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chapter.3 時空生き残りゲーム:作戦会議

元の世界に戻るため、時空の歪みの異界で半ば強制的に生き残りゲームを受けることになった鼎達7人。

次の第2ウェーブまでは休憩出来るため、7人は運営が提供しているある建物にいた。
それは昭和レトロな喫茶店のような場所。


「ルールに鬼ごっこなんて書いてなかったぞ!?あんなのありかよ!?」
御堂、不満げな様子。鼎は淡々としながら御堂をなだめる。


「和希、落ち着け。鬼ごっこ要素もあるとなると…作戦会議が必要だな。
あの鞭使いの怪人は厄介だ。いくらルールで防御可能とはいえ、鞭や矢相手だと防御は難しい」

「ボーナスアイテムと無の存在が鍵じゃないかしら」
朝倉がこんなことを言ってきた。彼女はメロンクリームソーダをのんきに飲んでいる。


「朝倉、お前…がっつり休憩してんな…」
霧人もくつろいでるが。桐谷は紅茶を飲んでいた。


晴斗は内装を見渡す。どこからどう見ても喫茶店。

「運営がこんな休憩所を提供してるなんて、意外だよ。あのゲームマスター、マジで何者?」


そんな晴斗はコーラを飲んでる。休憩所には運営スタッフが2人いた。1人は喫茶店マスターのような男性、もう1人はウェイトレスのような出で立ちの女性。


「ねぇ、マスター。ゲームマスターってどういう人なのー?」
いちかは無邪気に聞いてきた。意外と度胸がある。しかもはむはむとサンドイッチを食べながら。飲み物はカフェオレだ。


マスターと呼ばれた人はこう答えた。
「ゲームマスターは読めない人ですよ。現代から時空の歪みを利用してプレイヤーを集めてますからね。今回は全員ゼルフェノアの方々ですから、明らかに狙いがあるかと」


狙い…か。御堂はやはり引っ掛かっていたようだ。


御堂はスポーツドリンクをガブガブ飲んでいた。どうやらこの休憩所、オーダーすれば無料で何でも出てくるらしい。
ルールがシビアなぶん、休憩は緩いようだ。


朝倉はスマホでゲームフィールドを分析中。解析班の本領発揮。


「ねぇ。ボーナスアイテムと無の存在については詳細が出てないの、気にならない?
第1ウェーブではそんなやつ、いなかった」
「出るとするなら第2ウェーブ以降ってわけか」


霧人、朝倉の推理を読んだ模様。

「きりゅさん、たいちょー、みんな…元の世界に戻れるよね。あたし達」
「だから備えるんだろ、第2第3ウェーブにな」

御堂は士気を下げないようにしてる。



休憩時間は最低1時間はあるため、やけに長く感じる。

鼎も飲み物を飲んでいるようだ。御堂は鼎を見て思った。


…なんで戦闘出来ない身体の鼎が、プレイヤーにエントリーされてるんだ?
ゲームマスターのやつ、何考えてやがる…。

でも鼎は頭を使い、ポイントを淡々と稼いでいた。


朝倉はゲームフィールドのマップを見て気づいた。

「ちょっといい?ボーナスアイテムらしき箱、ここらへんにあるかも。…罠かもしれないけどね」


ゲームだからあり得るんだよな…。
鞭使いの個体相手の場合刃物でも使わないと、かなりの無理ゲーじゃないですか…。

矢はまだ避けられたとしても、鞭はなぁ…。


いちかは馴れ馴れしく、運営の女性に聞いてきた。


「ねーねー、『無の存在』ってどういうやつなの?」

「第2ウェーブから無の存在は出現しますので、すぐにわかりますよ。ボーナスアイテム出現はゲームの進行次第ですが」


第2ウェーブから本番ってわけかい。つまり、第1ウェーブは茶番だったわけか。


「お姉さん、休憩中は寝てもいいの?」
のんきなことを聞く、霧人。どうやら休憩中は自由らしい。

第2ウェーブはいつ来るのかわからないため、体力の温存は必要になる。
霧人はソファーへ移動すると仮眠に入った。


しぶやん寝るのはやっ。



ゼルフェノア本部・司令室。宇崎はある連絡に慌てふためいていた。


「長官、どういうことですか!?うちの7人の隊員と連絡つかないって」

「言っても信じて貰えないが、不可思議が電車が目撃されたらしい。本部周辺で。その時間帯、紀柳院…いなかったか?」
「いましたよ。彼女は御堂と共に帰宅してましたが。電車がどうかしたんですか?」

「…いや、なんでもない」



異界ではまだ第2ウェーブの気配なし。
いちかまで仮眠モード。

かれこれ2時間くらいは休憩しているようだが、運営の2人が言うには怪人はいきなり来るため運営もわからないらしい。


「第2ウェーブ、いつ来るんだ」
「鼎、気を張りつめてねーで休憩中くらいはリラックスしたら?」

御堂は鼎を気にしてる様子。鼎は御堂を見た。鼎の顔は顔の大火傷の跡を隠すために白い仮面を着けているのだが。


「元の世界に絶対、戻ろうな」
「…うん」



chapter.4へ。


chapter.2 時空生き残りゲーム:開始

ゲーム開始約15分前――


時空の歪みの異界に変化が。円状のゲームフィールドが出現したのだ。フィールドはバリアで覆われてるが、景色が江戸時代と大正昭和の街並みでちぐはぐなのは変わらない。

フィールドと言っても見えない壁が出現しただけらしく、どうやら異界の住人に影響が出ないようにするためだった。


鼎達プレイヤー7人のスマホにゲーム運営から通知が来た。
見るとゲームマスターからのルール一覧と、怪人を倒すと得られるポイント一覧が書かれている。怪人にはいくつか種類があるらしい。



〜ルール〜

・街に巣食う怪人を制限時間内に倒して下さい。群れは第3ウェーブまであります。
・怪人の弱点は「胸」ですが、第3ウェーブに出てくるラスボスは胸以外です。
・怪人は専用銃で倒して下さい。
・第1・第2ウェーブのフィールドは同じですが、第3ウェーブのフィールドは場所が変わり、制限時間も長くなります。
・怪人に一撃でも攻撃を受けるとリタイアとなり、自動的に無限牢行きとなります。防御は可能です。
・無限牢は内側からは出られません。外側からは開けられます。
・クリア条件はプレイヤーが最低2人残ること。
・2人残ればいいので無限牢からプレイヤーを救出することも可能となります。
・怪人の中には矢を投げてくるものもいます。矢や球に当たってもアウトです。
・ボーナスアイテムが出現することもあり。
・時空を漂う「無の存在」は敵にも味方にもなる不思議な存在です。敵になると厄介ですが、味方になると協力してくれます。
・最終第3ウェーブで最低2人が残ればクリア。第1・第2は無限牢行きでも解除されます。


「ボーナスアイテム!?」
晴斗と御堂はルールにある、ボーナスアイテムが気になった。

「たいちょーはきりゅさんと一緒に行動して!きりゅさん戦闘禁止なんでしょ!?」
「鼎、俺がカバーするから心配すんな!」

頼もしい御堂。


ゲームマスターは鼎が戦えないことを知る。

《紀柳院司令補佐、これは知りませんでした。
あなたの場合は一撃アウトではなく、『3回』攻撃を受けたらリタイアとしましょう。フィールドには休める箇所がいくつかあります。活用して下さい》


鼎だけ少しルールが緩くなった。
一撃アウトな時点で厳しいルールだが。



プレイヤー7人はこのメンバー。


・暁晴斗(17)
・紀柳院鼎(29)
・御堂和希(32)
・時任いちか(22)
・桐谷俊一郎(36)
・渋谷霧人(25)
・朝倉凛(27)


解析班の朝倉がいる違和感。男性4名・女性3名。

体育会系で体力バカの晴斗と御堂、銃火器の扱いが得意な桐谷などメンバーのバランスは絶妙。
朝倉はオンラインゲームで射撃慣れしているため、意外と銃の腕はある。解析班だが、通常の戦闘では弓矢は扱える。



生き残りゲームが始まった。第1ウェーブ、開始――


制限時間は30分。

ゲームフィールドに槍や刀など武器を持った怪人が少しずつやってくる。あの武器に触れたらリタイアとなる。
7人は単独で、または2人で次々来る怪人を倒していた。


いちかは銃の弾に制限がないとわかるや、次々撃破。

「なんだ、簡単じゃん」
いちかはどや顔。

朝倉はFPS感覚で怪人の胸を狙う。
「一撃必殺ね〜」


簡単なのは序盤だけ。10分経過した頃、怪人の一部はプレイヤーを追いかけてきた。


プレイヤー7人は散り散りに逃げる。鬼ごっこ要素もあるのかよっ!!
怪人に捕まるとリタイアって書いてなかったぞ!

追いかけてくる怪人の手にはボールのような矢が。矢に当たったらアウトかよっ!!


御堂は鼎を庇いながら逃げる。

「大丈夫か!?」
「走るぶんには問題ない」
鼎は冷静。
「休める箇所があるみたいだから探すぞ。お前は戦えないんだから無理は出来ねぇ」

「和希、ポイントは稼いでいるが?」


鼎からしたら一撃で倒せるゲームの怪人は、通常の戦闘よりは身体に負担がかからないようだ。


「お前、しれっとポイント稼いでたんか…って、怪人追いかけてきたあああああ!!逃げるぞ!!」
御堂は鼎をカバーしてる。


桐谷は淡々と物陰に隠れながら銃でポイント稼ぎ。さながらスナイパー。

敵の難易度がだんだん上がっていますね…。


いちかはワイヤーを巧みに使い、一気にポイント稼ぎをしていた。

「ヒャッハー!楽しいーっ!!」
いちか、キャラ変わりすぎ。



15分経過した頃、晴斗は油断してしまう。

「やっべ!あの怪人足速い!!うわっ!!」
晴斗、追いかけてきた怪人に矢を当てられ無限牢行きに。


これはプレイヤー6人に通知が来た。

「晴斗が牢屋行きになった!?あのバカ何やってんだ!!」

御堂、つい叫ぶ。


一方の霧人は朝倉と組んでいた。

「朝倉、俺と組まないか?」
「渋谷、どういうつもりよ?」
「あの晴斗が牢屋行きになったってことは、敵の難易度が上がってる」
「生存率を上げようってわけか…。乗ったわ!」


怪人の難易度は徐々に上がっている。いちかも牢屋行きに。

「捕まっちゃったよー」



無限牢。晴斗といちかは微妙な雰囲気。

「暁くん、捕まっちゃった…」
「時任さん、嘘!?」
晴斗はびっくりしてる。いちかは内側から必死に扉を開けようとしていた。

「やっぱり開かない!くっそー!」



ゲーム開始から約20分経過。


怪人の難易度は上がり、鞭で攻撃してくる個体も。

「鞭!?ちょっとこれ避けられねぇ!!うわっ!!」


御堂、まさかの牢屋行き。

鼎は隠れられる場所を探してなんとか攻撃している。

敵の難易度がかなり上がったな…。


この間に朝倉が餌食となり、牢屋行きとなっている。残ったプレイヤーは3名。


鼎・霧人・桐谷だ。


3人は通信していた。

「1人でも捕まるなり、矢や鞭に当たると第1ウェーブはクリアにならない。誰か牢屋に行き、助けに行くか?」
「鼎さん、リスクありますよ。…なんで逃げれているんですか?」

「隠れる場所を既に見つけたからね。これなら体力を消耗しない」
「救出は俺が向かうわ」


そう切り出したのは、霧人。

「牢屋周辺、怪人だらけですよ!」


桐谷の制止を振り切り、霧人は単独救出へ。怪人は4体いた。
そのうち1体が鞭使い。

霧人は捨て身で撃破しつつ、牢屋から4人を解放。
「逃げろ!!早く逃げろーっ!!」

晴斗達は一目散に牢屋から脱出、猛ダッシュで逃げる。霧人、怪人の攻撃に遭い牢屋行きに。



制限時間30分経過。第1ウェーブ終了。
第1・第2ウェーブは牢屋にいたプレイヤーは自動的に解放される。


「システムめちゃくちゃ鬼畜だな…」
御堂が愚痴る。

7人は休憩時間。次のウェーブはいつ来るのかさえわからない。



chapter.3へ。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手8個ありがとうございます。今朝のラヴィット、戸次さんゲストだ〜。ゲームに白熱する戸次さん、なんかかわいい。

今更ながらに知りましたが、戸次さんってチームナックスのひとりだったんだ。今さらすぎる。チームナックスは大泉洋しか知らなかったんで。


なんか未だにまだ戸次さん=仮面ライダーリバイスの五十嵐家の父ちゃんのイメージめっちゃあるわ…。
映美くららさんも仮面ライダーリバイスの母ちゃん役だったせいか、この2人を見ると五十嵐家がよぎる…。


リバイスのベテラン俳優枠は戸次さんだったけど、ギーツのベテラン俳優枠って…誰?
そういやギーツはベテラン俳優枠いなくない?ストーリー的に出しにくいとか?デザグラ運営のニラムあたりか?デザグラスポンサーの祢音のお父さん?

序盤のゲームマスター演じた忍成さんがベテラン俳優枠だと思い込んでたんで、前半で退場させられる展開よ…。
現ゲームマスターのチラミはベテラン俳優枠には見えないし。キャスト順だとチラミはトメだからベテラン枠?



改変期入ると一気につまんなくなるなー。アタリハズレの曜日が激しすぎて。


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