。たいちょーは気が気じゃないはずだ。きりゅさんが手術受けているんだもん。



ハヤウエはシールドシステムを無理やり破壊。シールドの一部をぶち破った。


「シールドシステム一部損壊!」
西澤が破壊された箇所を見る。ハヤウエは怪人だったのか!?

ハヤウエは本館に入ると人間態へと戻る。本館は不気味に静まり返っていた。


隊員はどこにいる?いや…それよりも研究施設だ。

「レオナ」
「なんでしょうか」
「病院へ行ってくれ」

「了解しました」
「加賀屋敷を始末しろ。裏切り者には制裁を」
「承知しました」


レオナは隣接する病院へ。

御堂は嫌な予感がした。鼎はこの病院の第3手術室にいると姫島から聞いた。

病院は鉄壁の要塞と化しているため、入院患者の避難はしていないような状態だ。


しかし…とんでもない病院だ。マジで要塞だよ。



そんな中、レオナは病院へ侵入を試みる。

防弾シャッター、めちゃくちゃ分厚いし硬い!


本館と病院の境目、連絡通路にある防弾シャッターに四苦八苦するレオナ。
この先に加賀屋敷がいるんだ、諦めるわけには…。


御堂は連絡通路から物音がすることに気づいた。

「おい、そこのお前。病院に何の用だ?」
この声…あの時の……御堂!?なんで御堂がゼノクにいるの!?レオナはパニクった。

レオナは無言。御堂はなんとなく察していた。
数ヶ月前にあった本部襲撃後、鼎からこんなことを聞いたからだ。


『武装集団には元看護師がいる。そいつは私の味方だと言った』と。


「お前、元看護師だろ!?病院に何の用だ!?吐け!!」

防弾シャッター越しの攻防が続く。レオナは御堂の気迫におののいていた。


なんなのこいつ!?



特別編(4)へ。


特別編 特殊請負人・憐鶴と御堂隊長(2)

「加賀屋敷、なんで紀柳院にあんな条件…わざわざつけたんだ?」
ゼノク隣接・組織直属病院の一角、ゼノク医療チームの本拠地。志摩が加賀屋敷に問い詰めた。

「彼女に関しては何度もオペしてるが、今回ばかりは難しいかもしれないんだよ…。体力が持たないかも…。あれだけ身体に負荷がかかっているとなると…」
「本部の御堂からお前に直談判したいと連絡が来たぞ。早く治療させろって。紀柳院…マズイんじゃないのか」


あの御堂隊長が?


「志摩・嵯峨野・姫島、御堂がそういうならこっちも聞き入れようじゃないか」

「条件撤回するの!?」

姫島は驚いた反応。加賀屋敷は難しそうな顔をした。


「いや…まだ決めてない。紀柳院司令補佐のことをよく理解している人間のひとりが御堂隊長なのは聞いていた。…彼から話を聞くだけなら」
「でも御堂は荒っぽい性格よ?大丈夫なの?」



本部。御堂は病院から帰ってきた鼎を見た。やっぱり辛そうに見えた。
鼎は白いベネチアンマスクが特徴的な司令補佐だが、仮面は顔の大火傷の跡を隠すために着けている。


「鼎…お前本当に大丈夫か?」
御堂、かなり心配そう。

「鎮痛剤を貰ったが…気休めにしかならないだろうな。身体はガタが来ているらしい」

「ちょっと待てよ!それってかなりヤバいってことだよな…。嘘だろ…」
御堂、信じられないような声を出す。


知らず知らずのうちに鼎の体調は悪化していた。1年前の戦闘がかなり響いているらしい。
ただでさえ身体は火傷のダメージがあるのに、そこに戦闘のダメージが付加されてしまったからだ。


「医者から言われたよ。いつ、発作が出てもおかしくないとな…。
重い発作が出たら危険だとはっきり言われたよ。覚悟はしているが」


覚悟って…死のことか?


「…鼎、ゼノクの加賀屋敷に直談判した。
まだ答えは返ってきてないが…お前を治せる医者…もう、あいつしかいないんだろ…」
「ゼノク医療チームしかいないな」

「お前を救いたい」


御堂は喋るのがやっとな状態。内心泣きそうになっている。大切な人を死なせたくはない…!



ゼノク・地下本拠地。


憐鶴(れんかく)達は例の匿名依頼メールを分析中。なぜかゼノク隊員の三ノ宮が呼ばれた。

「なんで僕が分析しなくちゃならないんですか!?」
「ゼノクには本部の解析班のような部署はないですからね。三ノ宮さんの技術なら特定出来るはず」


「三ノ宮さん、お願い!」
苗代は両手を合わせて懇願。赤羽も深く礼をした。
「お願いします。もしもゼノクの危機に関わることなら、回避したいから」

「…わかりましたよっ!」
三ノ宮、半ばヤケで匿名メールの送信元を分析することに。


憐鶴は呟いた。
「三ノ宮さん、協力してくれてありがとうございます」
「執行人に手を貸すなんてな…。ま、同じ組織だし、持ちつ持たれつみたいな感じですかね?
本館ではセキュリティチェックなどは既にしてましたよ。長官仕事早いな…」



都内某所。ハヤウエは計画を立てていた。


「レオナ、今回は君は裏切り者の加賀屋敷を始末してくれ。ゼノクにいるのは確実だからね」
「そう来ると思ったよ。
…ハヤウエ、もし紀柳院司令補佐がいた場合はどうするの」

「補佐には危害を加えるなよ。彼女はゼノクにいるとは考えられないが。あの時見ただろ。彼女は本部在籍だ」
「ゼノクを狙う目的は研究機関かぁ」

「あの巨大研究施設、何かしらある。本部の場合は研究室だったが何もなかった。あるとするならゼノク研究機関だろうね」
「他のメンバーまた寄せ集めたの?報酬で釣ったんでしょう」
レオナはだるそうに聞いた。

「そうでもしないと襲撃は無理だ。ゼノクのセキュリティは本部よりも堅牢だからな」



本部。御堂は加賀屋敷と改めて電話で直談判してる。
加賀屋敷は御堂の話を聞き入れることにしたらしい。


「あの条件なんなんだよっ!加賀屋敷…鼎を治してくれよ…」
御堂の声は切実。

「…紀柳院は何度もオペしてるが、今回は難しいかもしれないんだよ。紀柳院の体力が持つかもわからない……」


鼎は御堂のスマホをいきなりふんだくった。

「ちょ!?鼎!?」


「加賀屋敷…それは本当なのか?私は生きたいだけなのに…」


鼎は御堂のスマホを彼に返した。
「加賀屋敷、鼎はこう言ってる。それにいつ、発作が出てもおかしくない状態なんだ…。もう鼎が苦しむ姿を見たくない…。わかるんだよ。あいつは仮面の下でずっと耐えていたのを知ってたから」
「…わかったよ。ならばゼノクに来てくれ。御堂、君も一緒にだ。紀柳院は君を必要としている」

「ありがとうございます」


御堂は通話を切った。涙がじわじわ出てきてる。
鼎はそんな御堂の側に来た。


「許可が出たのか?」
「…出たよ。お前を治すって…」
「加賀屋敷が許可を出すとはな…」


「鼎、一緒に行こう。ゼノクへ。お前の治療にな」



ゼノク・ゼノク医療チーム本拠地。


「加賀屋敷、許可出したの?どういう風の吹き回しよ!?」

「御堂の切実な想いにやられた…。このまま放っておけば紀柳院は死からは逃れられない…。最悪な事態を回避するよ」

「あんた、闇医者時代を思い出したのかねぇ」
「姫島、それは余計だよ」


加賀屋敷は元闇医者。なんやかんやあって蔦沼に拾われた経緯がある。蔦沼は手術代とは別の100億と引き換えに、加賀屋敷は組織の人間となった。

蔦沼は加賀屋敷の存在を警察から眩ませている。これは交換条件。
志摩・嵯峨野・姫島は元闇医者ではないにしろ、わけありの医者や看護師だ。ゼノク医療チームは凄腕ドクターやナースばかりだが、謎が多い。


「じゃあこっちに紀柳院と御堂が来るんだね」
嵯峨野、少し嬉しそう。
「病院のセキュリティチェックを頼んだよ。志摩」

「ラジャー」


加賀屋敷は何かを察したらしく、志摩に本館隣接の病院のセキュリティチェックを任せた。後に嵯峨野と姫島も合流してる。



裏切り者には制裁を。

これはハヤウエのモットーだ。組織を裏切った加賀屋敷は消さなくてはならない。
今回の計画は綿密というか、執拗な感じだ。



「三ノ宮さん、何か出てきましたか?」
憐鶴が三ノ宮に聞いてる。

「痕跡がまるっきりないです。これじゃあわからないよ…」



ハヤウエはレオナにこんなことを言っていた。


「ゼノク隊員には構うな。あいつらは本部隊員に比べたら戦力は劣るからね」
「なんでわかるんですか?リーダー」

「ハッキングして調べた」


用意周到だな、おい。


「応援に本部隊員が来るのは想定内だ。ゼノクは俺達が知らない何かを隠してそうだが、蓋を開けてみないとわからないからね」
「今回はあくまでもゼノク研究機関と加賀屋敷を消すことなのね」


「そういうこと」


ハヤウエ、ついに動き出す。今回のターゲットはゼノク。ゼノク研究機関と加賀屋敷の抹殺だ。



憐鶴は何かを察したようだった。


「三ノ宮さん、急いで地上へ戻って!」
「?…え!?」
三ノ宮、かなり戸惑いを見せる。

「ゼノク隊員にあなたがいないと不利になる。私達は私達なりのやり方がありますので」

三ノ宮はさらに困惑した。


執行人には執行人の流儀があるってことなんだろうか…?


御堂と鼎はゼノクへ向かっていた。ヘリで。


「ヘリとはまた大袈裟な…」
鼎がヘリポートで呟く。

「ゼノクには飛行場がないから、最速だとヘリになっちまうんだよ」


御堂はめんどくさそうに言ってる。鼎は御堂の手に触れた。

「鼎は心配すんな。俺がいるから大丈夫だよ」



特別編(3)へ。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手6個ありがとうございます。昨夜はねほりんは観れたけど、タモリ倶楽部とアルスの巨獣を観ずに寝てしまった…。異常な眠気と食欲、マジ勘弁。

生理が来そうでこないの、なんなの。なんか遅れているような…。ストレスとメンタルやられたので遅れているんだろうか…。



今日の楽しみはふしぎ発見と大病院占拠。
大病院占拠、ないはずの地下4階の謎が明らかになるのか!?めちゃくちゃ気になるじゃん。
鬼の目的が地下4階だから、最終章突入か。P2計画も気になるところ。

人質の罪を武蔵に暴かせつつ、計画遂行している鬼サイドの真の目的が明らかになるのな。
界星堂病院の罪ってなんぞや。



自己満小説、憐鶴か御堂のスピンオフにしようと思ったけど→なんなら憐鶴と御堂をメインにした、長編にすりゃいいじゃんとなって。

いっそドッキングしちゃえ的な。


敵は本部を襲撃したことがある、武装集団リーダーのハヤウエ。ハヤウエとレオナだけはまだ捕まってないんで使うことにした。
武装集団は寄せ集めなんで、またメンバーを寄せ集めしてそうだが。


舞台は専らゼノクになるんで、特別編の本部占拠よりも複雑化しそう。組織トップの長官もいるし、最高峰のゼノク医療チームの加賀屋敷もいるんで。
しれっと鼎さんが危ない感じになってますが、これは御堂がゼノクに行くフラグだったり。

空気だった副隊長、ようやく出せた。詳細設定その他の人物3の副隊長も名ありに変更。


特別編 特殊請負人・憐鶴と御堂隊長(1)

怪人専門執行人こと、「特殊請負人」は対怪人組織・特務機関ゼルフェノアにおいて異質な存在。
組織公認で裏稼業をしているのもあるが、ターゲットのほとんどが怪人の人間態。

組織公認というか…実際のところは、長官公認の裏稼業といった感じ。
執行人の存在は組織内でも知らない人は多く、彼女らが拠点としているゼノクの一部の人間と本部の一部の人間しか知らない。



ゼノク・地下にある憐鶴(れんかく)達3人の拠点。

憐鶴の協力者・苗代と赤羽は暇そうだ。

「ひま〜暇だよ〜…」
「俺と苗代は隊員扱いだから臨機応変に出来るけど、憐鶴さんはそうはいかないだろ…」

「赤羽、わかってるってば〜…」


この2人はプライベートでも仲良し。苗代と赤羽は執行人への依頼が来ない通常時、普段の制服はゼノク隊員のブルーグレーのものを着ている。たまに黒い制服を着ている時もあるが。

依頼が来て憐鶴が動く時、彼ら2人は黒い制服もとい黒い薄手のコートを着る。

最初から黒い制服なのは憐鶴のみ。彼女は執行人の実行役であることから隊員とは違う扱いになる。



「憐鶴さーん、何してるんですか〜?」
苗代が声を掛けた。


憐鶴はPCをいじっている。

人間態の怪人をターゲットにした闇サイトの管理人でもある彼女は依頼が来てないか、毎日チェックしてる。
このサイトが組織黙認であることはほとんど知られていない。


「依頼のチェックですよ。あれから件数はかなり減りましたが…それでもポツポツ来てますね」
「依頼来てます〜?」

赤羽はだるそうに聞いた。

「1件、匿名で来ていますがかなり怪しいですね。
『ヴェルダの夜明け』の中に怪人がいるかもしれないって…この名前、数ヶ月前に本部を襲撃した武装集団のことでは」

苗代が反応した。
「あれ?そいつらほとんど捕まったんじゃなかったっけ。…まだいたの?」


赤羽は自分のPCでその武装集団についての資料画面を憐鶴に見せた。

「憐鶴さん、苗代。こいつらまだ全員捕まってないぞ。
主犯格の『ハヤウエ』が行方不明。あと、名前はわからんが女性も1人行方を眩ませてるらしい」
「この依頼…もう少し様子見ですね。罠かもしれないですし。
武装集団がゼノクを狙う理由は十分にありますから」

「憐鶴さん、この妙な依頼…長官に話すんですか?」
苗代がなんとなく聞いた。
「まだ話しませんよ。罠なら長官を巻き込むことになりかねない」



本部。御堂が副隊長の仁科(にしな)となにやら話している。


「鼎が教えてくれたんだけどさ、本部に変なメールが来たんだと。ゼノクに関することだったとさ。
送信者が匿名なんだよ…なんかきな臭くないか?」
「気のせいだとは…思いますけど」


「数ヶ月前に本部襲撃されただろ。武装集団に。
主犯格がまだ行方不明ってのが…」
「ハヤウエでしたっけ」
「そう。そいつ」


「本部襲撃されてから数ヶ月経つが…次のターゲットにするなら支部じゃなくて、ゼノクだろうな」
「…ゼノクには巨大な研究機関がありますからね〜。あと、長官もいる。後で僕も司令室へメール確認してもいいですか」

「お前…副隊長だろ。確認しておけよ。もし、ターゲットがゼノクになるなら…ゼノク隊員だけじゃキツいかもしれねぇ。
ゼノク隊員はその独特さゆえに本部・支部隊員と比べたら戦力が劣るんだよ」



ゼノク・憐鶴の地下本拠地。


「…憐鶴さん、西澤室長から本部にも匿名の怪しいメールが来たそうです。本部に来たものはゼノクに関する内容だったと」
苗代、慌てて伝える。

「厄介な依頼なのか、罠なのか…。本部に聞いてみますか。紀柳院さんには既に変な依頼については伝えているんですよ。
依頼メールコピペして、本部に転送しておきました」

行動早っ!


苗代と赤羽は知っていた。

憐鶴さんと紀柳院さんはあれ以降、度々連絡している。ほとんどメールでのやり取りだが。



そんなゼノクを見下ろせる場所からある男性が下見をしていた。行方不明だったハヤウエである。


「ゼノク…デッカイな〜。研究機関はあの後ろのバカデカイ建物か。本館もなかなかにデカイが…。
本部よりかは攻略がめんどくさそうだ。ここに蔦沼長官がいるわけね」


ハヤウエ、明らかに何かを企んでいる?



本部・司令室。鼎はこの日、身体の調子が今一つだった。


「鼎、無理すんな。救護所でちょっと休んでくれば?調子悪そうに見えるけど…」
宇崎が心配そうに声を掛ける。

「あぁ…ちょっと休んでくる…」
なんだか発作の前触れみたいな状態になってんな…。鼎のやつ、あいつ本当に大丈夫か?


御堂は通路で救護所に向かう鼎を見かけた。
「鼎、お前…大丈夫じゃないだろ」
「和希…先に休ませてくれ…。調子が悪いんだ」


以前もあったな、こんなこと。下手したら病院行きになりかねないのが鼎だ。今までの戦闘のダメージと火傷のダメージが蓄積された結果、彼女は戦えない身体になってしまった。

場合によっては天才外科医・加賀屋敷の世話になる。



本部・救護所。御堂は鼎をベッドに寝かせた。


「動悸と息切れが激しいのか?」
鼎、うなずく。御堂は現在の鼎の状態を聞いていた。


実は水面下では危うい状態らしい。
ある条件を満たした時、鼎は何度目かの手術を加賀屋敷から受けるよう、言われている。

その加賀屋敷はゼノクにいるのだが。


「最近変なこと、してないよな?」
御堂は恐る恐る聞いた。

「…運動のことか?…こんな身体じゃ出来るわけないだろ。ドクターストップかかっているんだぞ…」


鼎の身体は悪化しているらしく、かなり辛そう。

「鼎…『手術の条件』ってなんなんだ?加賀屋敷が出した条件だよ」
「…重い発作が出た時だ。それも命に関わるレベルのな…」


今じゃないのかよ…。明らかにキツそうなのに。
御堂は何もしてあげられないため、どこか悔しそう。


「和希、何かあったらすぐに知らせろ。私はしばらく寝てるから」
「あ…あぁ」

御堂は何も言えずに救護所を出た。



ゼノク・司令室。憐鶴はようやく怪しい依頼メールを西澤と蔦沼に見せた。


「これは受けた方がいいのでしょうか」

「まだ実行には移さない方がいいね。だって現在ヴェルダの夜明けで行方不明なのはたった2人だ。
『ハヤウエ』ともう1人…誰でしたっけ?」
「西澤、『レオナ』だよ。レオナはなぜか発作を起こした紀柳院を助けたらしいが…」


「文面から察するに、ゼノクは狙われてそうですけど…」
「ゼノク隊員は元々ゼノクだけを守るために作られた隊員だから、ちょっと戦力がね…。優先順位はゼノク館内にいる入居者や職員の避難が先でしょ。攻撃的な隊員が少ないのはそれもあるの」

「例外…いるじゃないですか。長官、とぼけないで下さいよ」
「特殊請負人のことかな」



ハヤウエはまだ気づいていない。特殊請負人の憐鶴の存在を。



翌日。鼎は休んだ。本部隣接の病院に行ったらしい。


「和希、そう心配すんな。鼎のことは前々から言われていただろ」
「わかっちゃいるけど…。あいつの身体…治せるのか?あんなにもぼろぼろなのに?明らかに限界超えてるだろ…」

「和希は鼎を支えてやればいいんだよ。ただ側にいればいいの。言葉なんていらない」

「室長…空気読めよ」



ゼノクでは改めてセキュリティチェックや設備チェックも入っていた。


「なんだか嫌な感じがするんだよね〜」
粂(くめ)はなんだか胸騒ぎがするようだ。

「冗談やめて下さいってば〜」
三ノ宮はわざとらしいリアクション。


憐鶴達は依頼を受けることにしたが、かなり慎重。
ハヤウエとは何者なのか、顔を見たわけじゃないので緊張する。


「何も起きなければいいんですが」
苗代が呟いた。



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