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詳細設定(その他の人物5)

自己満小説の自分用メモを兼ねた詳細設定。その他の人物5は時空生き残りゲーム編(括りはseason2)に出てきた人達…の主要人物に絡んでいた人。



・瀬戸口葉(せとぐち よう)


鼎の知り合い。彼女が例の事件後、退院後に身寄りがなく居場所がない鼎をゼルフェノア直属施設のひとつ、陽明館にいた時期が数年間あったのだが→その当時の仲間だった。

後の親友になる彩音と会う以前、引きこもりがちで孤独だった鼎に話しかけ→だんだん彼女の心を開いて行く。


彼も怪人被害で親を亡くしている。鼎がゼルフェノアに行くと知った時は複雑だったが、陰ながらに彼女を応援することに。
テレビのニュース映像に映るゼルフェノア隊員から鼎をわざわざ探してまでも、密かに応援していた。

数年後、彼女が司令補佐になったと知った時は驚きを見せる。この時点で彼は既に陽明館を出ていた。


瀬戸口が行方不明になったのは約1年前。
実は時空の歪みの異界に飛ばされ、タデシナによって記憶を消され→無の存在となってさ迷っていた。
たまたま異界に飛ばされた鼎の呼び掛けの甲斐あって、だんだん記憶を取り戻す。


無の存在となっても怪我の手当てをするなど、献身的な一面を見せる。
心優しい青年で鼎と同年代。

元の世界に戻ってからは一般市民として鼎を密かに応援。異界にいた期間が約1年あったせいか、まだ元の世界には馴染めていない様子。

そこでゼルフェノアの力を借り、元の世界の生活に馴染めるような専用プログラムを実行している。だんだん元の世界に慣れてきてる模様。



・波路千早(はじ ちはや)


朝倉率いる解析班のメンバーのひとり。

瀬戸口や錦裏同様、異界に飛ばされタデシナによって記憶を消され→無の存在となり異界をふらふらとさ迷っていた。


無の存在となっても、どこか頼りないのは地の性格がにじみ出ているせいか?
行方不明になったのは約2ヶ月前。

朝倉のことを慕い、チーフチーフとうるさくあつかましい一面がある。
解析班では朝倉の後輩に当たる。矢神の先輩に当たる。


異界にいた期間が短かったせいか、元の世界にわりと早く馴染めた。復帰も早い。



・錦裏大河(にしきうら たいが)


御堂の先輩だった元隊員。


背が高く、スタイルがいいので目立つ。

行方不明になったのは2年前くらい。瀬戸口や波路同様、異界に飛ばされタデシナによって記憶を消され→無の存在となり異界をさ迷っていた。


無の存在となっても戦闘力は高く、他の2人の無の存在よりも身体能力は格段に高い。
御堂のことを「後輩」「御堂」呼びする。どうやら御堂のことが可愛いらしい。


鼎が組織に入る以前にゼルフェノアを辞めているため、彼女は錦裏のことを知らない。

彼は妻帯者で奥さんと子供がいる。辞めたのは家庭の事情もあるからか?


彼は約2年異界にいたせいで、元の世界に戻ってもなかなか馴染めない様子。
ゼルフェノアの力を借り、元の世界の生活に馴染めるような専用プログラムを実行して慣らしている。

現在は一般市民。でもやっぱり後輩の御堂が気になるらしい。子供にメロメロな親バカなパパ。錦裏の子供はゼルフェノア隊員になるのが夢。
彼はゼルフェノア在籍当時、分隊長だった。


組織を辞めた後、雑誌のカメラマンに転向していたと判明。

さらには御堂家と家族ぐるみで付き合いがあるなど、何かと御堂家に絡むことが多い。御堂の妹・柚希とはいつの間にか仲良しになっていた。


ゼノク公認のファッション雑誌のカメラマンになったことで、間接的にゼルフェノアと関わりを持つことに。
カメラマンとして復帰後、取材と称して本部にたまに遊びに行くようになる。彼からしたら家だと思っているのか?


chapter.11 時空生き残りゲーム:終盤戦II・零の駅

7人と記憶を取り戻した3人は廃墟のような外観の洋館の中へ。この中に全ての元凶となったゲームマスターがいるらしい。

内部は意外と綺麗だった。


「ギャップ半端ないっすなぁ…。なにこれ」
いちか、ポカーン。内部を見ると医務室のような部屋がある。


「医務室だ」

錦裏が呟いた。鼎はゲーム中、満足に治療出来てなかったために傷みが再発している。
瀬戸口が応急措置をしたものの、傷み止めをする時間がなかった。


「紀柳院さんを治療していいですか。医務室なら設備や薬もある程度揃ってる」
そう言ったのは瀬戸口。

「鼎、お前は瀬戸口と晴斗・いちかと共に医務室にいろ。治療を終えたら全員広間へ来い」
御堂の言い方は相変わらずだが、傷みに悶える鼎を気にしていた。


医務室は洋館に似つかわしくない雰囲気の、無機質な部屋だった。

なんで医務室があるんだろ…。洋館っぽくないよ。


いちかは鼎を気にしながらも、側にいる。
「きりゅさん…大丈夫?」
「大丈夫じゃない…」

鼎の顔は大火傷の跡を隠すために白いベネチアンマスクを着けているが、かなりキツそうに見える。
瀬戸口は改めて手当てをすることに。


「痛いけど我慢して下さい。消毒しますから」
「…頼む……」


いちかは思わず目を背けた。爆破に巻き込まれたわりには鼎は軽傷。
どうやら仮面が顔をガードしてくれたらしく、傷は浅かったようで。


「鎮痛剤を投与しました。これで大丈夫なはず」
「ありがとな」

鼎はベッドから立とうとした。瀬戸口は止めに入る。


「もう少し、落ち着いてからにして。医務室は安全みたいだから」
「そ、そうだな…」

鼎は不思議な気持ちになっていた。陽明館を出て以降、瀬戸口とは全然会ってなかったせいか変な感じがする。



一方、洋館内部を探索中の御堂達。
「ゲームマスターらしき人、全然いねーぞ。どうなってんだ?」
「御堂さん、この屋敷…地下があるわよ」

朝倉は地下へ通じる階段を見つける。
「先に広間へ戻るぞ。鼎達がいるはずだからな」



洋館・広間。鼎達は先に待っていた。

「人の気配がなさすぎる…」
「きりゅさん、これ罠じゃないっすかねぇ?」


そこに御堂達も合流。
「改めて手当てして貰ったみたいだな。痛みはないのか?」
「大丈夫だ」
「しかし、よくあの爆破に巻き込まれたのに軽傷で済んだよな…。仮面がガードしたのもデカイのか?」

「よくわからないが、そうらしい」


朝倉はちょっとイライラしていた。

「あの地下、行ってみましょうよ」
「地下!?」
晴斗は極端なリアクションを見せた。

「そ。地下に繋がる階段を見つけたのよ。ゲームマスターがいるとするならそこしかない。屋敷は地下以外全て探索したわ」


「元の世界に戻れる鍵、ゲームマスターとバトルか屋敷の中の何かじゃないかな…」
波路(はじ)、おずおずと言う。

「それにしても1度記憶を消されて『無の存在』になった3人がここにいたら…なんか不味くない?
この屋敷で記憶消されたんでしょ?」
晴斗の何気ない疑問に一同固まる。


「早く手がかり探すぞっ!ゲームマスターの狙いは俺達かもしれない!次に記憶を消すターゲット、決まっているかもな…」

御堂は地下へ通じる階段へと急いだ。やがて一行は地下へ到達。やけに広い空間だ。


「なんか駅っぽいよ、ここ…。どうなってんの?」
いちかは辺りをキョロキョロしている。
そんな地下空間に見覚えのある2人が姿を見せた。ゲーム運営スタッフのナツメとシバだ。


「早くここから逃げて!ゲームマスター・タデシナは私達の手に負えなくなりました。彼は暴走しています。なんとか食い止めてますが」
「ちょっ…どういうことだよ」

御堂はわけがわからない。


「私達があなた方を元の世界に帰します。この地下には『零』の駅があります。そこを目指して下さい」

「零?」
晴斗は思わず聞き返した。

「この地下空間には線路があります。地下鉄のような感じです。
ここから下り方向に進んで下さい。下りですよ。上りになったら『2度と』元の世界には戻れません。その空間に『零』の名の駅があります。そこから乗るんです」
「あの電車にか!?」
鼎も聞き返した。

「元の世界に戻れる車両の色は違います。青緑色っぽい車両です。それに乗って下さい。
その車両は元の世界にしか行きません。片道なんです」

「お前達はどうするんだ!?」


「タデシナを…止めます」

「このまま行くとこの世界の住人は全て無の存在になってしまう。
時空の歪みの世界とはいえ、この場所にいる住人をそんな虚無な存在にはしたくないのですよ」



異界・中心地。タデシナは次々住人の記憶を消し、無の存在へと変貌させていた。それはかなり異様な光景。


他の運営スタッフ達もタデシナの暴走を止めるため、奮闘してるがタデシナ自体強いためにうまくいかない。

このままだと異界が壊れかねない。


「ナツメさんとシバさんまだですかー?こっち持たなくなってきてる」
「ナツメさんとシバさんは必ず来る」



鼎はナツメとシバにこんなことを聞いた。

「その電車、途中でどこか駅に停まるのか?」
「ひとつだけ停まります。三埜摩堂(みやまどう)駅です。停車時間は約15分。この駅は異界と現実世界との境目のひとつなので、停車時間が長いんです」


「鼎…どうする気だ」
御堂は嫌な予感がした。

「その15分でタデシナと決着つけるしかないだろう。異界がピンチなんだ。住人が無の存在になるなんて…何を考えている?記憶を消してまで…」


「とにかく駅が先だ。行くぞ」



しばらくすると零の駅があった。「零虚(ぜろきょ)駅」。


ホームで待っていると昭和レトロな電車がやってきた。行きとは違う色の車両。

一行はそれに乗る。鼎は緊張していた。三の駅に着いたらタデシナを止める…。


御堂は鼎をかなり気にかけてる。

「お前、戦えない身体なのに無茶言うなよ。タデシナの暴走は俺が止めるからよ」
「和希…」



やがて三埜摩堂駅へ。御堂達は少数精鋭で電車を降りた。制限時間は約15分。

異界の中心地は異様だった。タデシナの暴走で異界の住人が白づくめの姿・無の存在に変わってしまっている。
白い忍者装束風の出で立ちに白い仮面姿。言葉は発することが出来ないようだが、何かを訴えようとしている。


「ひっでぇな…。晴斗、一気にカタつけんぞ。住人の被害が甚大だ。無の存在だらけじゃねぇか…」
「御堂さん、了解です」

「いちか、お前の出番だぞー。ワイヤーでタデシナを捕らえろ」
「ラジャー」


3人は連携しながらタデシナに立ち向かう。運営スタッフは意外な助っ人に驚いた。

あれは…プレイヤーだった3人?
ナツメとシバも合流し、タデシナを説得にかかる。


「住人を巻き込むのはやめて下さいっ!」
ナツメ、泣きそう。

「晴斗、こいつ狂ってんぞ。自分の世界の住人を無の存在にするかねぇ?」
「イカれてるなー」
「たいちょー、時間がないっすよ!電車発車まであと5分っす」


「晴斗、これ使え」

御堂は銃を渡した。これはゲーム用の専用銃?
「専用銃なら正気に戻せるかもな。これ、怪人用だろ?人間には無害なはずだぜ」


2人はタデシナに同時に銃を発砲。いちかはワイヤーを巧みに操る。
「ちょっと我慢しててね、ゲームマスター」
「なんだ貴様…」

御堂と晴斗は弱点を見つけた。腰だ。腰に何かある。


「腰を狙え!!」
「はいーっ!!」


2人は腰を狙って撃った。タデシナの腰にある、装置が破壊される。タデシナは気を失った。

ナツメ達は駆け寄る。
「タデシナ!起きて!」
「…ここは?」
「あんたが暴走したせいで住人が無の存在になってしまったの!元に戻しなさいよっ!!」


タデシナは何かに取り憑かれていたらしく、無の存在となった住人を元に戻した。



電車発車まであと1分。晴斗達はダッシュし、ギリギリ間に合った。

あとは終点で降りれば元の世界に戻れる。



10人は終点で降りた。目の前の景色は見慣れた本部周辺。


宇崎は本部から出てきた。

「お前らどこに行ってたの!?捜索願い出そうか迷ったんだぞ…。連絡つかないから」
「異界に飛ばされたんだよ、俺達。そしたら行方不明になってた先輩達と再会した。錦裏・瀬戸口・波路は記憶を消されてずっと異界をさ迷ってたって。今は戻ってる。
話を聞くならこの3人に聞いて。こっちの世界は夜なんだな…。あっちはずっと明るかった。時間が経つのが遅いのかもしれんが」


「とにかくお前ら、今日は本部に泊まりなさいよ。
あ、君たち3人も泊まってって。その格好…記憶が消された時からそれなのか?」

3人は自分達の格好を見た。白い忍者装束風の出で立ち…。


「記憶が消されてからは白い仮面も着いてたんだけどね。それのせいか、言葉を発することが出来なくて。簡単なやり取りは出来たんだけどさ」
瀬戸口が説明する。

「錦裏まで巻き込まれていたとはな〜」



時空の歪みの異界。ナツメとシバは世界を再生させていた。


「もう、あんなゲームに他の世界の人間を巻き込むのはやめて貰います。タデシナ、あなたはゲームマスター失格です」
「そもそもゲームマスターなんていらなかったんですよ、この世界には」

「本来この異界には他の世界の人間は来れないようになっているのに…」



鼎達は元の日常へと戻る。

鼎は翌日瀬戸口とひとしきり話した後、別れた。
「紀柳院さんのこと、応援してるからね」

錦裏も後輩と話した後、帰った。
「じゃあな、後輩。お前が隊長になってるなんてな〜」


波路は解析班に戻るべく、準備期間に入る。

「とりあえず3日休んでだめなら、もっと甘えてもいいんだよ?ずっと異界にいたからまだこの世界に慣れないよね。…当たり前か」
「チーフ…優しい」

「でも戻ったらいつも通りにやるからね」
いつもの朝倉チーフだ…。



―了―


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手9個ありがとうございます。今朝は雨上がりで天気はいいけど、昨日の雨にはメンタルやられて参りました。

一昨日よりも雨ずっと降ってたからか、気持ちが塞ぎこんでまして。


やる気出ないよ〜。昨日も肌寒かったせいもあるけど、今日も気温あんま上がらないみたいだな…。
寒暖差でメンタルぐっちゃぐちゃよ。


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