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ワクチンの予約取れた


話題:ひとりごと
接種券が先週金曜あたりに来たからと、3回目の予約の電話を入れたら→6月7月予約が既に埋まってて、8月初っぱなになった…。

マジか…。


昨日の拍手5個ありがとうございます。
今日は雨降りで寒いよー。

おかげで午後はずっと寝てた…。おのれ低気圧。

アーカイブ施設

話題:今日見た夢
ちょっとうなされてました。なんだったんだろう…。


鼎は寝ている間ずっとうなされてたらしく、「熱い、苦しい…」とうわごとを言っている。
翌朝、それが夢だとわかったのはいいのだがひどい夢。12年前の事件の夢だった。鼎は嫌な汗をかいている。

晴斗もなぜか同様の夢を見た。都筑家で起きた事件を3人称で見ている。晴斗は介入出来ないのでその一部始終を見ることしか出来ない。
「なんだったんだよ、あの夢は…」朝から気分が悪い。


晴斗は母親の朱美に鼎のことを頼むと本部へと向かった。
「鼎さん…まだ調子悪いみたいだから、母さんお願いね」
「わかっているわよ」
晴斗は本部へ、父親の陽一は会社へと出発した。


本部では御堂が何やら調べている。
「御堂さん、どうしたんですか?何か調べているみたいだけど」
「晴斗…お前、気にならないのかよ。12年前の都筑家の事件、どうも引っ掛かってんだ。よくよく考えてみろ。おかしくないか?」
「おかしいって、何が…」
「他の怪人絡みの事件は無差別テロ的な感じで起きているのに、この事件だけ不自然なんだよ。都筑家の誰かが狙われていたとしか思えない」

御堂はいくら調べても出てこないことにやきもきしていた。この組織、何かアーカイブ施設みたいなもんとかありそうだが…。


御堂は思い切って宇崎に聞いてみた。
「12年前の都筑家の事件についてもっと詳しく知りたい?御堂…お前一体どうしたのよ?」
御堂は昨日あった鼎の告白について話した。宇崎は「鼎がついに自ら正体を明かしたのか」…となっている。そりゃあ御堂は複雑になる。晴斗も引っ掛かっていたらしく、会話に加わっていた。
「それ、俺も詳しく知りたいです」
「御堂・晴斗、これからお前らを組織のアーカイブ施設に連れて行くが…事件絡みだから、ショッキングな写真とか見るかもしれないんだぞ。大丈夫か?覚悟はあるんだな?」
ふたりはうなずいた。


鼎は食欲が少しだけ回復していた。朱美は鼎に話しかける。
「まだ身体が本調子じゃないって聞いたから…鼎ちゃん、ゆっくりしていていいんだよ」
鼎は悪夢を見たことを話し、事件当日の夢を見た。
「だから鼎ちゃん、夜中にうなされていたんだね…」
「思い出したくないのに、たまにフラッシュバックするんです。あの夢は悪夢でした。生きたまま焼かれる夢を見たのだから」

鼎はポツリと何かを思い出した。
「ずっと記憶を封印していたかもしれないですが、少しだけ思い出しました。私…事件前、何者かにずっと狙われていた」
「ストーカーなの?」
「わからない。たぶんあれは人間じゃない。下校中よく後をつけられていました。気持ち悪かった」

事件前、鼎(=悠真)は高校生だ。
朱美は晴斗に連絡した。鼎が事件について少しだけ思い出したと。何者かにずっと狙われていたと。
「それは人間じゃない」ことも。


本部ではざわついていた。

「じゃあ鼎さん、事件前から狙われていたってことなのか?」
「みたいだな」
宇崎はふたりに促す。アーカイブ施設に行けばさらに詳細はわかると。鼎の証言が出るのは予想外だったが。

宇崎は岐阜県某所のアーカイブ施設に晴斗と御堂を連れて行った。
「ここはゼルフェノアが設立したアーカイブ施設『ルノク』だ。ゼルフェノアの人間しか入れない。
ここには怪人絡みの事件に関するデータが全て保管されている。警察の捜査資料もあるぞ。昔は警察が捜査、組織設立直後数年は警察と連携していたからね」
御堂と晴斗は建物を見上げた。デカイ。とにかくデカイ。
「ちなみに群馬にも大規模施設はあるぞ。名前だけ教えてやろう。『ゼノク』だ。ここは基本的に司令クラスしか入れないが」
ルノクとゼノク…?ふたりは宇崎に促されてルノクへと入館した。入館するには隊員証が必要。隊員証をスキャンしないと入れない。

ちなみに警察の捜査資料は警察であるとか聞いた。


館内はとにかく広かった。

「アーカイブは地下だぞ〜。こっちだ、こっち」宇崎が誘導する。
そこには図書館のような膨大な資料が並ぶ部屋がいくつもあった。
宇崎はシステムを解説する。アナログでも探せるが、検索すれば資料が早く見つかりやすくなると。


ふたりは検索ブースに移動、事件名(もしくは西暦)を入力。秒で資料がある場所が表示された。デジタルデータもある。まるで巨大な図書館。

ふたりはダッシュで資料がある場所へと向かう。部屋が広くて探すのも大変。
「あったぞ!」
ふたりは閲覧ベースで資料を次々と見て行く。晴斗はたまたまショッキングな写真を見てしまい、気分が悪くなった。
「晴斗…大丈夫か?」
「ちょっと気分悪いです…。事件後の写真、見てしまったんで…。ちょっと席を外します」
晴斗は少しだけ席を離れた。御堂は晴斗が見た資料を見る。これは…。


鼎はなんとか動けるようにはなったものの、歩く度に所々壁にぶつかっていた。
まだふらついている。
「鼎ちゃん、大丈夫!?」
「なんとか…」
鼎の顔は仮面で隠れているため、表情は見えないが大丈夫そうには見えない。
「鼎ちゃん…無理しちゃダメよ。お願いだから休んでいてね」
鼎の後頭部をよく見たら、仮面の紐がうまく結べていない。
「仮面の紐、緩んでるわ…」
「…え」
「調子が悪くてうまく結べなかったのね。今直してあげるわね」
「あ、ありがとうございます」
朱美は鼎の仮面の紐を結び直してくれた。朱美はさらっと聞く。
「鼎ちゃん仮面生活、長いんでしょ?本当はものすごく辛いよね…。言いたいことがあったら話、聞くわよ」
「辛いですよ…。これなしでは外出も出来ないんですから」

朱美は優しく鼎の背中をさすってあげた。
「女の子だからしたいことも出来ないものね〜。化粧やお洒落とか。何かさせてあげたいけど…。ダメかなぁ。仮面を着けた状態でも何かしら出来ると思うのよね」
「なんでそこまで親身になってくれるんですか…」
「だって私達、家族ぐるみの付き合いだからね。鼎ちゃんが心配なのよ。晴斗のこと、可愛がってくれてたし」

鼎はすすり泣きをした。朱美になら打ち明けられる。
出来なかったことが出来るかもしれない。
「なんか…すいません」鼎の声は震えていた。


ルノクでは御堂達が徹底的に調べ上げている。
「晴斗、大丈夫かよ…」
「な、なんとかね…。何かわかりましたか?」
「この写真、別の怪人が写りこんでないか?ほらここ」御堂はある写真を指差した。それは事件直後の焼け跡の写真のひとつにあった。犯人の怪人とは違う、別の怪人がぼんやりと写りこんでいる。
こいつは一体誰…?鼎が狙われていたと言うならば、こいつは何をしに来たんだ…?


晴斗は5年前の大規模襲撃事件の資料も見ていた。
「御堂さん!これ!同じ怪人じゃあないですか!?」
「どういうことだ…?12年前の事件と5年前の事件に繋がりがあるっていうのかよ…!」
「そういえば九条さん、5年前の事件の犯人を探してるって聞いたような…」
「九条はあの事件の被害者だからな。犯人はまだ見つかってないのか…」
「九条さんも独自に調べてはいるみたいです。犯人は怪人なのは確かみたい」

なんだかこんがらがってきた。


朱美は少し回復した鼎を連れて、とある服屋に出かけていた。
「い、いいんですか!?好きなの選んでも」
「鼎ちゃん、あれから1度もお洒落出来てないのよね。このお店なら大丈夫よ。鼎ちゃんみたいな人もぼちぼち来ているみたいだし。店員さんも鼎ちゃんの仮面や好みに合うような服、選んでアドバイスしてくれるよ。だってその仮面、身体の一部でしょ?」
「…はい」

よく見るとこの店、店員のひとりが仮面を着けている。だから訳ありな客がぼちぼち来てるのか。
仮面を着けた女性店員は鼎に親切なアドバイスをしてくれた。
「私は事故で顔を怪我してしまいまして…。それからずっとこのままなんです。仮面着けたままでもお洒落は出来ますよ。個性だと思えば」
確かにこの店員さん、白い仮面(ベネチアンマスク)の目元にキラキラなデコレーションをしている。化粧が出来ないぶん、自分の顔を際立たせているのか。
朱美は事前に店に鼎の話をしていた。鼎ちゃん、少しは調子が良くなればいいんだけど…。

鼎は店を気に入ったらしく、服や小物をいくつか選んでいた。表情はわからないが少し楽しんでいる?
鼎はお買い上げをし、店を出る時にさらっと言った。
「また、ここに来ますね」
仮面の店員はどこか嬉しそうに見えた。


帰宅後、鼎は朱美に聞いた。なんであの店を知っていたのか?
「…あぁ、あれね。晴斗が調べてくれたのよ。『鼎さんの役に立ちたいって』言ってね。かなり心配してたみたい」
「あの仮面の店員さん、名前聞けば良かった…」
「あの人は稲葉さんよ。SNSでそこそこ有名みたいね。鼎ちゃんみたいな訳ありなお客さんに、的確なお洒落のアドバイスをしてるから信頼されてるとかで」

鼎の調子はゆっくりだけども良くはなっていた。朱美のご厚意により、鼎はもう1泊することになる。
帰宅後、晴斗は鼎の僅かな変化を見逃さなかった。

鼎さんなんか少し垢抜けた…?いや、まさかなー。仮面を着けてるのに垢抜けるなんてあるのか?



組織のアーカイブ施設っつーか、鼎さんの描写がメインに…。
まさかの朱美の行動も予想外だが。

鼎が見た悪夢と晴斗が見た悪夢、生々しかった…。


怪人が当たり前のようにいるような世界なんで、こんな施設(アーカイブ施設)もフツーに存在する。
謎テクノロジーも存在するような世界だからなぁ。


対怪人組織ゼルフェノアに対する一般人の認識がちと気になるところだが…。
支持派が多そうだけども、少数派の一部では「ヒーロー気取りすんな」とか言われてそう。

密かに隊員を応援している人もいるのも事実。これ、一般人視点で話が出来そうだな…。
とある服屋の仮面の店員・稲葉は鼎を密かに応援してるんで、まさか本人が店に来るとは思ってもいなかった。本人内心キャーキャーしてる。


九条が立ち上げた組織・翳珠(えいじゅ)は完全に民間の対怪人組織ってか、戦闘集団なので知名度は低い。活動拠点も千葉県某市中心なのもあるが。


一般人視点だとどうなんだろな〜。

鼎(=悠真)と晴斗の母親・朱美は元々仲が良かったんで、今回のでさらに女子トークが炸裂してそうなのがな…。

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