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特別編 特殊請負人・憐鶴と御堂隊長(7)

ゼノク襲撃約1ヶ月前――

ハヤウエはメンバーを集めて都内某所のアジトにいた。アジトは雑居ビル。


ハヤウエは寄せ集めたメンバーを派手に迎えた。

「よく来てくれた我が同志よ。計画に乗ってくれてありがとな。報酬は出しておいたから貰ってくれ」
「ハヤウエ様、ありがとうございます!」

喜んだのはマカベ。ゼノク襲撃計画は約1ヶ月前に立てられた。
ハヤウエとレオナが主体となり、寄せ集めたメンバーを訓練させたり銃や格闘の手解きを教えたり。


ゼノク襲撃約10日前――

メンバー達の結束は固くなる。Xデーに向けて。


「ナガト、銃の腕上がったじゃないか〜。この調子でやってくれよ」

ハヤウエはメンバーに優しく声を掛けた。
メンバーはリーダーのハヤウエを始め、レオナ・ナガト・キヅチ・オオシマ・マカベ・ハヤセの8人の他にも数人いる。



武装集団がゼノク襲撃してから既に数時間経過している。
病院ではいちかがレオナを見張りつつ、加賀屋敷達ゼノク医療チームと共に病院を守っていた。


「いちかさん、もう病院は大丈夫だと思いますが…」
加賀屋敷は平静を保ちながらそう言ってる。

「確かに玲央名さんは加賀屋敷先生を狙ってた。病院を狙っていたわけじゃない。
…きりゅさん、いや…紀柳院司令補佐は大丈夫なんだよね?たいちょーから聞いたんです。きりゅさん手術受けたって」
「戦闘出来ない身体であることは代わりないですが、以前よりは発作は出なくなったかと…。彼女は今、集中治療室にいますから」


集中治療室…。たいちょーはきりゅさんの側に行きたいはずなのに、必死に戦ってる。



その頃の御堂。

突如起きた爆発に巻き込まれそうになったが、寸前のところで回避。御堂は戦闘員と乱戦に。相手は怪人なので暴れまくっている。

「やっと暴れられるわ」
御堂はニヤリとした。御堂は人間相手よりも、怪人相手になると本領発揮。



爆発は1階でも起きていた。粂(くめ)が仕切る。


「爆発と煙幕か…。苗代!赤羽!あんたら本当は強いんでしょ!?戦いなさいよ!執行人の協力者なんでしょ!?」
「粂、お前何仕切って…後ろ!!後ろにいる!」

「…えっ?」
粂は背後の戦闘員から攻撃を受けた。弓使いの粂からしたら近接戦は苦手。弓自体は2つに分解すると近接用の武器になるが、そんな暇なんてない。


戦闘員は煙幕に紛れて攻撃してきた。苗代と赤羽主体で怪人を蹴散らす。

「粂は出来ることをしろ!!」
急に頼もしくなる苗代。



御堂はなんとか戦闘員を倒し、二階堂と憐鶴(れんかく)のところに合流。

「ハヤウエ見なかったか!?」
「見てません」


二階堂も煙幕に紛れた戦闘員と戦っていたらしい。これは憐鶴も同じだった。

「もしかしたら1階かもしれない…。ハヤウエは……!」
憐鶴が呟いた。
「1階には誰がいる!?」
御堂は二階堂に聞いた。

「粂さんと憐鶴さんの仲間の苗代さんと赤羽さんです」
「ヤバいんじゃねーのか!?」


ハヤウエはあらかじめ研究施設内部にいる仲間を配置させていた。
これは数日前に、ゼノク研究員研修生として潜入させたメンバーだ。名前はサガミ。


ハヤウエはサガミと通信。

ハヤウエは正面突破ではなく、別な場所から研究施設へ突入しようとする。爆発と煙幕はゼルフェノアを撹乱するために過ぎない。


「サガミ、例の入口…開けられるか?」
「いつでもOKです」
「解錠しろ。内部の研究員は予定通りに拘束したんだろ?」

「えぇ。人質にしましたよ」

「サガミ、例の部屋は見つかったか?」
「まだ見つかりません。これだけ大きい研究施設だと手間取りますね」
「もう1人の仲間がいただろ。そいつは?」


「イノウエなら例の部屋に繋がる場所を検索中です。おそらく地下にあるのかと…」
「地下ねぇ〜。『Z-b2』という名前からして、確かに地下深くにありそうだな」


1階に到着した御堂達。だがそこには倒された戦闘員しかなく、ハヤウエはいなかった。どこへ消えた!?



ゼノク研究施設。サガミとイノウエはハヤウエが探している例の部屋「Z-b2」を捜索中。人質にした研究員もこの部屋を知らない人ばかり。


…あの部屋を知る人間はゼノク3役あたりか?


サガミは他のメンバーにコンタクトを取ろうとするが、本館にいたメンバーのほとんどがゼノク隊員や本部隊員に拘束されている。


「あれ…?反応ないぞ?」
「サガミ何やってんだよ!!」

「部屋のことを知ってる人間…司令室にいる可能性が高い」
「司令室!?蔦沼と西澤か!」

サガミはハヤウエに通信。

「例の部屋の場所を知る人間は司令室にいると思われます!どうしますか!?」
「…え?司令室に突入するに決まってんじゃん。あの部屋の場所を吐かせるまでよ」

「ハヤウエ様が行くの!?」
「サガミとイノウエは部屋の場所を続けて捜索しろ。恐らく地下深くだろうよ。簡単には見つからないようになってるさ」


ハヤウエ、司令室に侵攻開始。



ゼノク・司令室。


「ハヤウエの目的はあの部屋か…。なにがなんでも阻止しないとね」
マイペースを崩さない蔦沼。西澤は焦る。

「長官、戦う気ですか!?」
「うん。司令室の外でドンパチするから西澤と南は隊員達に指示出しといて。
研究施設にはね、研究員も知らないトップシークレットもあるのだよ」


トップシークレット!?


「西澤と南は知らないんだっけか。
そりゃそうだよね。だって僕と『加賀屋敷』しか知らないんだからね」


長官と加賀屋敷が!?


蔦沼は両腕の義手を弄り始めた。あ、戦う気だ…。
久しぶりに戦うから本気なんだ、この人。


ひとしきり、義手を確かめた蔦沼はこう言うと司令室を出た。
「後は任せたよ」
「長官!?死なないで下さいよ!!」
西澤は大袈裟だが、心配してる。

「修羅場は慣れてるから」
いや…そういう問題じゃないでしょ!?いくら戦闘慣れしてるからって。


長官が戦うの、1年数ヶ月ぶりなんじゃ…。


ハヤウエはずかずかと司令室へと進む。蔦沼はどこにいるのかな?
司令室がある階とは違う階に、蔦沼は待ち伏せていた。


「探す手間が省けたな。わざわざ長官から出てくるなんてね〜」

「ハヤウエと言ったか。研究施設が目的なのかい?」
「何、とぼけてんだよ。例の部屋の場所とパスワードを教えろ」
「断固、拒否します」


「交渉決裂か」
「ゼノクのトップシークレットを敵に明かすわけ、ないだろう?ハヤウエ、残念だったね〜」


蔦沼は余裕を見せつつ義手を展開する。そのタイミングで桐谷達一部の隊員も合流。

「助太刀しますよ」
「桐谷と上総(かずさ)か。援護よろしく」
「了解!」


なぜ、蔦沼は余裕なのか。ハヤウエはまだこの時点ではわからなかった。
研究施設の例の部屋を知る人間は、司令室にいる蔦沼以外にもいることを。それも病院にいるということを…。

例の部屋を知る人間のひとり・加賀屋敷はなんとなく嫌な予感がした。
ハヤウエは長官と戦っている可能性が高いな…。


義手の長官は戦闘力は高いが、両腕が義手であるがために全体的な力は劣っているちぐはぐな状態。

加賀屋敷はそれを懸念していた。あの義手は蔦沼しか使えない特殊なものだが、医者からしたら不安感しかない代物。
それを使っている蔦沼は、過去に義手を最大出力にして右腕の義手を使い物にならなくしたこともあり、西澤にこっぴどく怒られていたこともある。



いちかは鼎が気になっていたようで。


「加賀屋敷せんせー、きりゅさんはまだ麻酔から覚めないよね…」
「まだ覚めないよ…。覚めたとしても彼女は人工呼吸器やチューブに繋がれたまま。しばらく会話出来ないだろうな…」

「きりゅさんは難しい手術だったってたいちょーから聞いた。…きりゅさんそんなに深刻だったんですか…?」
「…深刻だった。あのまま放っておいたら…彼女は死んでいた」


いちかは涙目。加賀屋敷先生がいなかったら、きりゅさんは助からなかったんだ…。

いちかは感情が出やすい。
我慢していたけど、涙が出てくる。


「きりゅさん…もう苦しむことはないの?」
「やれることはやりました。あとは彼女次第です。身体が限界なのによく頑張りましたから。
発作も以前よりは出ないはずですよ」

「きりゅさん…。良かった…。せんせー、ありがとう。きりゅさんがいない本部なんてあり得ないから」


この2人の側には拘束された玲央名がいたが、会話を聞く形になり、自然と涙が出ていた。
私は司令補佐の命の恩人に手をかけようとした…。バカだ…。

そんなことしたら司令補佐は…私に復讐するだろうと。あの人はきっとそうする。



特別編(8)へ。


二ツ橋商店街


話題:最近見た夢
最近見た夢で、やけに印象に残っていたやつ。どこかで見たことのある街並みなんだけど、めちゃくちゃ昭和感満載。

その街並みの中に商店街があった。二ツ橋商店街だ。
商店街の表記が独特で、「二ツ橋商店街」とある。



商店街の入口には筆で書かれたような巨大な看板。
「二ツ橋商店街」のが謎。

その古びた商店街を抜けると、斜めになった展望台が見えてきた。
白い展望台で、京都タワーっぽいデザイン。高さは90mくらい。展望台って規模じゃない。


その展望台はかなり斜めに傾いていて、電線に触れてショートしてる。
展望台周辺は騒然としていた。展望台周辺は立ち入り禁止。ショートした影響で周辺は停電。


斜めに傾いてる塔はだんだん沈んでいく。なんだったんだろう。

街並みがなんか不気味でした。人がひとりもいなかったので。


2日連続で出るか


話題:今日見た夢
朝の記事に書きましたが、Get Ready!に出てきた地下アジトのあの黒い近未来的なサイバー感満載の手術室と、最終回に出てきた地下アジトの手術室のミスリードに出てきた配管やら何やらあるごちゃごちゃした薄暗い場所が出てきました。

秘密基地っぽい空間と言いますか。


ドラマと同じで、白い自動ドアがその先にあるの。
白い自動ドアは3重になってました。ミスリードの場所なんで、手術室は違う場所なんだけどね。



ゲトレの夢が出てきたのは良かったんだけど、人は誰も出てこなかった。
4人がいるモニターだらけのあの特徴的な白い部屋も、スペードの上着が椅子の背もたれにかかっている状態で全員どこかに出かけてんのかな〜って。


最終回感半端ない夢だった。2日連続って、どんだけロスってんだよ。


特別編 特殊請負人・憐鶴と御堂隊長(6)

ゼノク本館3階では御堂vsマカベが近接戦で戦いを繰り広げてる。

「だーっ!しつけーなー!なんなんだよお前らは!!」


御堂、キレながら攻撃。御堂はマシンガンを持つ相手にハイキックでマシンガンを蹴飛ばし、肉弾戦へと持ち込んでいた。彼は銃で殴りつけている。

「ハヤウエ様の目的は明かせない。俺達駒だから」
「なんかお前、ムッカつくなー!!」

御堂、一気にプロレス技でマカベをがんじがらめに。滅多にやらないけど、御堂も晴斗同様プロレス技はある程度は出来る。
この攻撃は予想外だったらしく、マカベは敗北。ナイフでも切れないような頑丈な縄で縛られた。


「メンバーはあと何人いる?」
「誰が言うか」


そこにいちかの通信が。
「たいちょー、駐車場に支部隊員が来てるっす。交戦中みたい。たいちょーは本館にいた方がいいよ。
あたしは病院にいるから」
「レオナはどうした」


「動けなくしてやりました。縄で縛っといたっす」

いちかの声がどやってる。


「そいつは戦意喪失してるから見張っとけ。加賀屋敷がいるから大丈夫か」
「たいちょーはハヤウエどうにかした方が良くない?」
「俺1人じゃ無理あるだろが!システムハッキングされてんだぞ!!」
「そうだよね…」

急に冷静になるいちか。御堂は3階からハヤウエがいるらしき1階へ向かうことに。



その頃の駐車場。囃vsハヤセはハッキングされたシステムを操作出来る、タブレットを巡る攻防が続く。
ハヤセは肉弾戦メインのメンバーだが、マシンガンも装備。

「タブレットよこせ!」
「やだ」


月島は空気を読みつつ、かなり小さいハープ型の武器を出した。そして軽くポロンと鳴らす。この武器は相手を戦意喪失させる効果がある。衝撃波は発生しないため、被害はない。

「囃さん、今です!」
囃は野太刀型ブレードの峰で殴り、気絶させるとタブレットを奪う。これでハッキングされたシステムを操作することが可能になった。


三ノ宮は裏ルートから駐車場に来ていた。
「囃さん!タブレットを!!」
「おうよ」


こいつ、ゼノク隊員の頭脳派メガネじゃん。どこから来た!?
館内のほとんどは防弾シャッターで閉じられているはずなのに。

囃、困惑。ゼノク本館の裏ルートの存在は隊員でも数人しか知らないため、不思議に思われてもおかしくない。


彼は三ノ宮にタブレットを渡した。三ノ宮は西澤の指示通りに一部の防弾シャッターを解除。ハヤウエが向かっている研究施設への道の防弾シャッターは閉ざされたままだ。


「三ノ宮、研究施設前には粂(くめ)と二階堂がいる。御堂も合流する手筈だから彼のために道、作っといてね」
西澤から通信が。通信から察するに、司令室は無事らしい。
「了解しました」

三ノ宮は自分のノートPCとタブレットを駆使し、ハヤウエを止める流れに。



ゼノク・地下本拠地。特殊請負人の地下本拠地は地上とはシステムが独立しているため、ハッキングされていない。
だが、そんな地下にも危機が。


「憐鶴(れんかく)さん、大変です!地下に武装集団が!」
苗代が慌てて報告。憐鶴は至って冷静。

「苗代・赤羽。地下は網の目のように複雑ですよ?ゼノク隊員ですら完全には把握出来てないんですから」


憐鶴は2人に彼ら用の黒い薄手のコートを無言で突き出した。「着ろ」という意味だった。

2人はコートを着て臨戦態勢に。憐鶴は執行人モードのスイッチを入れるため、黒いベネチアンマスクを被り、フードを被る。憐鶴は既に黒い制服姿なのでフードと仮面で「執行人」となる。
彼女の黒い仮面の左頬には控えめな装飾が際立つ。


本拠地を出た3人は武装集団を迎え撃つ形に。地下に侵入した武装集団メンバーは3人。
ナガト・キヅチ・オオシマの3人だ。

3人の武装集団メンバーはハヤウエと合流するべく地下へ行ったものの、迷い込んでしまったらしい。
迷宮のようなゼノク地下は初見にはキツい構造。


3人はそこで黒衣の集団と対峙する。1人は女性のようだが、フードに黒い仮面姿だ。
ナガトはいきなり憐鶴達に攻撃するも、あっさり受け流される。

苗代と赤羽は憐鶴の協力者だが、戦闘力は高い。2人は裏稼業で憐鶴に鍛えられたせいもある。


「この3人、人間ですね」
憐鶴は冷静に分析していた。苗代と赤羽はそれがわかるとすぐに理解した。

『気絶させるなりして、戦闘不能にしろ』…という意味だ。執行人一同は怪人相手なら容赦ないが、人間相手だと多少は加減する。


キヅチとオオシマも攻撃を仕掛けるが、黒衣の3人には敵わない。強い…!
憐鶴は対怪人用鉈・九十九(つくも)の刀身を覆う布をそのままにし峰打ち状態にして気絶させている。


憐鶴達からしたら大したことない相手だった。短時間で武装集団のナガト達を倒していた。
苗代達は縄でギッチギチに3人を縛りあげている。

「簡単にはほどけないからな〜。特殊な縛り方してやったぞ」
「しかも、この縄簡単には切れないよ。あんたら何しに来たんだよ?」


赤羽、尋問モードに。赤羽はチャラチャラした感じだが、尋問めいたことをやらせたら強い。


「ハヤウエに合流しようとしたんだよ!」
怯えるナガト。憐鶴は九十九を突きつける。

「ハヤウエとは誰ですか?首謀者か?」
黒い仮面の女の気迫は半端なく、圧力を感じる。ゼノクにこんな集団がいたなんて知らないぞ!?


3人は縄を切ろうとするが、なかなかうまくいかない。苗代は軽く笑った。

「ただの縄じゃないから諦めな」
「苗代、いくらなんでも亀甲縛りはないだろうよ…。なんでそんな縛り方した?」

赤羽は「苗代の変な癖が久しぶりに出たな」とやれやれしてる。


憐鶴は縄で縛った3人を地上へ連行。地上のわざと目立つ場所で再び気絶させると、3人を置いて再び地下へ。
執行人一同は人間相手には手加減する。だから憐鶴は峰打ちしたのだ。



憐鶴達は再び本拠地へ戻ると、多数のモニターやPCが並ぶ部屋でゼノク館内をチェック。
武装集団の動きを見てると、首謀者のハヤウエらしき人物は研究施設へ向かっている。ハヤウエの周囲には怪人の反応がある。


「ハヤウエは怪人の可能性が高いですね」
「憐鶴さん、どーすんのさ!?」
苗代は大袈裟。

「首謀者が怪人となれば話は変わりますよ。どうやら粂と二階堂は先回りしているようですが…ハヤウエはシールドシステムを単独で一部損壊させている。
厄介な相手だと思われます」

「俺達3人と粂と二階堂じゃヤバくない?」
「館内には御堂さんがいます。研究施設へ向かってますね。
私達も地下を使い、行きましょうか。研究施設へ。目的はわかりませんが、阻止しなければ」



その頃の御堂。1階にはハヤウエらしき姿がない。研究施設に通じる道は1階以外にもあると気づいた。

…4階か!?


御堂は通信を入れた。ゼノク隊員に。


「研究施設に先回りしている隊員がいるんだろ!?」
「私と二階堂のことかしら?…御堂隊長!?」

「ハヤウエは1階にいない。研究施設に通じる通路は4階にもある。奴は4階から来る可能性がたけーぞ!!」
「4階!?わかった!」
「俺も合流する!」


御堂、エレベーターで1階から4階へ。
先回りしていた粂と二階堂はふたてに分かれて1階と4階へ。



ゼノク隣接の組織直属病院の一室。いちかは玲央名にゼノク襲撃の目的を聞いていた。


「玲央名さん達の目的は何!?ハヤウエとかいう奴の目的はなんなの!?
言いなさいよーっ!!」
「…言わなきゃダメですか」

「玲央名さんはきりゅさん…いや、司令補佐を助けてるからまだ加減してるよ。
目的吐かなきゃ容赦しないからね」

いちかの声が怖くなる。
これに観念したのか、玲央名は吐いた。


「私達の目的はゼノク研究施設です。研究施設のとある部屋が目的です」
「その部屋なんだよ?言えよ!!」

急にタメ口になるいちか。


玲央名は言えないらしく、自殺をしようとするがいちかに止められる。


「死んで隠す気なの?生きて罪を償いやがれってんだよ。だから死ぬな。司令補佐を勝手に助けておいて、勝手に死んだら許さないからね!!」

玲央名はうろたえた。この子…芯が強い。見た目は子供っぽいのに、しっかりしてるな…。


「わかったよ…。言うよ。でももうハヤウエは止められないかもしれない。
…研究施設の『Z-b2』が目的。ハヤウエはそこを探している…」


加賀屋敷は嫌な予感がした。「Z-b2」…なんであの部屋番号をハヤウエは知ってるんだ!?
ゼノク研究員のほとんどが知らない部屋番号…「Z-b2」。

怪人に関する研究施設がこのゼノク研究機関だが、謎は多い。
加賀屋敷は断片的にだが、この研究施設を知っていた。



御堂は4階に到着。ハヤウエを探す。一体どこにいるんだ…!


地下にいた憐鶴達は地上へ。そして粂と合流。
「あんたが『執行人一同』か。仮面のあなたが憐鶴なのね」
「そうですが」


「話は西澤から聞いた。憐鶴は4階に行きな。
私達はこっちにいるから。二階堂の戦闘力とあなたの戦闘力ならなんとかなりそうよね」
「過信はいけませんよ」

「…わかってるよ。1階から来る可能性もあるものね。しかし、まさか苗代と赤羽がその執行人の協力者だったとは…」
「粂は俺のこと知ってるだろうが」


苗代が突っ込む。


憐鶴は4階へ。そして二階堂と合流する。

「あなたが動くなんてよほど重大だということですか…」
「まぁ、そんな感じですかね。二階堂さん」

「仮面姿ということは臨戦モード…ですよね」
「スイッチがこれなので」


2人の会話が淡々と進む。

二階堂は右腕の義手を展開した。刃物を展開したのだ。


「怪人の気配がします」
「雑魚多そうだな〜」

憐鶴は九十九の布を解いた。ハヤウエは怪人という情報は既に入ってる。戦闘員クラスを従えてこっちに向かっていると。



御堂は突如出現した戦闘員と戦っていた。


いきなり怪人!?やっぱりハヤウエは近いのか!?


ハヤウエの動向がわからないまま、殲滅する御堂。



研究施設前、1階と4階の連絡通路でほぼ同時に爆発音がした。いよいよか…?


待機していた5人に緊張が走る。



特別編(7)へ。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手3個ありがとうございます。昨夜は眠すぎて21時過ぎに寝ました。
昨日は雨降ってたし、ちょっと寒かったからそれもあるのかな。


またゲトレの夢見たー。2日連続ってどんだけ影響してんだよ…。ロスひどいっすな。
最近見た夢もなんかインパクトあったせいか、最近見た夢の話題で書くか…。



自己満小説、設定カテゴリーの「本編の補完・補足1」、追加更新しました。
加賀屋敷・ハヤウエ・レオナの3人ね。レオナは本名出たんで本名表記に変更。


自己満小説特別編6は御堂vsマカベ、駐車場での囃vsハヤセがメインになるかと…。
地下本拠地にいる憐鶴達、そろそろ動きます。

特別編とは書いてるけど、とにかく長いんで、集大成的な感じ。
メインは御堂と憐鶴のはずだったが、タイトルだけになってしまった感。
久々に支部隊員出したからなぁー。囃が出たの、season1以来。いや…支部隊員自体がseason1以来の再登場か。囃と月島だけ出しました〜的な。

ようやく中盤に入れた。ゼノクの詳細設定、改訂する必要あるかもな〜。構造が複雑なんで。
敵が狙う研究施設もそのうち詳細設定書きますが。


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