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烏合の衆


話題:今日見た夢
またやけに変なところがリアルな夢を見たんだが。
リーダー不在になった対怪人戦闘集団・翳珠(えいじゅ)。モノリス発動はしているものの、制御されていることは敵の長坂は知らない。


長坂はゼルフェノア壊滅へと動いてた。もう1つの組織の存在も知らずに。


晴斗達は翳珠について色々と聞いていた。翳珠が出来たのは5年前。怪人による無差別襲撃事件後。
御堂はなんとなく戦闘メンバーについては噂で聞いてたので、「こいつがあの有名なやつか…」というスタンスで聞いてる。
晴斗と鼎は翳珠が烏合の衆だということを知る。九条がスカウトした寄せ集めの集団なのか…。


長坂は手始めに都内某所にて怪人を多数出現させた。数にして10以上。ほとんど雑魚だが強化態もちらほらと混ざっている。
「さぁ、暴れてくるのです。ゼルフェノアを壊滅させるのだ!」
長坂は手のひらをかざすと出現させた怪人達をある場所へと移動させた。長坂の妙な力は怪人の能力らしいが不明な点が多い。


本部のアラートが鳴った。
怪人が多数出現。場所は港。工業地帯周辺。
宇崎と小田原は主力メンバーを出撃させようとしたが、翳珠の片岡が待ったをかけた。
「ゼルフェノアの人達って俺らの実力まだ知らないでしょ?出撃、うちからふたりいいですかね。そっちからも2名ほど出せれば」
「お前んとこ九条がいないのに、勝手にやっていいのか!?」宇崎は焦る。片岡はなぜか余裕。
「翳珠は寄せ集めのメンバーで出来た組織っすよ。リーダー不在なんてしょっちゅうなんで、組織自体は機能してるんですよ」
あぁ、そういうことか。


出撃に選出されたのはゼルフェノア→御堂と鼎、翳珠→道真(みちざね)と時任。

御堂は道真が気になっている。噂によるとたったひとりで強化態を複数倒した猛者。時任は独特の戦闘スタイルで敵を翻弄する以外はわからない。
とにかく翳珠は個々のスペックが高いらしい。


晴斗は迎えるべく決戦に向けて、小田原司令と鍛練するハメになった。
「なんで俺が!?」小田原司令は強面なせいか、晴斗はビビっている。
「お前の今のスペックじゃあ長坂はおろか、『あの御方』ですら倒せないぞ。当分の間みっちり稽古つけるからな。お前は覚醒に頼りすぎなんだよ。基本がなってない」
「えぇ…」晴斗は稽古場へと連れて行かれた。


工業地帯周辺の港。そこにはわらわらと怪人達がいた。既に人を襲撃し、破壊している。最初に着いたのは道真と時任。
「ざねさん、こいつら強化態もちらほら混ざってますよ」
「『ざねさん』って呼ぶな!道真だっ!!」
「え〜、いいじゃん。仲間なんだしさ」
時任は道真のことを「ざねさん」「みちま」と呼んでいる。…というか、戦闘メンバーほとんどをあだ名で呼ぶ。さすがに九条と高槻は呼び名はそのままだが。

雑魚の数が増えたような気がした。そこに御堂と鼎も到着。
「雑魚の数、増えてんな…。鼎、強化態も混ざってるから気をつけろよ」
「わかっている」鼎は抜刀し、御堂は銃を構えた。


翳珠のふたりはいきなりパワー攻め。道真は素手で強化態とぶつかっている。道真自体は体格がいいってわけではないのだが、素手で強化態と戦ってる時点で強い。
「時任!お前は雑魚をやれ!」
「わかってますってば」時任はニヤリと笑うと袖から何か細長いものを出した。あれは絃か?時任は絃を自在に操り、雑魚を切り刻む。

少し離れた場所では御堂と鼎が同じく雑魚と強化態相手に戦っていた。
「鼎、お前戦闘時間大丈夫なのか?」
「今日は調子がいい」
鼎の表情は仮面で見えないが、楽しそうに戦っている。一瞬、「ふふっ」と笑った?御堂は鼎のさらなる変化に気づいていた。あの事件以来、1度も笑わなかった鼎が一瞬とはいえ笑っただと!?


道真・時任はパワータイプと翻弄スタイルで雑魚と強化態を次々に倒していく。

特に道真は素手と己の力だけで強化態と戦っている。こいつが敵になったら到底勝てない。時任は楽しそうに絃で雑魚を狩っている。

御堂は翳珠の実力を前にし、その差に唖然とした。
こいつら化け物かよ…!あまりにも実力が違いすぎる…!とんでもねぇ集団だ…。翳珠を舐めていた。


宇崎も翳珠の実力をモニターで見ていた。さすがは九条がスカウトした寄せ集めの集団だな…。個々のスペックが高い。
戦闘メンバーの経歴がすごいことになっているのが気になるが。どこからこのメンバーを集めたんだ?


御堂は鼎にある提案をした。鼎には戦闘時間が限られている。極力覚醒を使って欲しくないのもある。あれはかなり体力を消耗するから。
「御堂、本気で言っているのか!?あの技をやるのか!?」鼎は少し焦りを見せた。
「あぁ。こんだけ数が多いんじゃ拉致あかないだろ。お前の戦闘時間も限られてんしな。だからやろうって言ってんだよ」
「……わかった」鼎は突如、刀を覚醒までとは行かないが、念を込めて大太刀へと変化させた。
覚醒しなくても刀、変化出来たのか!?御堂は内心驚く。どうやら知らない間に鼎は刀の形状をある程度はコントロール出来るようになっていた。半覚醒状態というべき状態。


鼎は不思議な構えをした。刀の切っ先を平行に敵に向けて佇んでいる。
「準備は出来たぞ」御堂はどこからか、少し大きめの銃を出した。いつものカスタム銃じゃない。
銃を鼎の大太刀の延長線上に構える。この銃は特殊なものだった。
「鼎、行くぞ。刀を発光出来るか?」
「今やってるよ」鼎の大太刀は少しずつ赤く光り始めている。御堂と鼎の周囲にバチバチと雷?電気のような光が帯び始めていた。
御堂は銃の出力を最大にした。
「出力最大!行くぞ!!」
鼎はちらっと御堂を見てうなずいた。

銃からまるでレールガンのような光が発射された。それは稲妻のような光。鼎の大太刀も稲妻のような電気をバチバチと帯びているように見える。
原理は不明だが、とんでもない破壊力を持つ技。雑魚と強化態の一部は一掃されていた。
「よっし!うまくいったぜー!」御堂、大喜び。
「よくこんな技、思いつくな…」鼎は少し息を切らしていた。この技を使わなかったら鼎は今頃戦闘不能になっていた。


この技には翳珠のメンバーも騒然としていた。一部のメンバーは宇崎と同じ司令室にいる。モニター自体は研究室でも見れるが。
研究室にいた片岡は、御堂と鼎の合体技にどう反応していいのかわからない。
「あのふたり、ゼルフェノアでは屈指の実力者だと聞いてたが…これは予想外だよ」


道真と時任は相変わらず楽しそうに敵を倒しているというか、狩りをしていた。

道真は素手だけで強化態を次々と倒していた。こいつはかなりヤバい。
時任は巧みに絃を使い、容赦なく切り刻んでいる。このふたりも御堂と鼎の合体技を目撃していた。
あのふたり、やるなぁ…。御堂の噂は翳珠でも聞いていた。ゼルフェノア屈指の実力者。
鼎についてもなんとなく名前は聞いていた。覚醒が使える人間のひとりとして。


道真と時任も短時間で雑魚と強化態を全て倒していた。
「ざねさん、終わっちゃったね〜」
「だからその呼び名、やめろっての!道真だ!!」

「紀柳院さん、よくあの状態で戦えてますよねぇ。仮面着けてずっとあれは尊敬しますよ。視界が狭いはずなのに、動きにキレがある」
「紀柳院の仮面の理由、お前は知らないのかよ」
「…え!?」時任は知らない反応。
「紀柳院は12年前の怪人絡みの事件で顔に大火傷を負ったと聞いてる。それであの仮面姿なんだろうよ」
「仮面なしでは人前に出られないってやつですかね。九条さんみたいに」
「現にゼルフェノアでも紀柳院の素顔を知る人間は少ないって聞いたよ。九条さんは紀柳院の素顔を見たみたいだけど、目を背けていたらしい」
「そんなにもひどいの…?彼女、事件以降ずっとあの姿だからあれなしでは生活出来ないんだろうね。ゼルフェノアでは彼女をサポートしてるって風の噂で聞きましたよ」
「そのうち紀柳院とも任務につくだろうよ、俺達」
「そうっすね」


御堂と鼎は本部にいち早く帰還していた。鼎は戦闘不能寸前だったせいか、救護室に彩音と共に向かう。
「鼎、大丈夫?」
鼎はまだぜいぜい言っている。あと5分遅かったら鼎は戦闘不能になっていた。
「なんとかな…」
鼎は自分でもわからないが、戦闘中に何者かの声が聞こえたような気がした。あの声は誰だ…。私を呼んでいたような。


鼎は洗脳が完全に解けたように見えたが、長坂は巧妙に鼎を計画に使うべくある時間帯だけ一時的に洗脳状態にしていた。
鼎本人が自覚がないのはその時間帯が過ぎると自動的に洗脳が解けるため。それは夜。


モノリスの発動はしているものの、九条が秘密裏に開発した制御装置が順調に稼働しているため、まだ決戦までには時間にかなり余裕がある。
余裕があるせいか、昼間は本部にいる隊員達も夕方になるとほとんど帰宅してしまう。今現在は翳珠の戦闘メンバーと数人のサポートメンバー、宇崎・小田原が本部にいる状態だが。あと小田原司令と鍛練するハメになった晴斗も本部に缶詰になっている。


鼎は西東京にある某アパート(通称:ゼルフェノア寮)に住んでるが、夜・寝る前になると無意識に異常行動を起こしていた。どうやら長坂の影響らしいがまだ不透明。
だが、朝が来ると忘れてしまう。こんな日が数日続いている。

鼎は毎朝のようにその異様な姿を見ては「なにこれ…」となっているが、誰にも言えないでいた。


その鼎の異常行動に気づいたのは、たまたま夜に鼎の家を訪れた親友の彩音だった。
彩音はたまに鼎の家に遊びに来る・泊まることがある。その逆もある。


ある日の夜。20時前後。
「鼎、入ってもいいかな…?迷惑かなぁ…?私だよ」
彩音は扉に鍵がかかっていることに気づいた。鼎は声に気づいてないのか、玄関に一向に現れない。明らかにおかしい。普段なら玄関にすぐ来るはずなのに。
彩音はドアスコープから部屋を覗き見ることにした。

親友の家でこんなことをするなんて。自分が不審者じゃんかよ…。
彩音は鼎の異常行動を目撃してしまう。たまたま鼎が玄関近くに姿を現した。彩音は鼎のその異様な姿を見て、嫌な記憶が過った。
長坂に傀儡化されていた前後、鼎は白ずくめ姿だった。なぜ今、鼎はあの白ずくめ姿で部屋にいるんだ?異常すぎる。
鼎は人の気配に気づき、玄関に近づいた。無言。鼎はいきなりドアスコープを覗いた。
鼎の姿は全身白ずくめで顔はまっさらなマスクをしている。肌の露出もない。
彩音はびっくりして腰を抜かした。今のは鼎…?なんであの姿なんだ?なんで…?それに無言だった。

鼎は何かに操られているような素振りを見せていた。
彩音はびくびくしながらも再びドアスコープを覗いた。
白ずくめ姿の鼎は何かをやっていた。あの行動…傀儡化された鼎とダブる。
長坂の影響がまだ残っているのか?でもあの白ずくめ姿…自ら「あれ」を着たってことだよね…。なんだか混乱してきた。


翌日、彩音は鼎に聞いてみた。あの全身白ずくめ姿は一体なんなのか。夜な夜な何をしているのか。
鼎に聞いたがまるっきり覚えていないという。朝になると自分の姿が白ずくめ姿なので毎回不意を突かれるらしい。
無意識にあの姿になっているようだった。やっぱり鼎は操られてるのか?

彩音は宇崎にこの話をした。宇崎は胡散臭げな反応。
「鼎のやつ、案外白い『それ』を気に入って着てんじゃないの?寝る前に。…で、人には言えないから秘密にしてるとか?」
「そうは見えなかったけどなー。何かこそこそやっているようにも見えましたし…。鼎本人は覚えてないって言ってますよ」
「彩音、お前これを鼎の部屋に設置してこい。超小型隠しカメラだ。リビングにでも仕込んでこい」
「それ…盗撮じゃないですか…」
「鼎がまた洗脳されたらどうすんの。長坂はまだ諦めてないかもしれないんだよ!?」
「確かに…」彩音は渋々引き受けた。

長坂は鼎をまだ諦めてはいなかった。宇崎は長坂が鼎を夜な夜な遠隔操作している事に気づくのはもっと後になってから。



翳珠は敵になると厄介だが、味方になると頼もしい存在。
翳珠は烏合の衆だが、スペックが高いのでヤバい。

無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手7個ありがとうございます。昨夜は早めに寝ました。昨日は風呂の日だったこともあってか、ぐっすり眠れたけど。

THE TIME,のけいちゃんの曜日が楽しみだったりします。火曜と金曜ね。
けいちゃんの全力ピアノ、暴れる左手がたまらん。

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